【R18】大人向け猥談短編小説集

ユ性ペン

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対少子化、精子提供のお仕事

第一話

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俺は、金木かねき泰介たいすけ。どこにでもいる平凡な30代サラリーマンだ。毎日取引先と連絡を交わし、必要な書類と質問の答えを用意する。妻と二人暮らしで子供はまだ居ない、現代では実によく見かける夫婦だ。
手取りは今でこそ年齢イコール手取りだが、この先どうなるか分からない。でもどうしようもない……そんな悶々とした日々を過ごしていた。

そんなある日、家に帰り郵便受けを開けたところ、市町村から俺宛に封書が届いていた。
封書の宛先は、『子作り開発課』……
そしてその下には『ご本人以外の方が開封した場合は、この案内は無効となります』の文字が。
一旦家に入り、自室で確認してみることにした。

「ただいまー。」

いつも通り家に入ると妻が夜ご飯の準備をしていた。

「おかえりー。ご飯まだ出来てないの。もうちょっと待ってて。」
「あぁ、わかった。いつもありがとう。」

軽く声をかけて、自室へ向かう。机に着くと、先ほどの封書を開封した。

《子作り開発課からのお知らせ
この度、少子化対策の一環として、精子提供者の募集を行っております。
この封書が届いた皆様は、精子提供者選考の対象者となっております。
また、この取り組みは秘密裏に行われておりますので、決して口外しないようお願いいたします。
また、ご本人様以外がこの封書の中身を閲覧したことが判明した段階で、この選考の対象から外れますのでご注意ください。》

精子の提供…?精子バンクに自分の精子を登録するようなことだろうか。
秘密裏に行われているというこの事業、確かにニュースなどでも全く聞いたことがない。怪しさ満点である。普通ならもうこの案内の紙を処分してしまうような内容だが、続く文言で少し興味が湧いた。

≪この事業の選考に通過していただき、実際に精子提供業務に就いていただいた方には、月額30万円プラス成功報酬1件につき10万円を支給させていただきます。≫

成功報酬がどのようにすれば受け取れるのかわからないが、今の給料より大幅にアップするのは間違いなさそうだ。
しかし、怪しすぎる。
続けて読んでみる。

≪この案件について公表されていないので、真偽が疑わしい場合は、お住いの市町村HPから代表電話にお電話いただき、子作り開発課に繋いでくださいとご連絡いただければ詳細の説明をさせていただきます。≫

なるほど。公式のHPの電話から確認すれば、これが詐欺案件ではないという確証が取れるというわけか。
この文言が記載されているだけでもいくらかこの書面の信憑性が高まった気がするが、書いてあるだけで実は役所は関係ないという可能性も無くはない。
明日の日中、役場の開庁時間にホームページの電話番号にかけてみることにした。

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