52 / 78
2章
49
しおりを挟む
マリアが跪いたまま、うつむいたマーシャルに近づき、顔をあげさせる。
その情景はまさに、神々のごとき様だった。
「マーシャル、武神様。貴方はなぜ戦うのです?」
「・・・・・護り、たいからです。」
「そうよね。私も護りたいのよ。だから、命を危険にさらした貴方を許せない。」
「はぃ・・・」
それは蚊の鳴くような声だった。
「でもね、私が一番許せないのは自分自身なのよ。マーシャル、貴方はずっと、数百年も私に思いを伝えてくれていたのに、私は取り合わなかった。そのうえ、さっさと地上に降りてしまって。辛い思いをさせたわよね。ごめんなさい。」
「そんなっ、マリア様は悪くない!確かに辛かったけど・・・でもそれは俺がっ!」
そんなふうに言い募るマーシャルに、マリアは首を振って遮る。
「わたしも悪いのよ。ね?だから、するべきことはなに?」
そう見合せ2人は頷くと、私たちの方を見た。
「私たちの事情に付き合わせ、クロエ様を危険にさらしたこと、お詫びします。大変申し訳ありませんでした。」
「すみませんでした。」
「「「「「「「・・・・・」」」」」」」
皆、驚いて声が出ないようだった。
マリアとマーシャルは、頭を下げたまま止まってる。
「えっ!?頭を上げて!?」
「あっ!ああ、そうだぞ!」
「私は怒ってないわ。以前が神だろうとなんだろうと、私の大切な息子と、姪っ子よ。あなたたちに出会えて、たくさんの幸せをもらったわ。あなたたちは、神々にも私たちにも愛されているの。いろんなことが上手くいくようになったのよ。それに、マリアちゃんは辛い思いをしてまで、私を助けてくれたのでしょう!?感謝することはあれど、恨んだり憎んだり、後悔することはないわ!だから、謝らないで。ね?」
「は、母上ぇ・・・」
「ありがとうございます。」
その情景はまさに、神々のごとき様だった。
「マーシャル、武神様。貴方はなぜ戦うのです?」
「・・・・・護り、たいからです。」
「そうよね。私も護りたいのよ。だから、命を危険にさらした貴方を許せない。」
「はぃ・・・」
それは蚊の鳴くような声だった。
「でもね、私が一番許せないのは自分自身なのよ。マーシャル、貴方はずっと、数百年も私に思いを伝えてくれていたのに、私は取り合わなかった。そのうえ、さっさと地上に降りてしまって。辛い思いをさせたわよね。ごめんなさい。」
「そんなっ、マリア様は悪くない!確かに辛かったけど・・・でもそれは俺がっ!」
そんなふうに言い募るマーシャルに、マリアは首を振って遮る。
「わたしも悪いのよ。ね?だから、するべきことはなに?」
そう見合せ2人は頷くと、私たちの方を見た。
「私たちの事情に付き合わせ、クロエ様を危険にさらしたこと、お詫びします。大変申し訳ありませんでした。」
「すみませんでした。」
「「「「「「「・・・・・」」」」」」」
皆、驚いて声が出ないようだった。
マリアとマーシャルは、頭を下げたまま止まってる。
「えっ!?頭を上げて!?」
「あっ!ああ、そうだぞ!」
「私は怒ってないわ。以前が神だろうとなんだろうと、私の大切な息子と、姪っ子よ。あなたたちに出会えて、たくさんの幸せをもらったわ。あなたたちは、神々にも私たちにも愛されているの。いろんなことが上手くいくようになったのよ。それに、マリアちゃんは辛い思いをしてまで、私を助けてくれたのでしょう!?感謝することはあれど、恨んだり憎んだり、後悔することはないわ!だから、謝らないで。ね?」
「は、母上ぇ・・・」
「ありがとうございます。」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
80
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる