運命の番は後天性Ω

yun.

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ヒート編

ついに始まるぞ、1回目ヒート

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この章、R18パート入ります!!
R18の場合は、題名のあとに「*」を付けますので、お気を付けください。

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あの騒動、お話し合いから早3か月がたとうとしている。
定期的に慧くんと一緒に通っている病院では、検診として毎回尿検査や血液検査を受けたりしているけど、2人とも問題もなく順調。


あのお話し合いのあと、初めてのデートのときに「好きです!付き合ってください!」って夜景の見える丘で改めて告白したら、OKがもらえて、正式にカップルになった。


俺としてはだからって、なあなあにしたくなくて、ちゃんと告白してOKもらってって考えたんだけど、慧くんはそれにすごい感動してくれたみたい。
ほんと、涙流してくれたときは、そんなに嫌だったの!?って焦っちゃったんだけど・・・
運命の番だと、そういうのすっ飛ばして番っちゃう人たちが多いみたいで、慧くんは憧れていたけど諦めていたんだって。


そんな可愛い慧くんを、俺は放っておけるはずもなく、毎日慧くんの大学の送り迎えもしている。
大丈夫だって慧くんは言うけど、途中でヒートがきたら?とか、可愛くて聡明な慧くんを取られないかな?とか心配で、ひとりで通学してもらうとか、無理だって慧くんに説明した。


斉藤先生に相談したら、後天性とか先天性とか関係なく、番を見付けた場合は、番うまではαはそうなるのが普通なんだって言われて、慧くんも納得してくれていた。


慧くんの送り迎えに行く時間を確保するために、デートの時間を確保するために、前よりも仕事にちゃんと取り組むようになった。
いや、前もまじめにやってはいたんだけどね?
集中して2時間、10分休憩、集中して2時間・・・みたいに、いいサイクルになったと思う。
業務の効率化ってことかな。


慧くんが活力になって仕事に身が入って、紫苑にドヤされることもなくなった。
俺も、紫苑も、”慧くん様様”だ。


そんなこんなしているうちに、珍しく慧くんから仕事中に電話が入った。
慧くんはよっぽどのことがなければ、終業時間の18時を過ぎるまでは電話をしてこない。
お迎えに行く時も、だいたい俺からだ。


そんな慧くんが、まだ13時になったばかりなのに電話・・・?
なんだか胸騒ぎがして、急いで手を止めて電話に出た。
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