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3話 エンシェントドラゴン
しおりを挟む「エンシェントドラゴンの子どもだな。」
「エンシェントドラゴンってなんだ。」
「ドラゴンってのは生きてる時間が長ければ長いほど強くなる種族で、その中でも最古で長命の種族と呼ばれるドラゴンがエンシェントドラゴンだ。3億年前に誕生し、長い個体であれば2000万年は生きると言われている。」
「その子どもがこの子ってこと?」
「ああ。」
ニコが探して欲しいと言っていたのはドラゴン、それも最強と名高いエンシェントドラゴンの子どもだった。
見た目は子犬くらいの大きさのドラゴンだが、エンシェントドラゴンはあまり大きくならない。
最大でも大型犬くらいにしかならないが、尋常じゃなく強く、エンシェントドラゴンが五体いれば世界が滅ぶとも言われているほどである。
「そんなやばいやつのかお前たちエンシェントドラゴンは。」
「キュイ!!!!」
純新無垢な笑顔でエメラルド色の鱗を光らせエンシェントドラゴンの子どもは返事をした。
「それで、ナオトくんに頼めるかしら?」
「あぁ、いいよ。どうやら、ここの近くの山が故郷らしいから、とりあえず、そこには寄ってみることにする。」
「それじゃあ、頼むわね。」
どうやら、ニコが道端でお腹を空いているとこを助けたのだそうだ。エンシェントドラゴンの生態については分からないが、わざわざ人里に連れ出すとも考えれないから、こいつが勝手にここまでひとりでに来たと考えるのが妥当だろう。
「それよりもステータスがいかれてるな。この時点で金色の龍は全滅させれるくらいにはあるな。」
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個体名 エンシェントドラゴン(特殊個体)
年齢 0歳3ヶ月
戦闘力 254380
生命力 4800
スキル 龍の咆哮、龍の威圧、ホーリーブレス
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「簡易鑑定しただけで化け物だってことは分かるな。あいにく好かれているようで助かったよ。」
エンシェントドラゴンはナオトの服の中でぐっすりと眠っていた。
「こいつの住処までは歩きで2日か。まあ、ゆっくり行くとするか。」
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