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ヒート編
未熟さ
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「ハハハ、お見通しですよね。それはそうなんですが・・・βだった慧くんをΩにしてしまったのは、俺です。そんな慧くんを不自由にし、家族と引き離さなければならない時間ができてしまっただけでも、心苦しいのに・・・俺の感情だけで、振り回せないです。」
「一慶くん・・・それは違うわ。慧は自分で考えて、自分で答えを出した。それは一慶くんのせいではないわ。それに、そんな言い方は、対等ではないわ。あの子はΩにはなったけど、βとして育ってきたわ。Ωだとしても、ひとりの人間として見られたいと思うのに、βとして育ってきた慧はなおさらそう思うでしょう。Ωやαの性の前に、ひとりの人間よ。だからこそ、Ωにしてしまったなんて消極的な言葉ではなくて、Ωは素敵と思ってほしいし、そう思えるような言葉を選んでほしいわ。だからね、一慶くんがそう思う必要はまったくないってことよ。」
俺は、なんというか・・・
とんでもなく自意識過剰だったようだ。
そうだ、こんなことは・・・俺の嫌いな一昔前のαと同じだ。
同じ人間にも関わらず、βやΩを見下し、上から目線で物事を言う、そういうαと・・・
「すみません・・・知らず知らずのうちに、自分の嫌いなαになっていたようです・・・」
「ふふっ、ちょっと違うと思うけど。それだけ慧のことを想ってくれているのなら、私は安心だわ。」
「はい。」
「お待たせしました。なんのお話しをしてたの?」
「ふふ、一慶くんは慧のことが大好きねって話しよ。」
「なななっ、なんでっ、そんな話しにっ!!」
「あらあら、そんなに照れなくてもいいのに。ウフフ。ほんとにΩらしくなって。慧のヒートが開けたら、Ωトークしましょうね。」
そう言った慧くんのお母さんは、なんだか圧があって驚いた。
「なっ!!」
「ところで、慧。みんな帰ってくるみたいなの。ヒート前症候群が辛くないなら、待っててあげてほしいのだけど・・・」
「ああ、今は僕大丈夫です。一慶さんは・・・?」
「大丈夫だよ。」
「じゃあ、待っててもいいですか?」
「もちろんだよ。」
「一慶くん・・・それは違うわ。慧は自分で考えて、自分で答えを出した。それは一慶くんのせいではないわ。それに、そんな言い方は、対等ではないわ。あの子はΩにはなったけど、βとして育ってきたわ。Ωだとしても、ひとりの人間として見られたいと思うのに、βとして育ってきた慧はなおさらそう思うでしょう。Ωやαの性の前に、ひとりの人間よ。だからこそ、Ωにしてしまったなんて消極的な言葉ではなくて、Ωは素敵と思ってほしいし、そう思えるような言葉を選んでほしいわ。だからね、一慶くんがそう思う必要はまったくないってことよ。」
俺は、なんというか・・・
とんでもなく自意識過剰だったようだ。
そうだ、こんなことは・・・俺の嫌いな一昔前のαと同じだ。
同じ人間にも関わらず、βやΩを見下し、上から目線で物事を言う、そういうαと・・・
「すみません・・・知らず知らずのうちに、自分の嫌いなαになっていたようです・・・」
「ふふっ、ちょっと違うと思うけど。それだけ慧のことを想ってくれているのなら、私は安心だわ。」
「はい。」
「お待たせしました。なんのお話しをしてたの?」
「ふふ、一慶くんは慧のことが大好きねって話しよ。」
「なななっ、なんでっ、そんな話しにっ!!」
「あらあら、そんなに照れなくてもいいのに。ウフフ。ほんとにΩらしくなって。慧のヒートが開けたら、Ωトークしましょうね。」
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「なっ!!」
「ところで、慧。みんな帰ってくるみたいなの。ヒート前症候群が辛くないなら、待っててあげてほしいのだけど・・・」
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「もちろんだよ。」
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