テンプレを無視する異世界生活

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改革編

162話 続・学校⑩

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「これは翳球という魔法だ。これに触れたものは消滅する。」

その場にいたみんなは驚いていた。

そんななか一人の受験者が喋り始めた。

「その翳球というのは全てを消滅させれるのでしょうか?」


いい質問だ。この子は有望だな。

「いや、全ては無理だ。この翳球に込められている魔力以上の魔力で応戦すれば、この翳球は消滅する。」

「ここで問題だ。どちらの翳球が威力が高いと思う?理由とともに教えてくれ。」


今度は真面目そうな子が言った。

「どちらも同じ威力です。この魔法が発動される時に勇者様の魔力の流れは変わらなかった。故にどちらにも同じ分の魔力しか流れていなかった。」


「じゃあ、確かめてみよう。」

"土壁"

3mほどの壁を出した。


「では、行くぞ。」

翔は両手にある翳球を放った。


シュン


ギュイン


右の壁は半径20cmの球型に一部分が消滅した。左の壁は完全に消滅した。


その場にいた受験者は驚きで声も出ていないようだ。





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