Ωの僕がお偉いさん

白いモフモフ

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アーノルド到着

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 アーノルドがついたようだけど僕は自室で待つように爺に言われている。
 爺に妊娠を伝えてから2日後の今日、やっと到着したアーノルドを迎えに出ようとした時「ノエル様は大人しくお待ち下さい」と止められた。

 うーん……お待ち下さいと言われても早くアーノルドに報告したいのに…。途中までなら良いか?
 途中まで途中までと言い訳しながらドアを開けようとした時、「ノエル!」というアーノルドの声と共にガチャッと開き、続いてゴンッと音がした。

 はいそーです。このゴンッは僕のおでこにドアがぶつかった音です。

「…痛い。お帰りなさいアーノルド、痛い。」

「ああああ!ノエル!悪かった!そこにいるとは思わず!どこだ?どこをぶつけた?」

 ココとぶつけたおでこの前髪を上げてアーノルドに見せる。アーノルドとの身長差のせいで子供が大人に見せてるようになったるけど気にしない。

「おでこ?どれ……大丈夫、なんともなって無い。ごめん、痛かったね」

 出したおでこをアーノルドに撫でてもらってキスが落とされる。フフフ~こういうちょっとしたイチャイチャ大好き。ついでに抱き上げてもらいソファーへ連れて行ってもらう。

「ノエル、急ぎの用事って何だったの?」

 ソファーに座るアーノルドの膝に横に座るような恰好のまま、相変わらず髪を上げておでこを見ながらアーノルドが聞いてきた。

 ……ピタッと僕の方が止まっちゃった。そう!そうだよ…大事な報告するのにこの恰好はダメでしょ。
ジタジタしながらアーノルドの膝から降りて、正面に回った。
 アーノルドを呼び寄せてから思った事なんだけど…アーノルドは僕との赤ちゃん、望んでいるのだろうか?
 まぁ望まないと言われたらここで1人で育てるだけなんだけどそれは無いと思うし。

「アーノルドに報告があります。赤ちゃんが出来ました。」

「…………………………」

 止まってるな~、いきなりすぎたかな?
お?目が見開いてきた。あーあ、せっかくのイケメンなのに口が半開きになってちょっとマヌケ顔になってきたよ。

「……ノエ…る……本当?!」

 本当ですよ。こんなこと嘘ついてどうしようも無いでしょ?うんと頷いて肯定する。

「びっくりした?僕も驚いたよ。僕………」

 笑いながら最初に気付いたのは爺だと言おうとしたらいきなり抱き上げられての熱烈キス!!
 唇をアーノルドの舌が割って入って来て、僕の舌を絡め捕ってくる。一生懸命応えたけど長い……苦しくなってきたのでポンポンッと肩を叩いて教えるとやっと離してくれた。

 その後もギュウーッと抱きしめてくれたり、僕の顔を見てはまた抱きしめて…と言葉は無いけど喜んでくれているのがわかる。
 やっと落ち着いたのかまた僕を抱えたままソファーに座り「ありがとう」と言うとまた僕を抱きしめた。
 なんていうか……うん、幸せの瞬間だね。



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