134 / 670
隠し通路
しおりを挟む
僕がとった予想外の動きとはなんでしょーか?
答えは、戻るです!
因みに隼君達は2羽残して解散。ごくろーさま!
2羽は念の為のボディーガードです。
そっと伺うと僕の逃げた高窓から誘拐犯の1人が顔を出している。
「おい!ちゃんと押さえとけよ!あいつ許さねぇ!こんなトラップ仕掛けやがって!!」
はて?トラップなんて仕掛けた覚えはありませんが…何があった?ドアを開けたときにバリケードが崩れたかな?
暫くすると2人が出てくる。
足を引き摺っている……片方は腰を痛めてるらしくへっぴり腰だ。
「あの3人はまだ帰って来ねえのかよ!役立たずにもほどがある!」
「そんなことより、ほら!あいつの逃げた跡だ!あんなトラップ仕掛けるなんてと思ったがやっぱりΩは頭弱ぇなぁー、しっかり逃げた跡を残してやがるバカだよ!」
それは僕が細工した偽の逃げ跡ですよ~。αの癖に頭弱いね~。建物の影から2人が出て行ったのを見送ると本当にもう誘拐犯は居ないか注意しながらまた建物の中に入って確かめる。
やはり他は居ない様なので玄関の鍵を閉めて目当ての部屋を探す。
何の部屋か?それは主寝室です。此処は元下級貴族の館だから、貴族の館にはつきもののアレがあるはずなんだ。
アレとは何かって?逃亡用の隠し通路…もしくは愛人の通り道ともいう。
主寝室見つけた!下級とはいえ貴族は貴族。館の作りは同じだから見当はつけやすい。大抵は最上階の奥で間違いないからね。……そう、僕の領主館の方が普通とは違うの。僕という領主を護るには今の形が必要だったんだって。
まぁ今はそんな事置いといて、定番といえば壁が出入り口。トントン…トントン…トントン…トントンおかしいな。トントン…トントン…無い。じゃあ次はベッドの下…じっくり見るけど無い。んー、お話の中みたいに本棚の後ろ…絵の後ろ…鏡の後ろ…無いよ!
どうしよう……危険を侵して戻ってきたのに…。
最後の望み!出窓の下……おっ!?あった!!
普通の出窓の下の飾り棚の奥がある。出入り口は四つん這いにならないと通れない。その奥のは僕がちょっと屈むくらいだから140センチくらいの高さの通路が隠れていた。
中は思ったより綺麗……なんせ廃墟の隠し通路だから蜘蛛の巣やらネズミやらいるだろうと思ってたけど、ネズミの姿は無し。蜘蛛の巣もそんなに酷くない。この隠し通路はどうやら逃げ道ではなく愛人の通り道だったようだ。だって通路は別れ道も無く真っ直ぐにワイン倉に通じており、その横にはいかにも愛人の家ですという様な家があった。
ワイン倉は半地下にあり外に通じている。誘拐犯がこのワイン倉を見つけた形跡もなし……僕はそのワイン倉の位置を外を見て確かめて安心した。僕が偽の逃げ跡を作った方角とは全く違うからだ。それに僕が浚われた場所にだいぶ近づいた。
答えは、戻るです!
因みに隼君達は2羽残して解散。ごくろーさま!
2羽は念の為のボディーガードです。
そっと伺うと僕の逃げた高窓から誘拐犯の1人が顔を出している。
「おい!ちゃんと押さえとけよ!あいつ許さねぇ!こんなトラップ仕掛けやがって!!」
はて?トラップなんて仕掛けた覚えはありませんが…何があった?ドアを開けたときにバリケードが崩れたかな?
暫くすると2人が出てくる。
足を引き摺っている……片方は腰を痛めてるらしくへっぴり腰だ。
「あの3人はまだ帰って来ねえのかよ!役立たずにもほどがある!」
「そんなことより、ほら!あいつの逃げた跡だ!あんなトラップ仕掛けるなんてと思ったがやっぱりΩは頭弱ぇなぁー、しっかり逃げた跡を残してやがるバカだよ!」
それは僕が細工した偽の逃げ跡ですよ~。αの癖に頭弱いね~。建物の影から2人が出て行ったのを見送ると本当にもう誘拐犯は居ないか注意しながらまた建物の中に入って確かめる。
やはり他は居ない様なので玄関の鍵を閉めて目当ての部屋を探す。
何の部屋か?それは主寝室です。此処は元下級貴族の館だから、貴族の館にはつきもののアレがあるはずなんだ。
アレとは何かって?逃亡用の隠し通路…もしくは愛人の通り道ともいう。
主寝室見つけた!下級とはいえ貴族は貴族。館の作りは同じだから見当はつけやすい。大抵は最上階の奥で間違いないからね。……そう、僕の領主館の方が普通とは違うの。僕という領主を護るには今の形が必要だったんだって。
まぁ今はそんな事置いといて、定番といえば壁が出入り口。トントン…トントン…トントン…トントンおかしいな。トントン…トントン…無い。じゃあ次はベッドの下…じっくり見るけど無い。んー、お話の中みたいに本棚の後ろ…絵の後ろ…鏡の後ろ…無いよ!
どうしよう……危険を侵して戻ってきたのに…。
最後の望み!出窓の下……おっ!?あった!!
普通の出窓の下の飾り棚の奥がある。出入り口は四つん這いにならないと通れない。その奥のは僕がちょっと屈むくらいだから140センチくらいの高さの通路が隠れていた。
中は思ったより綺麗……なんせ廃墟の隠し通路だから蜘蛛の巣やらネズミやらいるだろうと思ってたけど、ネズミの姿は無し。蜘蛛の巣もそんなに酷くない。この隠し通路はどうやら逃げ道ではなく愛人の通り道だったようだ。だって通路は別れ道も無く真っ直ぐにワイン倉に通じており、その横にはいかにも愛人の家ですという様な家があった。
ワイン倉は半地下にあり外に通じている。誘拐犯がこのワイン倉を見つけた形跡もなし……僕はそのワイン倉の位置を外を見て確かめて安心した。僕が偽の逃げ跡を作った方角とは全く違うからだ。それに僕が浚われた場所にだいぶ近づいた。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
2,618
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる