406 / 708
※密会
しおりを挟む
「……これがマオのオススメですか?」
パジャマパーティーのように四人ともパジャマで一部屋に集まって怪しい相談の真っ最中だ。
マオが是非見て欲しいといって取り出した物は東方の港で流行りだした物らしい。
「大きな港には花街が付き物でさ~、そこではこーいう物もよく売られてるんだよね。コレは柔らかい木で作られてて、水分を含むとこうやって膨らんでくるんだ~。」
水の入ったコップの中にトプンと入れると暫くたった後少し膨らんでいた。……もうそのコップ使いたくない。マオ持ち帰ってね?
え?なんでかって?……マオがサミュエル様に進めているのはαのアレを模した張り型だからです。ええ、ええそれはもう細部まで細かく再現されていまして、実に生々しい。水を含んで色も少し濃くなったから余計にね!
「ああ~、入れておくと自然と水吸って太くなってくれるんだぁ~。いいね~。」
こらトータ、先っぽをいじるんじゃありません。
「なるほど、でも私はあまり濡れないんですよ。」
サミュエル様のとんでも発言に思わず吹き出しそうになった。
「ん?じゃあコレの改良版がいいな。」
なんで三人ともこんな会話に平然としてられるの!?Ωってそういうものなの!?
あ、マオは違った!
「コレは中がくりぬいてあってさ、中にローションを仕込めるタイプ。しかもある程度木が柔らかくなったら締め付けで中のローションが先から出てくる仕組みなんだ。」
なにそれ!完全にアレじゃないか。そう思ったのは二人も同じらしく「やだ~」と嬉しそうだ。絶対に嫌じゃないだろお前ら。
「中にいれるローションは決まってるもの?」
「いや、なんでも良いらしい。良いだろコレ。
でもさ~コレ使い捨てなんだ。膨らんだ後は縮まないし洗えないから一回きり。」
「そうなんですね。でもコレどこまで膨らむのでしょう?」
いまだにコップにさされてる張り型はまだ膨らみ続けており、もう太さは手首ほどもある。
「ああ、このくらいが限界。」
いやいや!随分太いからね?
「……サミュエル様気に入ったみたいだからまとまった数あげるよ。」
そう言って自分の持ってきた箱の中から10本くらいの張り型をゴロゴロと出した。
その様子に僕は衝撃を受けたがトータは自分も欲しいとおねだりしている。
「トータは後でな。トータはこの航海にローランド様がいるからいいだろ?」
……ローランドが張り型扱いとか……。兄として悲しむべきかΩとして同意すべきか。
ちょっとサミュエル様、指を輪にして張り型の先部分を擦らないで!あ、先からピュッと出た水で嬉しそう。
「コレなら一人でも大きさが変わって来るから良いだろ?」
「凄いですね。…………大きさと太さは良いのですが」
ん?まだ何か?
「あの……動きがあるものなんて無いですよね?」
……とんでもないこと言い出したよこの人。
パジャマパーティーのように四人ともパジャマで一部屋に集まって怪しい相談の真っ最中だ。
マオが是非見て欲しいといって取り出した物は東方の港で流行りだした物らしい。
「大きな港には花街が付き物でさ~、そこではこーいう物もよく売られてるんだよね。コレは柔らかい木で作られてて、水分を含むとこうやって膨らんでくるんだ~。」
水の入ったコップの中にトプンと入れると暫くたった後少し膨らんでいた。……もうそのコップ使いたくない。マオ持ち帰ってね?
え?なんでかって?……マオがサミュエル様に進めているのはαのアレを模した張り型だからです。ええ、ええそれはもう細部まで細かく再現されていまして、実に生々しい。水を含んで色も少し濃くなったから余計にね!
「ああ~、入れておくと自然と水吸って太くなってくれるんだぁ~。いいね~。」
こらトータ、先っぽをいじるんじゃありません。
「なるほど、でも私はあまり濡れないんですよ。」
サミュエル様のとんでも発言に思わず吹き出しそうになった。
「ん?じゃあコレの改良版がいいな。」
なんで三人ともこんな会話に平然としてられるの!?Ωってそういうものなの!?
あ、マオは違った!
「コレは中がくりぬいてあってさ、中にローションを仕込めるタイプ。しかもある程度木が柔らかくなったら締め付けで中のローションが先から出てくる仕組みなんだ。」
なにそれ!完全にアレじゃないか。そう思ったのは二人も同じらしく「やだ~」と嬉しそうだ。絶対に嫌じゃないだろお前ら。
「中にいれるローションは決まってるもの?」
「いや、なんでも良いらしい。良いだろコレ。
でもさ~コレ使い捨てなんだ。膨らんだ後は縮まないし洗えないから一回きり。」
「そうなんですね。でもコレどこまで膨らむのでしょう?」
いまだにコップにさされてる張り型はまだ膨らみ続けており、もう太さは手首ほどもある。
「ああ、このくらいが限界。」
いやいや!随分太いからね?
「……サミュエル様気に入ったみたいだからまとまった数あげるよ。」
そう言って自分の持ってきた箱の中から10本くらいの張り型をゴロゴロと出した。
その様子に僕は衝撃を受けたがトータは自分も欲しいとおねだりしている。
「トータは後でな。トータはこの航海にローランド様がいるからいいだろ?」
……ローランドが張り型扱いとか……。兄として悲しむべきかΩとして同意すべきか。
ちょっとサミュエル様、指を輪にして張り型の先部分を擦らないで!あ、先からピュッと出た水で嬉しそう。
「コレなら一人でも大きさが変わって来るから良いだろ?」
「凄いですね。…………大きさと太さは良いのですが」
ん?まだ何か?
「あの……動きがあるものなんて無いですよね?」
……とんでもないこと言い出したよこの人。
55
あなたにおすすめの小説
陰キャな俺、人気者の幼馴染に溺愛されてます。
陽七 葵
BL
主人公である佐倉 晴翔(さくら はると)は、顔がコンプレックスで、何をやらせてもダメダメな高校二年生。前髪で顔を隠し、目立たず平穏な高校ライフを望んでいる。
しかし、そんな晴翔の平穏な生活を脅かすのはこの男。幼馴染の葉山 蓮(はやま れん)。
蓮は、イケメンな上に人当たりも良く、勉強、スポーツ何でも出来る学校一の人気者。蓮と一緒にいれば、自ずと目立つ。
だから、晴翔は学校では極力蓮に近付きたくないのだが、避けているはずの蓮が晴翔にベッタリ構ってくる。
そして、ひょんなことから『恋人のフリ』を始める二人。
そこから物語は始まるのだが——。
実はこの二人、最初から両想いだったのにそれを拗らせまくり。蓮に新たな恋敵も現れ、蓮の執着心は過剰なモノへと変わっていく。
素直になれない主人公と人気者な幼馴染の恋の物語。どうぞお楽しみ下さい♪
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学で逃げ出して後悔したのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
ノリで付き合っただけなのに、別れてくれなくて詰んでる
cheeery
BL
告白23連敗中の高校二年生・浅海凪。失恋のショックと友人たちの悪ノリから、クラス一のモテ男で親友、久遠碧斗に勢いで「付き合うか」と言ってしまう。冗談で済むと思いきや、碧斗は「いいよ」とあっさり承諾し本気で付き合うことになってしまった。
「付き合おうって言ったのは凪だよね」
あの流れで本気だとは思わないだろおおお。
凪はなんとか碧斗に愛想を尽かされようと、嫌われよう大作戦を実行するが……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる