Ωの僕がお偉いさん

白いモフモフ

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一応健全なお泊まり会です

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「なんだ、ノエルだってけっこうノリノリじゃん。オレだってランジェリーはつけないよ?」

 いや、マオはランジェリー絶対着ないだろうけど妖しい下着はくれたじゃん。ランジェリーは透けてるけど変なところに穴空いて無いからね?

「そう?あの穴けっこう便利だよ?船の中って狭い場所多いから。」

 ……なんで部屋の外でやるの前提な訳?

「なんでってノエルは船乗ってみてわからなかった?僕はすぐわかったよ~。船って換気悪いじゃない?匂いがとれないよ。」

 飲んでいた果実酒を吹き出しそうになった。危ない。
 トータ……経験っていうか、自分の失敗談っていうか……それ、僕の弟との行為だからね?僕としては兄として複雑な気分だよ?

 まぁ、そういう事なのか……いやいや、それで納得できないよ!お願いです、あくまでも秘め事として行って下さい。

「……ということは、私は番と船に乗ることは無いのでその下着よりはノエル様のランジェリーがよいのでしょうか?」

 いやいや、こっちでもおかしな答えに行き着いた人がいるぞ。えぇと……刺激をお求めなんですか?

「ノエル様、ランジェリーは今持ってらっしゃいますか?」

 そんな真剣な目で見つめられても持ってませんよ。あれはアーノルド用ですからアーノルドが居ないところでは必要ないでしょう。

「………ぁあ。残念で」

「大丈夫!町で売ってるから皆で買いに行こうー!オレもコウをびっくりさせるもの欲しいから。そーだよ!明日、ノエルに街を案内すんじゃん?その時皆で行こーよ!」

「さーんせ~!!僕も買いた~い!」

「!!わかりました!行きます!」

 ………………………。僕の意見は?



 翌朝、僕は大忙しであっちこっちに使いを出す事になった。まず提督に事のあらましをランジェリー抜きで話をした。ランジェリーという言葉は出してないが何かを察したらしいデジレ様はこめかみを押さえながら『マオが申し訳ない』と謝ってきた為、とりあえず提督抜きで事情を事細かに白状して立ち寄りしそうな場所の警備をお願いした。
 だって王弟だよ?忘れがちだけど王弟。根回しは必要!

 それから街に出るためには必ず必要な護衛……これは意外にも(街中だから良いのか?)爺がいればと許可された。……僕としては爺にゴメンと謝りたい。だって『なんて買い物してるんだ』と思うような物だもの。まぁ爺の事だからあられもない下着を見ても顔色一つ変えないと思うけど。

 デジレ様が急いで調べてくれた店の中から数店選び(絶対1つじゃ納得しないに決まってる。特にマオが。)数時間の貸し切りに許可をもらった。
 これらの店と提督の館との往き来のための馬車を手配(帰りの荷物を考えて大型)。フールフーガの通貨の確認(特にトータ。アーノルドからトータ用の資金を預かった。)

 一人でヒーヒー言いながらお願いと許可とり、手配をしてる間、あの三人はまだ寝ていたのはちょっと泣きたくなった。
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