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南の海
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昨日は夜までアンリと話し合いちゃんと一緒に帰る約束をしたものの僕は落ち込んでいる。
わかってるんだよ?子供の将来は子供のものだって事くらい。でも寂しくて嫌なものは嫌なんだ。
昨日の今日でドンヨリとした気分の僕をトータが海へ誘ってくれた。一応、コウが案内に付いてくれるらしい。え?マオ?マオは今朝早くにデジレ様に喚ばれたとかで出かけている。
マオとは昨日一緒に寝たので呼ばれた経緯を知っているのだけど、マオはぶつぶつと文句を言いながら行った。
「どーせ提督が抱き潰しただけだよ。食料の補充と洗濯したら戻ってくるから~。」と寝癖もそのままにお腹をボリボリ掻きながら出ていったんだ。
「連れていってもらう海はね、沖に珊瑚礁の島があるおかげで波もないし、浅い穏やかな所だって!」
遊び大好きなトータはすごく嬉しそうだ。泳ぎも教わって綺麗な海の魚も見れるようになったからもっと好きになったのかもね。
「今日は手の空いてる奴は全員そこの海と浜辺にいるように指示出してますので安全ですよ。」とコウが爺に場所や護衛人数の確認をしている。話によると船番を残してそれぞれ町の商館にくり出していた船員達は本日の昼ご飯BBQのついでに僕たちの見守り約も引き受けたそうだ。BBQに釣られた船員はほぼ全員なので今日僕らが行く浜辺は貸し切り状態だろうとの事で……それでも入りきらない分は小舟で沖で待機するそうだ。
まぁ、試験の船員も入ってるというので当然だろう。少なくとも300人はいるはずだ。改めてそう思うと芋洗い状態で遊ぶ場所が無いのではないかと少々不安に思う。
「昼頃になればマオも来るだろう」と言っていたコウの言葉通りそろそろお腹が減ってきた頃、満面の笑みに両手いっぱいの紙袋を抱えてマオはやって来た。中身は言わずと知れたマオのおやつだ。
いか焼き、お好み焼き、焼きそば、じゃがバターポテトフライ……出てくる出てくる。しかもこのラインナップはまるで祭りの屋台飯。
「ん?だって美味しいから。ノエルのとこの屋台飯を全部フールフーガに持ち込んだ。そしたらこっちにも伝わっててさぁ~、こっちでも超人気。」
……知らない間にウチの領の文化が流出してたようだ。しかもマオによって。まぁ、いいか。
結局、この浜辺はそれなりに賑わう観光地のような賑わいになった。地元の人を閉め出した訳ではないのだが、フールフーガの船員の集まりと知って乗り込んでくる人もおらず、極々安全に遊んでいる。
僕はただいま砂のお城製作に夢中だ。途中から爺も製作に加わったため無駄にクオリティが高い。
ここは珊瑚が広がってるわりには珍しく砂浜も広くてこういう遊びには最適な砂があった。
あ、向こうではマオが誰かを砂に埋めてる。記憶にある遊びではあれに胸を加えたり、下のいけないモノを加えたりしていたがここでは普通に埋めるだけのようだ。よかった。子供達の情操教育のためにもね。
わかってるんだよ?子供の将来は子供のものだって事くらい。でも寂しくて嫌なものは嫌なんだ。
昨日の今日でドンヨリとした気分の僕をトータが海へ誘ってくれた。一応、コウが案内に付いてくれるらしい。え?マオ?マオは今朝早くにデジレ様に喚ばれたとかで出かけている。
マオとは昨日一緒に寝たので呼ばれた経緯を知っているのだけど、マオはぶつぶつと文句を言いながら行った。
「どーせ提督が抱き潰しただけだよ。食料の補充と洗濯したら戻ってくるから~。」と寝癖もそのままにお腹をボリボリ掻きながら出ていったんだ。
「連れていってもらう海はね、沖に珊瑚礁の島があるおかげで波もないし、浅い穏やかな所だって!」
遊び大好きなトータはすごく嬉しそうだ。泳ぎも教わって綺麗な海の魚も見れるようになったからもっと好きになったのかもね。
「今日は手の空いてる奴は全員そこの海と浜辺にいるように指示出してますので安全ですよ。」とコウが爺に場所や護衛人数の確認をしている。話によると船番を残してそれぞれ町の商館にくり出していた船員達は本日の昼ご飯BBQのついでに僕たちの見守り約も引き受けたそうだ。BBQに釣られた船員はほぼ全員なので今日僕らが行く浜辺は貸し切り状態だろうとの事で……それでも入りきらない分は小舟で沖で待機するそうだ。
まぁ、試験の船員も入ってるというので当然だろう。少なくとも300人はいるはずだ。改めてそう思うと芋洗い状態で遊ぶ場所が無いのではないかと少々不安に思う。
「昼頃になればマオも来るだろう」と言っていたコウの言葉通りそろそろお腹が減ってきた頃、満面の笑みに両手いっぱいの紙袋を抱えてマオはやって来た。中身は言わずと知れたマオのおやつだ。
いか焼き、お好み焼き、焼きそば、じゃがバターポテトフライ……出てくる出てくる。しかもこのラインナップはまるで祭りの屋台飯。
「ん?だって美味しいから。ノエルのとこの屋台飯を全部フールフーガに持ち込んだ。そしたらこっちにも伝わっててさぁ~、こっちでも超人気。」
……知らない間にウチの領の文化が流出してたようだ。しかもマオによって。まぁ、いいか。
結局、この浜辺はそれなりに賑わう観光地のような賑わいになった。地元の人を閉め出した訳ではないのだが、フールフーガの船員の集まりと知って乗り込んでくる人もおらず、極々安全に遊んでいる。
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