運命の番は後天性Ω

yun.

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ヒート編

家族としばしの別れ 慧side

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母さんと一慶さんと一緒にお茶をしていると、外が騒がしくなった。


「あらあら、ふふふ・・・」

と母さんが笑っているから、なんだろう?と首をかしげた。


「ふふっ、番同士になれば、帰ってきたってわかるわよ。ふふふ。」


帰ってきたってわかる?
とさらに首をかしげていれば、玄関を開ける音がして、バタバタ走っている音が聞こえた。
その音は僕たちのいるリビングまで来て、止まった。


さっきのバタバタと大きな音とは違い、そーっと開けられた扉の前にいたのは、父さんだった。


「けいっ!!大丈夫なのか?」


「あっ、父さん。おかえりなさい。僕は大丈夫だよ?今はヒート前症候群も落ち着いていたから、父さんたちを待ってたんだよ。」


「ああ、そうか。待っていてくれて、ありがとな。慧、辛かったら、八つ当たりだってなんだってしていい。父さんを頼ってくれよ?」


「ありがとう、父さん。辛いこともあるかもしれないけど、僕は覚悟を決めて、Ωになる決意をしたんだ。だから頑張るからね。でも、もしほんとうに無理って思ったら、そのときはお願いします。」


「・・・っ!!あっ、ああ!いつでも頼ってくれ!絶対に駆けつけるから。俺の大切な愛しい子。」


「ふふふっ、あなた本当に子煩悩で、親バカで、心配性ね。元々、慧のこと特別視していたものね。」


「そんなことはっ!凛も快も大事だぞ。でも、まあ・・・確かに慧だけは、何をしてもハラハラ心配だったなあ・・・」


「ムうッ、僕は出来損ないのβでしたもんね!」


「違う違う!そうじゃないよ。たぶん知らず知らずのうちにだが、慧のΩの気質を感じ取っていたんだと思うよ。だから、過保護になったんだ。」


「なんだ。そっかあ・・・そう、なのかもね。父さん、いつもありがとう。」
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