9 / 60
第一巻 第一章 クラシックの世界からやって来た!
第九話 カノン砲
しおりを挟む
「つまりあれか?! 女の子をエッチな気分にさせれば強くなるってことか!?」
「そうって言ってんでしょ! あんまり大声出すな! 鼻の下伸ばすな!」
気づけば、俺はカノンの顔を凝視していた。
とどのつまり、カノンは俺に胸を見られて、エッチな気分になったと――。
「おいリュート! マジでへんなこと考えるな! クソ変態!」
瞬間、カノンは俺の股間を思いっきり蹴り上げる!
「はぅぶっ!」
カノンの一撃により、俺のタマちゃんはトランポリンで上下するような揺れる。
情けない声を上げたと思えば、俺は膝を地についていた。
「あぁ、精子が死ぬぅ~!」
「ちょ、カノン! 何をそこまでしなくてもよろしいじゃありませんの!」
「うるさいうるさい! こうなったら、全員殺す!」
俺の目ん玉は、多分30センチくらい飛び出したと思う。
それぐらいの衝撃が、俺の息子に放たれたのである。
恥ずかしがり屋のカノンは、もう自分でも何をやってるのか分からなくなってる様子だ。
「くうっ……」
カノンは唇を噛んで、うるうると涙をポロリ。
「……リュート。あんたはね、私たちの世界でのリュートは『三大勇者』って呼ばれてるのよ」
「三大勇者?」
「そう。で、あんたは『性欲の勇者』って呼ばれてるのよ。名に恥じない変態勇者だったって聞いてるわ。まさに、あんたみたいな変態よ」
性欲の勇者……?!
俺の分身はそんな異名が付いてんのか!?
「ですのよ。ご飯をたくさん食べて強くなる『食欲の勇者』、たくさん休むと強くなる『睡眠欲の勇者』、そして女の子とエッチなことをして強くなる『性欲の勇者』、それが私たちの世界のリュート様なのです」
「なんか、すっげえだせぇ異名!」
「でも、三大勇者の中では圧倒的な強さだったらしいわ。ま、強化した女の子たちを戦わせるって他力本願な戦闘方法だったらしいけどね。まるでリュートそっくり」
なんか、カノンがいきなり辛辣なんだが。
「まぁ、話はこれくらいにして。アリア、勝負再開する?」
「こほん。いいですわ。先程は手加減しすぎて、力の制御が難しかったですの。でも、今のカノンを見ればわかる。私の全力で戦ってもいい勝負できそうですわね」
「なーにいっちゃってんだか。私の圧勝の未来しか見えないわ」
カノンはヴァイオリンを構え、俺の前に立つ。
「リュート。ガチで行くから、私のそばから離れないで」
「マジ? 俺、とばっちり喰らうんじゃねぇの?」
「絶対に無い。今なら、血線がここまで届く未来が見えないから」
「そんなに強くなったのか?」
「分からない? 私、さっきの100倍くらい強くなったのよ?」
「うん、全然分からん」
「ならいいわ。まぁ見てなさいな」
ヴァイオリンを弓で弾くと、先程とは比べ物にならない程の気迫を感じる。
肌が震え、全細胞が逆立つような感覚。
何も分からない俺でもわかるくらい、濃密な魔力だ。
これが、魔力なのか!
まるで、春風が頬を撫でるような心地。
優しく、そして涙を誘うような音だ。
「よろしくてよ! 本気の私を味わうがよろしいですわ!」
アリアもヴァイオリンを弾くと、血線が駐車場内の至る所に張り巡らされる!
それはまるで蜘蛛の糸のように、そして鍾乳洞のような!
「行きますわよ!」
――と、アリアは血線の上に体を乗せ、滑るようにこちらへと向かってくる!
「G線の上を滑る、これこそが私の魔力!」
アリアは血線に染み込むように消えていくと、そこから四方八方に線が飛び出す!
「来るわリュート! マジで私から離れないでね!」
「お、おうっ!」
俺らの方に飛び込んでくる8本の血線!
その中の1本から、アリアの姿がスッと現れる!
カノンはアリアの攻撃を見切り、純銀の弓で彼女の弓を弾き返す!
「くっ!」
「なんだアリアの攻撃!」
「アリアは血線に潜り込んで、高速で攻撃をする技を使ってくるのよ! 他にも、張り巡らせた血線を滑って相手を撹乱させたりするの!」
カノンは俺を中心にぐるりと回り、後ろからの攻撃を弾き飛ばす!
「さぁ、第二波!! 受け止められるかしら?!」
そして、アリアは血栓を飛ばす!
見る感じ、前回の量の2倍はあるぞ!
「ったく、そんなに血を飛ばしたら貧血で倒れちゃうんじゃない?!」
「その前にカタをつけますわ! さぁ、そろそろ終止符を打ちましょうか?!」
アリアはそう叫び、金髪を揺らしながら何度も回転し始める!
「おいカノン! アリアの様子がおかしいぞ!!」
「わかってる! まずは血線の処理からよ!」
カノンは蜘蛛の巣のように結ばれた大量の血線を純銀の弓で弾き返しながら俺を守ってくれるものの、彼女は今なにが起こっているかを把握できてないみたいだ!
「カノン! アリアが消えたぞ! どこにいったんだよ?!」
「うるっさい! 集中が切れるでしょうが! 演奏続けるのも結構大変なのよ?!」
――次の瞬間、俺の股の下を潜った血線から、金色のアリアの髪の毛が現れる!
『G線上のアリア』!!!!!!
そう叫んだ瞬間、アリアの奏でていたヴァイオリンの音は止まり、カノンの首元へと彼女のボウが振り下ろされた!
しかしながら、そのボウはカノンの純銀サーベルによって弾き返され、二つの剣がつばぜり合いをする様に二本の弓が火花を散らした!!
「あぁもう! 全然曲に集中できない!」
そしてカノンはアリアの弓を上へと弾き、血線をぶった切った!
しかしアリアはすでに血線の中に隠れてしまっていて、彼女を捉えることはできなかった。
「ちょこまか逃げてんじゃないわよ、アリア! 正々堂々戦いなさい!」
「お馬鹿ですわね、これが私の戦い方ですの! カノンこそずっとヴァイオリンを弾き続けるだけで攻撃しないなんて、演奏者(シンフォニカ)の恥ですわ!」
「ったく、アリアは昔からせっかちなのは変わらないのね! あなたのように計画性に欠ける魔法とは違うのよ! ほら、次はどこから攻撃してくるつもり?」
カノンはそう言って純銀の弓をティレジアルの弦につけて再び演奏を始める!
魔法の粒子がカノンの周りを包み込むにつれ、彼女は神々しく輝いていくのだ!
「か、カノンの体が光り輝いてんぞ!」
「私の曲はチャージに時間が掛かるのよ! でも、そろそろチャージ完了よ!」
カノンは嬉しそうに、楽しそうにヴァイオリンを弾き鳴らす!
しかしながら、アリアもカノンに魔法を打たせまいと血線をこちらに飛ばしては突撃を繰り返す!
もはや、俺の目にはアリアの攻撃は見えないが、カノンはそれを予測していたかのように純銀の弓を振り回して弾き返す!
「さぁ、カノン! これ以上演奏し続けるのは魔力の無駄遣いでは無くて? そんなんでリュート様を守り続けることはできるのかしら?!」
「あなたに言われずとも、私の魔法を見せつけてやるわよ! それも、リュート強化のおまけ付きで!」
カノンが奏でるのは、パッフェルベル作曲の有名な曲である『カノン』だ。
中学校の卒業式とかで聞き覚えがあるこの曲は、最初は寂しげなフレーズだが、時間が経つにつれて主題を追いかけて行くように同じようなフレーズが流れ出す。
詳しく言えば、この曲は『輪唱』と呼ばれる曲で、まるで人の人生の流れのようなクラシックだという印象を受けて式典などでは好まれている。
そんな『カノン』を弾くカノンは煌びやかに光り輝くヴァイオリンを眺めながら、俺に向けてこう叫ぶ!!
「リュート、そろそろフィナーレよ! 目をかっ開いて見てなさい!!」
カノンがそう叫んだ瞬間、彼女はサーベルを目の前で一回転させ、目の前に大きな砲台を召喚してみせた!!
ドカン!! と音を立ててコンクリートにめり込みながら落ち、アリアの張った血線をグラグラと揺らした。
「出た! カノンのどデカい大砲!」
「そうよ、これが私の魔力を放出する装置、名付けて『カノン砲』よ! どうかしら、この重厚感!」
カノンはそう叫びながら、アリアが飛び交う血線を眺める!
と、アリアは血線から飛び出してきて、
「バカでかい大砲を出してどうするつもりですの? そんな使いづらそうな大砲が当たるわけありませんわ!」
「でしょうね! あんたみたいな、すばしこい相手なら尚更!」
カノンのヴァイオリンは光り輝き、弾く度に五線譜が飛び交ってカノン砲へと充填されていく!
すごい、俺でも見えるぞ魔力が!
つまり、メチャクチャ強い魔力ってことだ!
「食らいなさい、私の本気を!」
そして、カノンはヴァイオリンから弓を離し、爆発しそうなほど膨れ上がったカノン砲に添えた!
「私の主題を聞きなさい! これが私が誇る最強魔法! 輪唱に混ざって消えなさい!!」
「そんなもの、当たりませんわよ!」
アリアは一気に血線を張り巡らせて、カノン砲の射程から離れる!
血線は10本以上、このどれかにアリアは隠れて逃げている!
その1本を追ったとしても、当たる確率は10%以下だ!
――そして、カノンはニヤリと笑みを浮かべる。
瞬間、アリアがカノン砲の目の前に現れたのだ!
「へっ!? どう言うことですの!?」
「忘れてたけど、私のカノン砲は必中なのよ、覚えといてね?」
そう呟き、カノンは弓をびゅっと振った!
「嘘ですの、これってまさか、『世界魔法』――」
「カノン砲、発射ぁぁぁぁぁあ!」
『カノン』!!!!!!
「そうって言ってんでしょ! あんまり大声出すな! 鼻の下伸ばすな!」
気づけば、俺はカノンの顔を凝視していた。
とどのつまり、カノンは俺に胸を見られて、エッチな気分になったと――。
「おいリュート! マジでへんなこと考えるな! クソ変態!」
瞬間、カノンは俺の股間を思いっきり蹴り上げる!
「はぅぶっ!」
カノンの一撃により、俺のタマちゃんはトランポリンで上下するような揺れる。
情けない声を上げたと思えば、俺は膝を地についていた。
「あぁ、精子が死ぬぅ~!」
「ちょ、カノン! 何をそこまでしなくてもよろしいじゃありませんの!」
「うるさいうるさい! こうなったら、全員殺す!」
俺の目ん玉は、多分30センチくらい飛び出したと思う。
それぐらいの衝撃が、俺の息子に放たれたのである。
恥ずかしがり屋のカノンは、もう自分でも何をやってるのか分からなくなってる様子だ。
「くうっ……」
カノンは唇を噛んで、うるうると涙をポロリ。
「……リュート。あんたはね、私たちの世界でのリュートは『三大勇者』って呼ばれてるのよ」
「三大勇者?」
「そう。で、あんたは『性欲の勇者』って呼ばれてるのよ。名に恥じない変態勇者だったって聞いてるわ。まさに、あんたみたいな変態よ」
性欲の勇者……?!
俺の分身はそんな異名が付いてんのか!?
「ですのよ。ご飯をたくさん食べて強くなる『食欲の勇者』、たくさん休むと強くなる『睡眠欲の勇者』、そして女の子とエッチなことをして強くなる『性欲の勇者』、それが私たちの世界のリュート様なのです」
「なんか、すっげえだせぇ異名!」
「でも、三大勇者の中では圧倒的な強さだったらしいわ。ま、強化した女の子たちを戦わせるって他力本願な戦闘方法だったらしいけどね。まるでリュートそっくり」
なんか、カノンがいきなり辛辣なんだが。
「まぁ、話はこれくらいにして。アリア、勝負再開する?」
「こほん。いいですわ。先程は手加減しすぎて、力の制御が難しかったですの。でも、今のカノンを見ればわかる。私の全力で戦ってもいい勝負できそうですわね」
「なーにいっちゃってんだか。私の圧勝の未来しか見えないわ」
カノンはヴァイオリンを構え、俺の前に立つ。
「リュート。ガチで行くから、私のそばから離れないで」
「マジ? 俺、とばっちり喰らうんじゃねぇの?」
「絶対に無い。今なら、血線がここまで届く未来が見えないから」
「そんなに強くなったのか?」
「分からない? 私、さっきの100倍くらい強くなったのよ?」
「うん、全然分からん」
「ならいいわ。まぁ見てなさいな」
ヴァイオリンを弓で弾くと、先程とは比べ物にならない程の気迫を感じる。
肌が震え、全細胞が逆立つような感覚。
何も分からない俺でもわかるくらい、濃密な魔力だ。
これが、魔力なのか!
まるで、春風が頬を撫でるような心地。
優しく、そして涙を誘うような音だ。
「よろしくてよ! 本気の私を味わうがよろしいですわ!」
アリアもヴァイオリンを弾くと、血線が駐車場内の至る所に張り巡らされる!
それはまるで蜘蛛の糸のように、そして鍾乳洞のような!
「行きますわよ!」
――と、アリアは血線の上に体を乗せ、滑るようにこちらへと向かってくる!
「G線の上を滑る、これこそが私の魔力!」
アリアは血線に染み込むように消えていくと、そこから四方八方に線が飛び出す!
「来るわリュート! マジで私から離れないでね!」
「お、おうっ!」
俺らの方に飛び込んでくる8本の血線!
その中の1本から、アリアの姿がスッと現れる!
カノンはアリアの攻撃を見切り、純銀の弓で彼女の弓を弾き返す!
「くっ!」
「なんだアリアの攻撃!」
「アリアは血線に潜り込んで、高速で攻撃をする技を使ってくるのよ! 他にも、張り巡らせた血線を滑って相手を撹乱させたりするの!」
カノンは俺を中心にぐるりと回り、後ろからの攻撃を弾き飛ばす!
「さぁ、第二波!! 受け止められるかしら?!」
そして、アリアは血栓を飛ばす!
見る感じ、前回の量の2倍はあるぞ!
「ったく、そんなに血を飛ばしたら貧血で倒れちゃうんじゃない?!」
「その前にカタをつけますわ! さぁ、そろそろ終止符を打ちましょうか?!」
アリアはそう叫び、金髪を揺らしながら何度も回転し始める!
「おいカノン! アリアの様子がおかしいぞ!!」
「わかってる! まずは血線の処理からよ!」
カノンは蜘蛛の巣のように結ばれた大量の血線を純銀の弓で弾き返しながら俺を守ってくれるものの、彼女は今なにが起こっているかを把握できてないみたいだ!
「カノン! アリアが消えたぞ! どこにいったんだよ?!」
「うるっさい! 集中が切れるでしょうが! 演奏続けるのも結構大変なのよ?!」
――次の瞬間、俺の股の下を潜った血線から、金色のアリアの髪の毛が現れる!
『G線上のアリア』!!!!!!
そう叫んだ瞬間、アリアの奏でていたヴァイオリンの音は止まり、カノンの首元へと彼女のボウが振り下ろされた!
しかしながら、そのボウはカノンの純銀サーベルによって弾き返され、二つの剣がつばぜり合いをする様に二本の弓が火花を散らした!!
「あぁもう! 全然曲に集中できない!」
そしてカノンはアリアの弓を上へと弾き、血線をぶった切った!
しかしアリアはすでに血線の中に隠れてしまっていて、彼女を捉えることはできなかった。
「ちょこまか逃げてんじゃないわよ、アリア! 正々堂々戦いなさい!」
「お馬鹿ですわね、これが私の戦い方ですの! カノンこそずっとヴァイオリンを弾き続けるだけで攻撃しないなんて、演奏者(シンフォニカ)の恥ですわ!」
「ったく、アリアは昔からせっかちなのは変わらないのね! あなたのように計画性に欠ける魔法とは違うのよ! ほら、次はどこから攻撃してくるつもり?」
カノンはそう言って純銀の弓をティレジアルの弦につけて再び演奏を始める!
魔法の粒子がカノンの周りを包み込むにつれ、彼女は神々しく輝いていくのだ!
「か、カノンの体が光り輝いてんぞ!」
「私の曲はチャージに時間が掛かるのよ! でも、そろそろチャージ完了よ!」
カノンは嬉しそうに、楽しそうにヴァイオリンを弾き鳴らす!
しかしながら、アリアもカノンに魔法を打たせまいと血線をこちらに飛ばしては突撃を繰り返す!
もはや、俺の目にはアリアの攻撃は見えないが、カノンはそれを予測していたかのように純銀の弓を振り回して弾き返す!
「さぁ、カノン! これ以上演奏し続けるのは魔力の無駄遣いでは無くて? そんなんでリュート様を守り続けることはできるのかしら?!」
「あなたに言われずとも、私の魔法を見せつけてやるわよ! それも、リュート強化のおまけ付きで!」
カノンが奏でるのは、パッフェルベル作曲の有名な曲である『カノン』だ。
中学校の卒業式とかで聞き覚えがあるこの曲は、最初は寂しげなフレーズだが、時間が経つにつれて主題を追いかけて行くように同じようなフレーズが流れ出す。
詳しく言えば、この曲は『輪唱』と呼ばれる曲で、まるで人の人生の流れのようなクラシックだという印象を受けて式典などでは好まれている。
そんな『カノン』を弾くカノンは煌びやかに光り輝くヴァイオリンを眺めながら、俺に向けてこう叫ぶ!!
「リュート、そろそろフィナーレよ! 目をかっ開いて見てなさい!!」
カノンがそう叫んだ瞬間、彼女はサーベルを目の前で一回転させ、目の前に大きな砲台を召喚してみせた!!
ドカン!! と音を立ててコンクリートにめり込みながら落ち、アリアの張った血線をグラグラと揺らした。
「出た! カノンのどデカい大砲!」
「そうよ、これが私の魔力を放出する装置、名付けて『カノン砲』よ! どうかしら、この重厚感!」
カノンはそう叫びながら、アリアが飛び交う血線を眺める!
と、アリアは血線から飛び出してきて、
「バカでかい大砲を出してどうするつもりですの? そんな使いづらそうな大砲が当たるわけありませんわ!」
「でしょうね! あんたみたいな、すばしこい相手なら尚更!」
カノンのヴァイオリンは光り輝き、弾く度に五線譜が飛び交ってカノン砲へと充填されていく!
すごい、俺でも見えるぞ魔力が!
つまり、メチャクチャ強い魔力ってことだ!
「食らいなさい、私の本気を!」
そして、カノンはヴァイオリンから弓を離し、爆発しそうなほど膨れ上がったカノン砲に添えた!
「私の主題を聞きなさい! これが私が誇る最強魔法! 輪唱に混ざって消えなさい!!」
「そんなもの、当たりませんわよ!」
アリアは一気に血線を張り巡らせて、カノン砲の射程から離れる!
血線は10本以上、このどれかにアリアは隠れて逃げている!
その1本を追ったとしても、当たる確率は10%以下だ!
――そして、カノンはニヤリと笑みを浮かべる。
瞬間、アリアがカノン砲の目の前に現れたのだ!
「へっ!? どう言うことですの!?」
「忘れてたけど、私のカノン砲は必中なのよ、覚えといてね?」
そう呟き、カノンは弓をびゅっと振った!
「嘘ですの、これってまさか、『世界魔法』――」
「カノン砲、発射ぁぁぁぁぁあ!」
『カノン』!!!!!!
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
144
1 / 3
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる