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4話 称号と加護
しおりを挟む「あの伝説の全知王と言われているセト様を越えているのか……」
「なるほどな、それは私の思考が読まれるのも納得いく。」
ジャンは驚きを隠せず、ルークは智の天才ぶりに納得がいっていた
「そして、御二方は加護や称号などはございません。」
「そうか、わかった。」
タッタッタッ
アイリが部屋から出ていこうとした瞬間
「ダウトだ。おい、お前嘘ついたろ?」
「あ、なんのことでしょうか?」
智がそう言ったことに対して、アイリはきょとんとした顔で返答した。
「いやぁ、ルークとアイリは悪くねーよ。その隣のデカブツが反応しちまったんだよ。」
そう言って智はジャンのことを指さした。
「予想してみようか。恐らく、俺らになにか特殊な能力があったんだろ?その話になった時にジャンが反応した。そして、改めて考えると、他の2人も反応が自然すぎだ。自然すぎて不自然だ。まるで用意されたリアクションみたいだったぜ。」
そう言って智は3人を問い詰めた。
「はぁ、やはり、無理でしたか。申し訳ありません、御二方に特殊な力がありました。アイリ、言ってくれ。」
「あ、はい、わかりました。」
ルークはあっさりと隠していたことをゲロった。
「剛さんに関しては称号"覇王の素質"、"勇者気質"、"光の使者"があり、加護は"武神の加護(小)"、"全能神の加護(小)"がありました。」
「おうおう、なんだか大層なのが沢山あるじゃねぇか。」
「よく分からないのだが、これはどういう意味があるんだ?」
剛は称号や加護についてを聞いた。
「詳細に関しては後にお伝えしますが、剛さんは超天才型の勇者の卵ですね。勇気や正義感が強いものの力を上げてくれる称号や加護があります。」
「なるほどな、称号や加護ってのは能力を上げてくれるのか。どうやってんだよ、この世界のメカニズムはよ。」
智はにやけながらそう言った。
「智さんに関しましては称号が"全知王"、"第三の目"、"人間神"で………加護はありません。」
「俺は神から嫌われてるってか。まあ、俺は数字を操る数学者でもあるからな、非現実なことは信用しないたちなんだよ。」
冗談交じりで智が言っていたが、三人の空気がおかしかった。
「みんな、どうかしたのか?智に加護が無いのが相当まずいのか?」
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