Ωの僕がお偉いさん

白いモフモフ

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※声をおとそうか!

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※ご注意  サミュエルくんのお話の内容が際どいです。背後注意をお願いします。




 お二人を見送ってグラスに新しくジュースを注ぐとサミュエル様に先を促した。

「ノエル様は番様がいらっしゃるのでしょう?離れて暮らさなければいけない事に辛いとは思われませんか?」

 おぉ……なんか語りが始まるかと思ってたら質問ですか?

「いえ、辛いと言うより時々寂しいと思いますが子供達がいますのでそれほどでもないです。」

「実は……私も番と離れて暮らさなければならないのですがそれがとても辛いのです。」

 ふんふん、某かの事情があるのだろうがサミュエル様は王族でも継承権は低いしなんの問題だろう?でも離れて暮らさなければいけないのは確かなんだね。

「ノエル様は……疼きませんか?」

 …………………………何が?

「なんと言いますか、体の奥というかお腹の奥?子宮でしょうか……入り口から奥にかけて。私は20日に一度会えるかどうかなのですが、会うたびにそこが切ないのです。」

 …………えぇと…そーいう話?ここで?
僕はまさかの話題に頭の中が大慌てだよ。

「会うたびに抱いてもらうのも良いのですがたまにはピクニック等も行きたいのですが、馬に乗ったのが刺激になって結局は外であられもない声をあげることになってしまいました。」

 なんと!既に過去の出来事!

「普段と違う場所での行為はとても刺激的で我を忘れましたが、後始末にも困りますし……」

 困る場所が違う!

「ノエル様はどうなさってますか?」

 いやいやいやいや!どうなさってますかって!……正直にいえば僕は発情期以外はそうなりません。どうもなさってませんよ!
 だけどそう言えないよね?どう答える?っていうかこんな場所でする話でもないでしょ!

「やっぱり張り型ですか?私も最初はそれで我慢していたのですが……」

  
 サミュエル様の話は続いた。ええ、僕に聞いておきながら答える間もなく話続けるんだ。しかも普通の声の大きさでね。居たたまれない。
 そして僕はパニックになった頭で一生懸命考えた結果……トータとマオを巻き込むことにした!
つまりサミュエル様にせめてこの場で話すのをやめてもらうための提案をしたのだ。

「サミュエル様、良い案があります。私の弟の番と、βではありますが私達と同じ立場の人間をご紹介させて下さいませんか?」

 人数が増えることに怯えたのか狼狽えていたのでだめ押しで「色々な港に立ち寄るので色事の道具もかなり知ってるのです。私はお土産でよく貰ってるのです。」と付け加えた。
 そのとたん、サミュエル様は迷いを捨てたように頷いて僕の手をとって「ありがとうございます!」と朗らかに笑う。

 ……音声なしでこの場面だけ見るとたぶん天使画を見たと思うんだろうな。

 
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