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新世界編
884話 増える法則
しおりを挟むクロの背中に魔剣が刺さった。
「こいつは今はいないはずだr..........」
パタッ
「甘んじたなクロ。」
魔武器には全部で4つの動きを繰り返させていた。
それをクロは見切っていたのだろう。目を瞑ってでも良けれるほどには。
だが、それが返って仇となった。
魔刀の速さを変えた時にあの魔剣のみ5つ目の動きを指定した。
そうすることによって、刀を避けた瞬間にクロの身体を通過するようになっている。
「ま、安心しろ。これは、眠るだけで一切の傷も残らない。」
そう言って、寝ているクロに刺さっている魔剣を抜いた。
刺さっていた傷は跡を残さず塞がった。
「こんなもんだ。道具の使い方次第では黒竜すら倒せるかもしれないぞ。みんな、頑張れよ。」
「はい!!!」
「やっぱり、陛下はお強かったんだ!」
「黒竜様を相手に余裕の勝利だしな!」
騎士団は翔の強さを肌身で感じた。
「翔さんは素手の方が強いじゃないですか。何故、あのような事をしたんですか?」
「そりゃあ、武器を渡しておいて"確かに武器より身体の方が強い!"なんて言えないだろ。」
「それに、武器はリーチを変えれるし、一概にどちらが強いかなんては言えないしな。とりあえず、どっちも強いことを分かってくれればそれで良かったんだよ。」
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