Ωの僕がお偉いさん

白いモフモフ

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挙動不審

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 爺が挙動不審だ……何かを悩み、ハッとして急いで行動する。侍従や侍女がいつも通り仕事をしていたはずなのに「それはなりません!」とチェックが厳しい。
 ありとあらゆる事をチェックしては直し、直させているので今日はどこの部署も大忙しだ。

 僕にもチェックが入ったよ…主に食事面で。
好き嫌いはしないから別に良いんだけど、もっと食べろと言われた。これは他の人にも言われるから慣れてるけど、水差しに「水を1日にこれだけお飲みください」と出された量はおよそ2リットル……。
 知ってるけど、飲めないよ!

 明後日からはローランドが暫く勉強のために滞在するからその為なのだろうけど、僕のお水の量は関係無いと……あるのか?
 まぁいいや、そんな事より僕としては明後日の開校式が問題だ!

 どうせ皇太子がいるのだからと、主賓に迎え開校式をすれば大々的な宣伝になるし、箔もつく。ローランドは公式の場の体験も出来るし一石二鳥ならぬ一石三鳥だ。

 いきなりローランドの出席を決めた事で騒ぎになったけど、父様の許可はとってある。なんといってもここは王都に凄く近いからこれくらいは早馬飛ばせば直ぐだよ。
 ……爺も執事長もなんとなく予測はしていたんだろうね~、貴賓席の準備は大丈夫だと言ってたもん。

 急遽の公式予定を入れられた事がなかったローランドは断ろうとしたらしいけど“僕の望み”と知ると二つ返事でOKしたらしい。
 相変わらず父様もローランドも僕に甘い。


 発情期が終わった後の2,3日は体の怠さが抜けなくてちょっと機嫌悪かったけど、甘々に甘やかしてもらったからもう大丈夫。
 でもその反面、近づく開校式に不安と緊張感が出てきた。今も僕の手元には開校式挨拶で言う台詞を書き綴って悩んでいる。

 その他にも悩みは多い。開校式に参列するお客は大体がαだから色々と気を使わないといけない。参列順だって、身分と一緒にバース性の優劣も考えないといけない。

 勿論、参列客の筆頭はローランドなんだけど、次席を誰にしようか悩んだ。ローランドの学友がいたのでその人についてもらう事にしよう。
……面倒くさくなって学友なら、身元確認もすんでるからこの人でいいやなんて思ってないよ~。

「ノエル様、もうお休みのお時間ですよ。
さぁさ、もうお休みください。今日の分のお仕事は終わってますし、見込み予定の指示も出されてるのですからお休みになれる時にはしっかりとお休みくださいませ。」

 あぁ、もうこんな時間になってた。
爺は最近、今まで以上に忙しそうだから「爺の方が休みなよ」と言いたいけど、僕が起きてると爺も休めないから素直に寝るよ。…頭の中は起きてるけどね。










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