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なぜここに?
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グリフウッドに到着。僕は目を見開いた。
汽車からエンジュを抱っこして降りるとお出迎えに来てたのはローランドとトータ。それに疲れた顔のアーノルドだった。
いや、アーノルドは居ると思ってたけどローランドとトータも?まさか一緒に?
「そのまさか、だよノエル。王様から頼まれて提督が引き受けた。リリーとエンジュの話も聞いてる。シモンの負担を考えても2人は連れていった方が良いだろうな。」
爺からアーノルドの方へ背中を軽く押されたのでそちらに向かうと挨拶もそこそこに抱き込まれて窒息寸前だ。どうしたのアーノルド?何かダメージがひどいみたいだよ?
「一昨日から隼がひっきりなしに来て、その度に仕事が増える。」
あら、それは……紛れもなく僕達関連だね。ごめんねお疲れ様アーノルド。
「いや、提督からの申し出とあっては一概にダメとはいえ無い。だからこういう事になったのは理解できる。しかし、問題は……」
ああ、母様達ねぇ。僕でも母様は止められない。その上、あの2人はどうして来ることになったの?
「王妃様がお里帰りしてその長男も行くのだから次男も行けって。ついでに皇太子として顔繋ぎと視察、交易のお勉強だってさ。フールフーガの鬼提督との船旅ほど安全な海は無いからって。」
向こう方でマオが踊ってる。たぶんコウから2人の同行を知らされて喜んでいるのだろう。
……トータはローランドと繋げよう。ベルトの予備を後でプレゼントしてあげなきゃ。
港に移動すると僕達も乗る提督の旗艦が停まっていた。ん?シモンのお披露目の時より艦の大きさ大きくない?
「ああ~新しいよ。前の船はデジレ様の船になって今は沖に停泊してる。2年前に新しくなったんだ。この船になってから提督とデジレ様の部屋は孤立させたんで快適になったよ~。オレもコウと同室が許されたから自分の荷物持てるんだ~。」
なんか気になるセリフがあったけど突っ込まないでおこう。前よりも大型になった艦は迫力満点。実際、この船の隣には停泊したくない船も多いらしい。そうだろうね、威圧感がすごいよ。
でも、この船に乗ったら気持ちいいだろーね!まぁ、もうすぐ乗れるんですけど!
「ノエル様、ご機嫌になってるところに水を指すようですが、乗り込めるんですか?板のスロープ、上がれますか?」
えっ!と思って見やると桟橋から船の甲板に向かって登る長板はロープで吊るされているだけ。板の幅は人一人分。吊ってるロープの隙間は大きくバランス崩せば海へドボン!
僕が青くなったのは当たり前だと思う。
「ノエル、あれ無理?」
無邪気に聞いてくるマオにウンウンと頷くと、もう1つ登る手段があるという。
「桟橋の反対側に縄ばしごかけてあるよ。」
無理!板のスロープですら厳しいのに縄ばしごなんて無理に決まってるでしょ。マオ、バカなの?バカでしょ!
「そう?じゃあオレと行こう?手を繋いであげるから大丈夫。」
あああ~優しい申し出~。お言葉に甘えるよ~。
汽車からエンジュを抱っこして降りるとお出迎えに来てたのはローランドとトータ。それに疲れた顔のアーノルドだった。
いや、アーノルドは居ると思ってたけどローランドとトータも?まさか一緒に?
「そのまさか、だよノエル。王様から頼まれて提督が引き受けた。リリーとエンジュの話も聞いてる。シモンの負担を考えても2人は連れていった方が良いだろうな。」
爺からアーノルドの方へ背中を軽く押されたのでそちらに向かうと挨拶もそこそこに抱き込まれて窒息寸前だ。どうしたのアーノルド?何かダメージがひどいみたいだよ?
「一昨日から隼がひっきりなしに来て、その度に仕事が増える。」
あら、それは……紛れもなく僕達関連だね。ごめんねお疲れ様アーノルド。
「いや、提督からの申し出とあっては一概にダメとはいえ無い。だからこういう事になったのは理解できる。しかし、問題は……」
ああ、母様達ねぇ。僕でも母様は止められない。その上、あの2人はどうして来ることになったの?
「王妃様がお里帰りしてその長男も行くのだから次男も行けって。ついでに皇太子として顔繋ぎと視察、交易のお勉強だってさ。フールフーガの鬼提督との船旅ほど安全な海は無いからって。」
向こう方でマオが踊ってる。たぶんコウから2人の同行を知らされて喜んでいるのだろう。
……トータはローランドと繋げよう。ベルトの予備を後でプレゼントしてあげなきゃ。
港に移動すると僕達も乗る提督の旗艦が停まっていた。ん?シモンのお披露目の時より艦の大きさ大きくない?
「ああ~新しいよ。前の船はデジレ様の船になって今は沖に停泊してる。2年前に新しくなったんだ。この船になってから提督とデジレ様の部屋は孤立させたんで快適になったよ~。オレもコウと同室が許されたから自分の荷物持てるんだ~。」
なんか気になるセリフがあったけど突っ込まないでおこう。前よりも大型になった艦は迫力満点。実際、この船の隣には停泊したくない船も多いらしい。そうだろうね、威圧感がすごいよ。
でも、この船に乗ったら気持ちいいだろーね!まぁ、もうすぐ乗れるんですけど!
「ノエル様、ご機嫌になってるところに水を指すようですが、乗り込めるんですか?板のスロープ、上がれますか?」
えっ!と思って見やると桟橋から船の甲板に向かって登る長板はロープで吊るされているだけ。板の幅は人一人分。吊ってるロープの隙間は大きくバランス崩せば海へドボン!
僕が青くなったのは当たり前だと思う。
「ノエル、あれ無理?」
無邪気に聞いてくるマオにウンウンと頷くと、もう1つ登る手段があるという。
「桟橋の反対側に縄ばしごかけてあるよ。」
無理!板のスロープですら厳しいのに縄ばしごなんて無理に決まってるでしょ。マオ、バカなの?バカでしょ!
「そう?じゃあオレと行こう?手を繋いであげるから大丈夫。」
あああ~優しい申し出~。お言葉に甘えるよ~。
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2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
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