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終わりの始まり
01.握られたまま動かない手
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夏になり、外が暑くなる6月終わり。
伊藤純(いとうじゅん)は、速足で学園を出てアルバイトに向かった。
「よし、全然間に合う!」
腕時計をチラリ見ると純は余裕の表情を見せた。
まだ、かなり余裕でバイトに間に合う時間には学園を出られたことで、ホッとした気持ちでいっぱいだ。
授業後に来るようにと先生に言われ、棚の整理という面倒なお手伝いを頼まれ、バイトに間に合うのならと引き受けたが、先生の行動が何しろゆっくりで純は内心「バイト遅刻」という文字が頭に浮かんでいてヒヤヒヤしていたのだ。
純はこの街に越してきて、まだ2か月の転入生。
外見は、元々生まれつき少し色素が薄く、髪も茶色くて肌も白い。そんな外見だからと、前に住んでいた街ではクラスでよくからかわれていた。しかし、今度通っている学園では全く言われる事もなくなった。
転入に不安はあったが、学園の生徒たちともすぐに打ち解け、先生も優しいし、頼みやすいという理由で手伝わされるのが玉にキズではあったが、順風満帆といった調子だ。
バイト先は、家の近くで帰りがけに寄れる位置にあるCDショップ。大好きな音楽がたくさん聞けるし、時給も駅前という理由からかそこそこ高く、学園生でもOKだと書いてあったのですぐに面接してもらい、そこに決めた。
バイトはすぐに受かるし、生徒にからかわれる事もなくなり、本当に純の人生はキラキラしている時期だった。
純は駅に着き、ふと時計を見る。すると、駅前で何か食べてからでもまだ1時間半以上も残る時刻を指していた。焦った気持ちも落ち着き、なんで学園を出る前に時計を見なかったのか、心で苦笑しながら息をつく。
「何食べようかな…」
駅前のコンビニで物色し、考えた末に速足で熱くなった身体を冷ますため、 大好きなチョコソフトクリームを買い、15分程度でペロペロと食べきった。
「…ん?」
アイスに付いていた紙をゴミ箱に入れていた純が目を上げる。
一瞬、誰かの視線を感じた気がしたが、周りには同じく学園帰りであろう少年たちや、キャッキャと騒ぐ女の子たち、あとは自分にはまったく縁が無さそうなサラリーマンしかいなかった。
「気のせいか…な?」
純は少し周りをキョロキョロしたが、特に自分を見る人間もいないので、そのままゆっくりと歩き始め、バイト先の休憩室で始まりの時間を待つことにし、駅の改札を抜けた。
いつもと違う時間帯は初めてで、思ったよりも人が並ぶ。純も列に並び、会社帰りや買い物帰りであろう人ゴミに混ざるが、今でさえこんなに並んでいるのだから電車の中はもっと混むと思うと溜息をついた。
間もなく特急電車がホームに到着し、ぎゅうぎゅうとたくさんの人に押されるようにして純も電車に乗り込む。思った通り、中は「超」が付くほどの満員電車で、慣れない純は息をするのも苦しく感じるほど押し潰された状態になった。ここから目的地の駅は30分ほどで着く。我慢していればなんとかいけるとじっと耐えた。
5分ほどで次の駅に到着し、少しだけ人が減った。純はホッとして人が降りていく隙にさっと移動し、窓の外が見られるドア近くに移った。すぐに後ろの人たちに押され、窓にぴったりとくっつく体制になったが窓からはいい風景が見える。
ここからは暫く、特急は駅を飛ばして目的地までそのまま辿り着く。25分程度は満員電車の中だが、窓の外を見ていると気分も楽になり、純は外の飛んでいく風景に魅入った。
しばらくすると、ちょうどお尻の辺りの違和感に気が付いた。スル、スル、と何かが当たる。鞄の角か何かが当たっているのかとやり過ごし、我慢していたが何かが違う。明らかに何かを押し付けてきている感覚。そう思うと、すぐにそれが人の手であることに気付かされる。
(……ッ!!)
人の手は、我慢していたのをいい事に右手を前側に滑り込ませ、股間を鷲掴みされた。そのまま、ふにふにと陰嚢を感触を愉しむように揉まれ、純は怖くて硬直し声も出せない。ちらりと見ると、手は明らかにサラリーマン風の男の手で、女性ではなかった。
(……男に…痴漢されてる?)
純はパニック寸前だったが、尻を撫でまわされることもなくただぴったりと身体を密着させ、陰嚢だけをやわやわと揉んでくるその手が与えてくる不思議な感覚に、5分ほど経つと若い性の中心がむくむくと大きくなり始めてしまう。
純は風景のことも忘れ、自分のモノが収まる事ばかり考えようとするが、相変わらずのふにふにとした感覚に翻弄された。自分でモノ自体を触りたくなり、息が上がる。
(……はぁ……はぁ……)
・・・もう、何分そうされているのか分からない。純は痛いほど勃ってしまった。中心が刺激を求めてたまらなくなり、電車が揺れる度に 自分でドアに押し付けてしまう。すると、それを待っていたかのように男の手は素早く純の中心を握った。
(……ッ…!!)
求めていた感覚を与えられ、心臓がドクン、と跳ね上がる。そのまま男の手は純の中心をしっかりと強く握ったまま動かそうとしない。それどころか…左手が前側に滑り込んできて、今度は左乳首を何度も摘んで感触を愉しんでいる。
純は、自分でもした事がない「握ったまま動かさない」という刺激の前になす術もなく、中心は男の手に鼓動を伝え続けた。電車が揺れる度にしか動かない男の手に、若い性は止まらず(エッチなことをされている)という本能が脳を満たしていく。左乳首は何度も摘み直されるようにクニクニと揉まれ、初めて味わうじんわりとした刺激を中心に伝えていた。
暫くすると、純はだんだん堪らなくなり少しだけ腰を揺らしてみた。
(……んッ…!!)
握られたまま自分で腰を少し動かすだけで、男が手を動かさなくとも快感が脳を直撃する。中心はすぐに求めていた刺激が得られると察知し、その快感がブルッと身体を震わせる。
純はすぐにその刺激を求めて無意識のまま、中心を何度も男の手に押し付けた。左乳首はずっと指の腹で捉えられ、何度も何度も摘み直されては爪でひっかくように刺激され、なんとも言えないゾワリとした快感を送り続ける。
暫く息を抑えながらその快感に酔っていると、目的地に到着するアナウンスが聴こえ、純はふっと我に返った。そのまま電車はすぐに目的地ホームに滑り込んでいく。ドアが開くと、純は不自然な体制のまま駅のトイレにダッシュで駆け込んだ。
(……はぁ…はぁ…っ…、…ぁ…あっ……ぁあ…っ…イ…ッ…!!)
もう一刻も我慢できず、個室で自慰に耽ると…純はすぐに果ててしまった。
その日はバイトにも行ったが、あの感覚が忘れられずボーッとして店長に怒られてしまった。家に帰っても上の空でご飯を食べ、寝る時間になって布団を被ると昼間の男の手をまた思い出してしまう。
陰嚢を揉まれ、握られ、乳首を摘まれる・・。ただこれだけで、噂に聞くような男の痴漢のように、「扱かれる」とか「ケツを撫でまわされる」ということはなかった。純は心の中で(あの男のせいで勃ってるんじゃない)と言い聞かせながら、また猛った中心を激しく扱き自慰をしてしまった。
――――――翌日。
今度はいつもの時間に電車に乗った。
昨日の事があってから、授業を聞いていてもどこか心がフワフワとし、性欲ばかりが渦巻いた。
(男の手に興奮したんじゃない)
純は、何度も言い聞かせるように心でこればかりを考えた。しかし、考えれば考えるほどに早く帰って自慰に耽りたくなる。
電車はいつもの時間ですいているとはいえ人がくっつく位の混雑具合で、人の体温は昨日のソレをイヤでも純に連想させる。暫く電車に揺られていると、昨日の「手」が何度も脳をかすめ、純はまた中心がむくむくと勃ってしまった。
(………違う…ッ……昨日のせいじゃない…っ…)
―――そう思った時だった。
昨日のようにすっとサラリーマン風の男が純に密着し、昨日と同じ行為をしてきたのだ。純はビクッと一瞬たじろいだが、男はすぐに純が中心を勃たせているのが分かったのか、また強く握られた。
(……ッ…!!)
純は2日続けて同じ痴漢行為を受け、また握られたまま左乳首を優しく摘まれては揉まれ、電車が目的地に辿り着くとその行為はパッと解放された。
純は電車から降りると、振り向くよりもトイレに向かい、また個室で自慰に耽り達してしまう。
それからというもの…純が放課後電車に乗る度、毎日同じ行為が繰り返された。
だんだん純もそれ以上何もされないのをいいことに、腰を動かす癖が付いてしまう。
――自慰では得られない…陰嚢を揉まれ、猛ったモノを人の手に強く握られ、乳首を摘んでコリコリ捻られる、知らなかった「刺激」。
純がこの馬鹿げた行為に慣れて数週間。
土日は電車に乗らないのもあって痴漢に合わないものの、バイト前に乗れば行為を受けることをひたすら繰り返し、純はだんだん自慰の頻度が高くなっていった。扱くだけの自慰ではもの足りなくなり、陰嚢を揉み勃たせ、左乳首をいじる癖まで付いてしまった。
そんな風に過ごして暫く経過した夏休み前日、また純は電車で淫らな行為を受けていた。
今日も陰嚢が懐柔され、勃った中心を強く握られ、乳首をクリクリと刺激され、すぐに気持ちよくなってしまい腰をくねらせる。
(僕は自分で気持ちよくなってるだけだ)
純の頭の中は、いつの間にかそういう解釈になっていた。
そしてまた駅が目的地に着き、いつものように解放され、純はフラフラとトイレの個室に向かい、ドアを閉めようとした時・・状況が変わった。
サラリーマン風の男が、ドアに身体を挟んできて一緒にもつれて個室に入り込み、ドアの鍵が男の後ろ手で掛けられた。純は恐怖で震え、毎日のことを後悔し始めていた。足がすくみ、へなへなと便器に座ると、男が上から声をかける。
「毎日…気持ちよかったでしょ…?」
やはり、触っていた男だった。
純はガタガタと震え中心も一気に萎え、ひたすら謝った。
「…ごめんなさい……ッ!!」
「本当に…っ……すみません…っ!!」
勝手に男の手を使って気持ちよくなり、最後には自慰の道具のように思ってしまった相手が痴漢だったことを思い出し、恐怖で涙が純の頬を伝う。
男は、泣きながら謝る純の様子に、腰の位置を低くして座った純を見上げるような位置になり、そっと人差し指で口にちょんと触れ、低く優しいトーンでこう言った。
「人が来ちゃうから…静かに…、謝らないでいいから…」
純が恐怖から黙ると男は、そのまま左手を伸ばし、やんわり陰嚢を揉み始める。純は泣きながら声なくイヤイヤと頭を振るが、毎日のように自分でも揉んだ陰嚢への刺激を受け、萎えた中心はすぐに反応してしまい、みるみるとズボンを押し上げた。
男は、陰嚢を優しく揉みながら純の服のボタンをプチプチと器用に外すと、優しくそのまま右手で左乳首をクリクリと直接摘んで捻る。純は、初めて直接触れられた快感にゾクゾクと震え、その刺激は腰元を伝わって中心を刺激した。純は乳首を反応させ、一層尖って色味を帯び、男を見た目でも歓ばせる。
「ここ、気持ちよくなれるなんて…君は素質があるね…」
男は、嬉しそうにそう言うと名残惜しそうに乳首から手を離して、腰が半分抜けたような状態の純を肩で一旦担ぐようにし、ズボンとトランクスを足首まで下げ再度座らせた。下半身が露出し、今まで直接触れられたことがない陰嚢を優しく男の熱い手が揉み上げる。
(………ッ…)
純は、恐怖が薄れるほどその直接刺激にビクビクと身体を震わせてしまい、乳首も根元から先端に絞り出すように摘まれ、その刺激が中心に電気のようなピリピリとした快感を送り続ける。自慰でしか得られていない性的刺激を生まれて初めて人の手で体感し、中心はピク・・ピク・・と刺激を求め始めてしまう。
男は純の様子に気付き、すかさず純の勃った中心を口に含むと、乳首をコリコリと愛撫しながら口淫し始めた。あまりの気持ちよさに純は我慢できずすぐに果ててしまったが、男はそれを美味しそうに飲むと、怪しい笑みを浮かべながらこう言った。
「…初めて君をコンビニで見た時から、ずっと君のを飲んであげたいって思ってたんだ。夢がひとつ叶ったよ。今度はこっちが気持ちよくなる番…アイスを美味しそうに舐める君の舌はとてもいやらしくて興奮したよ。さぁ、僕のをそのいやらしい舌で気持ちよくするんだ…」
コンビニ前での視線の事など純は忘れていたが、アイスを舐めていた事はかろうじて思い出せた。しかし、そこでターゲットに選ばれた事など予想外過ぎて訳が分からぬままに男の指に乳首を潰すように愛撫され、何も考えられなくなってしまった。
純は、床に膝を着いて口淫するように言われ、何も考えられないまま男に従う。さっきまで、勝手に気持ちよくなり、いつものようにトイレの個室で自慰に耽ろうとしていたのに…、今は…半裸で両の乳首を執拗に愛撫されながら、勃った大人の男のモノを口に含んでいる。
状況的には痴漢に遭って酷い行為を受けているものの、純は毎日されていた(エッチなこと)を受け入れるほどになってしまったほど性欲だけが大きくなってしまっていた。この状況も、純にとっては…(とてもエッチなことをされている…)と麻痺した脳が片付ける。
しかし、慣れない口淫は息が続かず、苦しくて咳き込んでしまうばかりだ。男はその様子に「舐めるだけでいい」と言い、純はそれに従った。ペロペロとモノ舐めていると、同時に男の手が純の両の乳首を貪り続ける。
純は、両の乳首を愛撫されながら知らない男のモノを言われるままに舐め続けた。自分でも触らなかった右乳首まで男の手で嬲られ、ぷっくりと赤くなって先端を尖らせ男を目でも歓ばせる。そこを根元からキュっ、キュっ、と絞り出すように揉みし抱かれると、その度に腰回りにゾクゾクという快感が這っていく。
―――純はまた中心が熱くなりだし、その先端から透明な蜜を零し始めていた。
伊藤純(いとうじゅん)は、速足で学園を出てアルバイトに向かった。
「よし、全然間に合う!」
腕時計をチラリ見ると純は余裕の表情を見せた。
まだ、かなり余裕でバイトに間に合う時間には学園を出られたことで、ホッとした気持ちでいっぱいだ。
授業後に来るようにと先生に言われ、棚の整理という面倒なお手伝いを頼まれ、バイトに間に合うのならと引き受けたが、先生の行動が何しろゆっくりで純は内心「バイト遅刻」という文字が頭に浮かんでいてヒヤヒヤしていたのだ。
純はこの街に越してきて、まだ2か月の転入生。
外見は、元々生まれつき少し色素が薄く、髪も茶色くて肌も白い。そんな外見だからと、前に住んでいた街ではクラスでよくからかわれていた。しかし、今度通っている学園では全く言われる事もなくなった。
転入に不安はあったが、学園の生徒たちともすぐに打ち解け、先生も優しいし、頼みやすいという理由で手伝わされるのが玉にキズではあったが、順風満帆といった調子だ。
バイト先は、家の近くで帰りがけに寄れる位置にあるCDショップ。大好きな音楽がたくさん聞けるし、時給も駅前という理由からかそこそこ高く、学園生でもOKだと書いてあったのですぐに面接してもらい、そこに決めた。
バイトはすぐに受かるし、生徒にからかわれる事もなくなり、本当に純の人生はキラキラしている時期だった。
純は駅に着き、ふと時計を見る。すると、駅前で何か食べてからでもまだ1時間半以上も残る時刻を指していた。焦った気持ちも落ち着き、なんで学園を出る前に時計を見なかったのか、心で苦笑しながら息をつく。
「何食べようかな…」
駅前のコンビニで物色し、考えた末に速足で熱くなった身体を冷ますため、 大好きなチョコソフトクリームを買い、15分程度でペロペロと食べきった。
「…ん?」
アイスに付いていた紙をゴミ箱に入れていた純が目を上げる。
一瞬、誰かの視線を感じた気がしたが、周りには同じく学園帰りであろう少年たちや、キャッキャと騒ぐ女の子たち、あとは自分にはまったく縁が無さそうなサラリーマンしかいなかった。
「気のせいか…な?」
純は少し周りをキョロキョロしたが、特に自分を見る人間もいないので、そのままゆっくりと歩き始め、バイト先の休憩室で始まりの時間を待つことにし、駅の改札を抜けた。
いつもと違う時間帯は初めてで、思ったよりも人が並ぶ。純も列に並び、会社帰りや買い物帰りであろう人ゴミに混ざるが、今でさえこんなに並んでいるのだから電車の中はもっと混むと思うと溜息をついた。
間もなく特急電車がホームに到着し、ぎゅうぎゅうとたくさんの人に押されるようにして純も電車に乗り込む。思った通り、中は「超」が付くほどの満員電車で、慣れない純は息をするのも苦しく感じるほど押し潰された状態になった。ここから目的地の駅は30分ほどで着く。我慢していればなんとかいけるとじっと耐えた。
5分ほどで次の駅に到着し、少しだけ人が減った。純はホッとして人が降りていく隙にさっと移動し、窓の外が見られるドア近くに移った。すぐに後ろの人たちに押され、窓にぴったりとくっつく体制になったが窓からはいい風景が見える。
ここからは暫く、特急は駅を飛ばして目的地までそのまま辿り着く。25分程度は満員電車の中だが、窓の外を見ていると気分も楽になり、純は外の飛んでいく風景に魅入った。
しばらくすると、ちょうどお尻の辺りの違和感に気が付いた。スル、スル、と何かが当たる。鞄の角か何かが当たっているのかとやり過ごし、我慢していたが何かが違う。明らかに何かを押し付けてきている感覚。そう思うと、すぐにそれが人の手であることに気付かされる。
(……ッ!!)
人の手は、我慢していたのをいい事に右手を前側に滑り込ませ、股間を鷲掴みされた。そのまま、ふにふにと陰嚢を感触を愉しむように揉まれ、純は怖くて硬直し声も出せない。ちらりと見ると、手は明らかにサラリーマン風の男の手で、女性ではなかった。
(……男に…痴漢されてる?)
純はパニック寸前だったが、尻を撫でまわされることもなくただぴったりと身体を密着させ、陰嚢だけをやわやわと揉んでくるその手が与えてくる不思議な感覚に、5分ほど経つと若い性の中心がむくむくと大きくなり始めてしまう。
純は風景のことも忘れ、自分のモノが収まる事ばかり考えようとするが、相変わらずのふにふにとした感覚に翻弄された。自分でモノ自体を触りたくなり、息が上がる。
(……はぁ……はぁ……)
・・・もう、何分そうされているのか分からない。純は痛いほど勃ってしまった。中心が刺激を求めてたまらなくなり、電車が揺れる度に 自分でドアに押し付けてしまう。すると、それを待っていたかのように男の手は素早く純の中心を握った。
(……ッ…!!)
求めていた感覚を与えられ、心臓がドクン、と跳ね上がる。そのまま男の手は純の中心をしっかりと強く握ったまま動かそうとしない。それどころか…左手が前側に滑り込んできて、今度は左乳首を何度も摘んで感触を愉しんでいる。
純は、自分でもした事がない「握ったまま動かさない」という刺激の前になす術もなく、中心は男の手に鼓動を伝え続けた。電車が揺れる度にしか動かない男の手に、若い性は止まらず(エッチなことをされている)という本能が脳を満たしていく。左乳首は何度も摘み直されるようにクニクニと揉まれ、初めて味わうじんわりとした刺激を中心に伝えていた。
暫くすると、純はだんだん堪らなくなり少しだけ腰を揺らしてみた。
(……んッ…!!)
握られたまま自分で腰を少し動かすだけで、男が手を動かさなくとも快感が脳を直撃する。中心はすぐに求めていた刺激が得られると察知し、その快感がブルッと身体を震わせる。
純はすぐにその刺激を求めて無意識のまま、中心を何度も男の手に押し付けた。左乳首はずっと指の腹で捉えられ、何度も何度も摘み直されては爪でひっかくように刺激され、なんとも言えないゾワリとした快感を送り続ける。
暫く息を抑えながらその快感に酔っていると、目的地に到着するアナウンスが聴こえ、純はふっと我に返った。そのまま電車はすぐに目的地ホームに滑り込んでいく。ドアが開くと、純は不自然な体制のまま駅のトイレにダッシュで駆け込んだ。
(……はぁ…はぁ…っ…、…ぁ…あっ……ぁあ…っ…イ…ッ…!!)
もう一刻も我慢できず、個室で自慰に耽ると…純はすぐに果ててしまった。
その日はバイトにも行ったが、あの感覚が忘れられずボーッとして店長に怒られてしまった。家に帰っても上の空でご飯を食べ、寝る時間になって布団を被ると昼間の男の手をまた思い出してしまう。
陰嚢を揉まれ、握られ、乳首を摘まれる・・。ただこれだけで、噂に聞くような男の痴漢のように、「扱かれる」とか「ケツを撫でまわされる」ということはなかった。純は心の中で(あの男のせいで勃ってるんじゃない)と言い聞かせながら、また猛った中心を激しく扱き自慰をしてしまった。
――――――翌日。
今度はいつもの時間に電車に乗った。
昨日の事があってから、授業を聞いていてもどこか心がフワフワとし、性欲ばかりが渦巻いた。
(男の手に興奮したんじゃない)
純は、何度も言い聞かせるように心でこればかりを考えた。しかし、考えれば考えるほどに早く帰って自慰に耽りたくなる。
電車はいつもの時間ですいているとはいえ人がくっつく位の混雑具合で、人の体温は昨日のソレをイヤでも純に連想させる。暫く電車に揺られていると、昨日の「手」が何度も脳をかすめ、純はまた中心がむくむくと勃ってしまった。
(………違う…ッ……昨日のせいじゃない…っ…)
―――そう思った時だった。
昨日のようにすっとサラリーマン風の男が純に密着し、昨日と同じ行為をしてきたのだ。純はビクッと一瞬たじろいだが、男はすぐに純が中心を勃たせているのが分かったのか、また強く握られた。
(……ッ…!!)
純は2日続けて同じ痴漢行為を受け、また握られたまま左乳首を優しく摘まれては揉まれ、電車が目的地に辿り着くとその行為はパッと解放された。
純は電車から降りると、振り向くよりもトイレに向かい、また個室で自慰に耽り達してしまう。
それからというもの…純が放課後電車に乗る度、毎日同じ行為が繰り返された。
だんだん純もそれ以上何もされないのをいいことに、腰を動かす癖が付いてしまう。
――自慰では得られない…陰嚢を揉まれ、猛ったモノを人の手に強く握られ、乳首を摘んでコリコリ捻られる、知らなかった「刺激」。
純がこの馬鹿げた行為に慣れて数週間。
土日は電車に乗らないのもあって痴漢に合わないものの、バイト前に乗れば行為を受けることをひたすら繰り返し、純はだんだん自慰の頻度が高くなっていった。扱くだけの自慰ではもの足りなくなり、陰嚢を揉み勃たせ、左乳首をいじる癖まで付いてしまった。
そんな風に過ごして暫く経過した夏休み前日、また純は電車で淫らな行為を受けていた。
今日も陰嚢が懐柔され、勃った中心を強く握られ、乳首をクリクリと刺激され、すぐに気持ちよくなってしまい腰をくねらせる。
(僕は自分で気持ちよくなってるだけだ)
純の頭の中は、いつの間にかそういう解釈になっていた。
そしてまた駅が目的地に着き、いつものように解放され、純はフラフラとトイレの個室に向かい、ドアを閉めようとした時・・状況が変わった。
サラリーマン風の男が、ドアに身体を挟んできて一緒にもつれて個室に入り込み、ドアの鍵が男の後ろ手で掛けられた。純は恐怖で震え、毎日のことを後悔し始めていた。足がすくみ、へなへなと便器に座ると、男が上から声をかける。
「毎日…気持ちよかったでしょ…?」
やはり、触っていた男だった。
純はガタガタと震え中心も一気に萎え、ひたすら謝った。
「…ごめんなさい……ッ!!」
「本当に…っ……すみません…っ!!」
勝手に男の手を使って気持ちよくなり、最後には自慰の道具のように思ってしまった相手が痴漢だったことを思い出し、恐怖で涙が純の頬を伝う。
男は、泣きながら謝る純の様子に、腰の位置を低くして座った純を見上げるような位置になり、そっと人差し指で口にちょんと触れ、低く優しいトーンでこう言った。
「人が来ちゃうから…静かに…、謝らないでいいから…」
純が恐怖から黙ると男は、そのまま左手を伸ばし、やんわり陰嚢を揉み始める。純は泣きながら声なくイヤイヤと頭を振るが、毎日のように自分でも揉んだ陰嚢への刺激を受け、萎えた中心はすぐに反応してしまい、みるみるとズボンを押し上げた。
男は、陰嚢を優しく揉みながら純の服のボタンをプチプチと器用に外すと、優しくそのまま右手で左乳首をクリクリと直接摘んで捻る。純は、初めて直接触れられた快感にゾクゾクと震え、その刺激は腰元を伝わって中心を刺激した。純は乳首を反応させ、一層尖って色味を帯び、男を見た目でも歓ばせる。
「ここ、気持ちよくなれるなんて…君は素質があるね…」
男は、嬉しそうにそう言うと名残惜しそうに乳首から手を離して、腰が半分抜けたような状態の純を肩で一旦担ぐようにし、ズボンとトランクスを足首まで下げ再度座らせた。下半身が露出し、今まで直接触れられたことがない陰嚢を優しく男の熱い手が揉み上げる。
(………ッ…)
純は、恐怖が薄れるほどその直接刺激にビクビクと身体を震わせてしまい、乳首も根元から先端に絞り出すように摘まれ、その刺激が中心に電気のようなピリピリとした快感を送り続ける。自慰でしか得られていない性的刺激を生まれて初めて人の手で体感し、中心はピク・・ピク・・と刺激を求め始めてしまう。
男は純の様子に気付き、すかさず純の勃った中心を口に含むと、乳首をコリコリと愛撫しながら口淫し始めた。あまりの気持ちよさに純は我慢できずすぐに果ててしまったが、男はそれを美味しそうに飲むと、怪しい笑みを浮かべながらこう言った。
「…初めて君をコンビニで見た時から、ずっと君のを飲んであげたいって思ってたんだ。夢がひとつ叶ったよ。今度はこっちが気持ちよくなる番…アイスを美味しそうに舐める君の舌はとてもいやらしくて興奮したよ。さぁ、僕のをそのいやらしい舌で気持ちよくするんだ…」
コンビニ前での視線の事など純は忘れていたが、アイスを舐めていた事はかろうじて思い出せた。しかし、そこでターゲットに選ばれた事など予想外過ぎて訳が分からぬままに男の指に乳首を潰すように愛撫され、何も考えられなくなってしまった。
純は、床に膝を着いて口淫するように言われ、何も考えられないまま男に従う。さっきまで、勝手に気持ちよくなり、いつものようにトイレの個室で自慰に耽ろうとしていたのに…、今は…半裸で両の乳首を執拗に愛撫されながら、勃った大人の男のモノを口に含んでいる。
状況的には痴漢に遭って酷い行為を受けているものの、純は毎日されていた(エッチなこと)を受け入れるほどになってしまったほど性欲だけが大きくなってしまっていた。この状況も、純にとっては…(とてもエッチなことをされている…)と麻痺した脳が片付ける。
しかし、慣れない口淫は息が続かず、苦しくて咳き込んでしまうばかりだ。男はその様子に「舐めるだけでいい」と言い、純はそれに従った。ペロペロとモノ舐めていると、同時に男の手が純の両の乳首を貪り続ける。
純は、両の乳首を愛撫されながら知らない男のモノを言われるままに舐め続けた。自分でも触らなかった右乳首まで男の手で嬲られ、ぷっくりと赤くなって先端を尖らせ男を目でも歓ばせる。そこを根元からキュっ、キュっ、と絞り出すように揉みし抱かれると、その度に腰回りにゾクゾクという快感が這っていく。
―――純はまた中心が熱くなりだし、その先端から透明な蜜を零し始めていた。
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