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1章
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あ、そうそう。
地球の人間は、というより人間は、7歳も年が離れていたら、十分離れてると思うじゃん?
でも、エルフは最長1000年、短くても600年は生きるから、7歳なんて全然離れてない。
人間なら産後すぐ妊娠、みたいな感じみたい。
エルフは長寿だとはいえ、出産回数は多くない。
そうそう受精しないように、身体がつくられている。
簡単に妊娠したら、世の中エルフだらけになっちゃうからね!
子供はだいたいみんな2人~3人。
だけど、出産の間は最短で20年くらい間が空くのが一般的。
私は生命神だったから、こんな裏事情も知っている。
とりあえずなにが言いたいって、デュークのお母さんは、例外ってこと!
私も前々世ではお母さんだったし、おばあちゃんでもあったから、心配ではあるけど、私まで不安そうな顔をしていたら、デュークも不安になっちゃうもんね。
だから、何事もないような顔で過ごしている。
いつも何も起こらないけど、今日は違った。
しばらく遊んでいたら、突然お母様が慌てた様子で私たちのところへきた。
「マリア!デューク!本家へ行くわよ。」
そう言い、私たちを連れて本家へ向かった。
本家というのは、デューク家族の家だ。
__________________
「お待たせしました。」
数分で本家へ着き、そう言いながら中へ入るお母様。
お母様は慌てているだけで、なにも言わないし、私だって不安になる。
デュークだって不安だろうに。
「お母様?私たちはなぜ本家に?」
私たちに何も説明のないお母様にしびれを切らして、私が問いかけた。
「あら、やだ。ごめんね。私、何も説明してなかったわね。」
「はい・・・」
ジトーっとお母様を見てしまう。
「マリア、ごめんなさい。ね?許して?デューク、あなたのお母様が産気づいたの。もうすぐ産まれそうだそうよ。だから、連れてきたの。」
なにを隠そう、私のお母様はぬけている。
そんなところも含めて可愛らしいから、なんだかんだでみんな許してしまう。
いるよね、そういう人。
「そうだったのですか。分かりました。」
7歳とは思えない受け答えのデュークだった。
地球の人間は、というより人間は、7歳も年が離れていたら、十分離れてると思うじゃん?
でも、エルフは最長1000年、短くても600年は生きるから、7歳なんて全然離れてない。
人間なら産後すぐ妊娠、みたいな感じみたい。
エルフは長寿だとはいえ、出産回数は多くない。
そうそう受精しないように、身体がつくられている。
簡単に妊娠したら、世の中エルフだらけになっちゃうからね!
子供はだいたいみんな2人~3人。
だけど、出産の間は最短で20年くらい間が空くのが一般的。
私は生命神だったから、こんな裏事情も知っている。
とりあえずなにが言いたいって、デュークのお母さんは、例外ってこと!
私も前々世ではお母さんだったし、おばあちゃんでもあったから、心配ではあるけど、私まで不安そうな顔をしていたら、デュークも不安になっちゃうもんね。
だから、何事もないような顔で過ごしている。
いつも何も起こらないけど、今日は違った。
しばらく遊んでいたら、突然お母様が慌てた様子で私たちのところへきた。
「マリア!デューク!本家へ行くわよ。」
そう言い、私たちを連れて本家へ向かった。
本家というのは、デューク家族の家だ。
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「お待たせしました。」
数分で本家へ着き、そう言いながら中へ入るお母様。
お母様は慌てているだけで、なにも言わないし、私だって不安になる。
デュークだって不安だろうに。
「お母様?私たちはなぜ本家に?」
私たちに何も説明のないお母様にしびれを切らして、私が問いかけた。
「あら、やだ。ごめんね。私、何も説明してなかったわね。」
「はい・・・」
ジトーっとお母様を見てしまう。
「マリア、ごめんなさい。ね?許して?デューク、あなたのお母様が産気づいたの。もうすぐ産まれそうだそうよ。だから、連れてきたの。」
なにを隠そう、私のお母様はぬけている。
そんなところも含めて可愛らしいから、なんだかんだでみんな許してしまう。
いるよね、そういう人。
「そうだったのですか。分かりました。」
7歳とは思えない受け答えのデュークだった。
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