テンプレを無視する異世界生活

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サンデウロ大陸編

1046話 消えた一撃

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「じゃあ、さっさと打ってこいや。」

「では、お構いなく。」



「面白くなってきましたね。ミツナリはどちらが勝つと思いますか?」

「そうだな。まあ、彼がマサムネの一撃と互角というのならば、少しリョウマには分が悪いかもしれないね。」

「だが、あやつもこの国の強者。やる時はやる男だ。」

「コジロウはどう思う?」

「まあ、百で。」

「ほぉ、それはまたなんでだ?」

「見てればわかる。私の"燕返し"を初回でいなした戦士よ。」

「それは、あいつじゃ勝てねぇな。」



シュッ


 翔がリョウマへと攻撃を仕掛けた。


「(なんや。これくらいの攻撃なんちゅうことないやんけ。これがマサムネのバカと同じ.....何か裏があるな。)」


 リョウマの勘は当たっていた。


サッ


 翔の一撃がリョウマの頭上へと到達した。


「(こんなん簡単やんけ。あいつも腕が落ちたのぉ。)」


 リョウマは確かに翔の一撃を止めた。


カンッ


 しかし、リョウマの頭に翔の木刀か当たっていた。



「なるほどね。面白いじゃん。」

「珍妙よ。」

「また、おかしなことを。」


「おい、リョウマ!お前の負けだ。さっさと戻るぞ。」


サッ


 リョウマは懐に手を入れた。


「おい、お前!まさか、撃つ気じゃないだろうな!」


バンッ


 リョウマの懐からは拳銃のようなものが出てきており、それを翔へと向かって撃った。



「あれ?なんでのが起こんないんだ?」


「何をした!!」

 リョウマが声を荒らげる。

「簡単な話だ。飛んできた弾を転移魔法で違う場所へと飛ばした。安心してくれ、更地だからどんな爆発を起こそうが被害はない。」


「へぇ、彼は空間魔法を器用に使うもんだね。」

「剣も魔法も両方できるとは。これは、Zランクになるべくしてなったって感じだな。」


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