運命の番は後天性Ω

yun.

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ヒート編

家族としばしの別れ 慧side

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一慶さんと共に車を降り、玄関の方へ向かっていくと、玄関が開いて、使用人が玄関を開けてくれる。


「おかえりなさいませ、慧さま。」


「ただいま。母さんはいるかな?」


「はい、リビングの方にいらっしゃるかと。」


「ありがとう。」

そう伝え、リビングに向かうと、リビングのドアの前に母さんがいた。


「母さん、ただいま。」


「おかえり、慧。大学のほうから連絡があったわ。一慶くんにちゃんと連絡できたのね。良かったわ。」


「あっ、その、自分で連絡したのはしたんだけど・・・」


「うん、したんだけど?」


「自分でちゃんと話せなくて、棗が代わって!っていってくれて、代わりに一慶さんに話してくれたの。だから、一慶さんが迎えにきてくれたし、帰ってこれたんだ・・・」


ふがいなくて、自然と目線が下がり、だんだんと声も小さくなってしまった。


「そうなの。いいのよ、慧。棗くんだって幼馴染じゃない。友達にも、家族にも、一慶さんにも、頼っていいのよ。自分でできないなら、周りに助けを求めればいいのよ。それが出来なくたって、棗くんみたいな幼馴染なら、分かってくれるのよ。特にΩは周りに助けられながら、生きているのよ。それに、そうされると周りは嬉しいのよ。今度、棗くんにも、お礼しないとね。」


「はい、母さん。」


「ほら、準備しておいたバック持っておいで。部屋にあるんでしょう?」


「うん、わかった。」


母さんに促され、僕は部屋へむかった。
この部屋ともしばらくお別れか。

慣れ親しんだ家と部屋は、1週間も戻らないとなると、なんだかさみしい。
たった1週間なんだけどね・・・


「いってきます。」

と心の中で思いながら、バックを持って部屋を後にした。
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