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武闘大会編
485話 どちらも思う
しおりを挟む「霊魔術とは命をもう一度、身体に戻してあげること。霊魔術師とは霊を失った身体を支えてあげること。それを私は翔から教わった!だから、この試合は負けられない!」
「うわぁぁ、霊魔術師の姉ちゃん頑張れぇぇ。」
「負けんな!!」
カレントからは涙声の声援が聞こえる。
これでよかった。彼女のやっていることを理解してあげてくれ。誰よりも"生"を考え、誰よりも誰かの"生"を望んだ彼女を。
駈竜は空を駆けた。
「なるほど、相手に不足はないです。むしろ、十分過ぎますよ。」
シャラドラ、お前もこの舞台に立つために努力をしてきたんだろ。魔法の才がみんなより無いのに、入学当初は格闘センスはみんなと同じくらいだったと聞いている。
そんなお前が今は戦士科を、いや、リーデルを背負って戦っている。
誰よりも努力して、誰よりも傷つき、誰よりも自分に厳しかった。
疑うことはない。自分の全てを信じろ。胸を張って拳に魂を乗せろ。それが格闘家のお前にしか出来ないことだ。
こうして、ワースVSシャラドラの本当の戦いが始まったのである。
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