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BBQ
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ビービーキューと書いてバーベキューと読む。それを知ったとき僕はなんとも思わなかったけど、今ここで見ると『よく受け入れられたな』という思いだ。だってこの世界にはバーベキューという言葉はなかったんだから。
目の前では大きな鉄板、焼き編み、鍋が並んでどこかの炊き出し場のようだ。後ろには大きく艦の旗とBBQと書いた旗が同時に並び、船員さん達が忙しそうに動き回っている。僕たちが海から出ているからか小舟で沖にいた船員さん達はその船のまま釣りをはじめ、結構なサイズの魚を提供していた。
「ノエル!旨いの来るぞ!」
目を輝かせてマオが沖にいる船を見てるので追って見てみると一艘の船が大きな魚を船に引き上げていた。
「あれはハタの仲間でさぁ~、超旨いの。それにあの大きさ。ノエルより大きいぞ?」
……うん、3人がかりで持ち上げようとしているもんね。あ、船に引き上げるの諦めたみたい。紐で縛られて引いてくるようだ。
その様子をマオがコウに伝えるとコウは数人を引き連れて駆け出して行った。
海から引き上げるのを見ていたんだけど、すごく重そう。爺が「幻の魚、カエデアブラハタ」だと教えてくれた。釣りの手(釣ってる人)を交代しないとつり上げられないほどの暴れ魚として有名だから“代わる手→かえて→カエデ”と言われるようになったらしい。
板の上にのせて7人で運んでいた。重さはどれくらいだろう?僕が2人分くらいか?
早速捌きはじめて、ちょっと後にはもう焼いたり鍋に放り込んでいた。
「ハイ、トータとノエルの。」
マオは早くも僕らの椀を用意してくれたらしく其々に手渡すと僕らを鍋の前に並ばせた。
「マオ~、暑いから熱い鍋はいらないよ~」
「いいからいいから、食べてみ?熱いのなんて関係ないほど旨いから。」
トータはいらないと言うけど僕は興味津々。だって年がら年中海にいるマオ達が目の色変えてるってことは相当な筈だよ?あー、良い匂いしてきた。
僕がクンカクンカ鼻を効かせてると、爺にお行儀悪いと怒られた。……そんな爺の手にもちゃっかり木椀が握られていたけどね。
なんて言うのかな?ごった煮?あら汁?みたいな鍋は頬っぺたが落ちて何処かに行っちゃいそうなほど美味しかった。いらないなんて言っていたトータはちゃっかりお代わりをしてたくさん食べていた。僕はというと、爺がいつの間にか綺麗に骨をとって猫舌の僕が食べやすくなった物を渡してくれたので今まさに舌鼓をうってる最中。
お魚の白身は甘くてホロホロと口の中でほどけていく。脂の甘味はあるがそれがしつこくなくてとても良い。一緒に煮込まれていた根菜類がその汁を吸って更に旨さ倍増。
鍋、焼き魚、鍋、焼き魚と食べていたらお腹いっぱい。お腹がぽんぽこりんにふくれてしまった。
「わぁ~、ノエル赤ちゃんいるみたい。」
ケラケラ笑ってるけどトータもいい勝負ですよ?うーん、でも本当に食べ過ぎた!
苦しい~って唸ってたところで爺がお昼寝の用意ができましたよって呼んでくれた。
焦げ茶色の天幕で日差しを遮り何処から持ってきたのか氷の柱を立てて涼しくしてくれた所にハンモックを吊って作ってくれた所にコロンと転がる。
ハァ~、天国。
目の前では大きな鉄板、焼き編み、鍋が並んでどこかの炊き出し場のようだ。後ろには大きく艦の旗とBBQと書いた旗が同時に並び、船員さん達が忙しそうに動き回っている。僕たちが海から出ているからか小舟で沖にいた船員さん達はその船のまま釣りをはじめ、結構なサイズの魚を提供していた。
「ノエル!旨いの来るぞ!」
目を輝かせてマオが沖にいる船を見てるので追って見てみると一艘の船が大きな魚を船に引き上げていた。
「あれはハタの仲間でさぁ~、超旨いの。それにあの大きさ。ノエルより大きいぞ?」
……うん、3人がかりで持ち上げようとしているもんね。あ、船に引き上げるの諦めたみたい。紐で縛られて引いてくるようだ。
その様子をマオがコウに伝えるとコウは数人を引き連れて駆け出して行った。
海から引き上げるのを見ていたんだけど、すごく重そう。爺が「幻の魚、カエデアブラハタ」だと教えてくれた。釣りの手(釣ってる人)を交代しないとつり上げられないほどの暴れ魚として有名だから“代わる手→かえて→カエデ”と言われるようになったらしい。
板の上にのせて7人で運んでいた。重さはどれくらいだろう?僕が2人分くらいか?
早速捌きはじめて、ちょっと後にはもう焼いたり鍋に放り込んでいた。
「ハイ、トータとノエルの。」
マオは早くも僕らの椀を用意してくれたらしく其々に手渡すと僕らを鍋の前に並ばせた。
「マオ~、暑いから熱い鍋はいらないよ~」
「いいからいいから、食べてみ?熱いのなんて関係ないほど旨いから。」
トータはいらないと言うけど僕は興味津々。だって年がら年中海にいるマオ達が目の色変えてるってことは相当な筈だよ?あー、良い匂いしてきた。
僕がクンカクンカ鼻を効かせてると、爺にお行儀悪いと怒られた。……そんな爺の手にもちゃっかり木椀が握られていたけどね。
なんて言うのかな?ごった煮?あら汁?みたいな鍋は頬っぺたが落ちて何処かに行っちゃいそうなほど美味しかった。いらないなんて言っていたトータはちゃっかりお代わりをしてたくさん食べていた。僕はというと、爺がいつの間にか綺麗に骨をとって猫舌の僕が食べやすくなった物を渡してくれたので今まさに舌鼓をうってる最中。
お魚の白身は甘くてホロホロと口の中でほどけていく。脂の甘味はあるがそれがしつこくなくてとても良い。一緒に煮込まれていた根菜類がその汁を吸って更に旨さ倍増。
鍋、焼き魚、鍋、焼き魚と食べていたらお腹いっぱい。お腹がぽんぽこりんにふくれてしまった。
「わぁ~、ノエル赤ちゃんいるみたい。」
ケラケラ笑ってるけどトータもいい勝負ですよ?うーん、でも本当に食べ過ぎた!
苦しい~って唸ってたところで爺がお昼寝の用意ができましたよって呼んでくれた。
焦げ茶色の天幕で日差しを遮り何処から持ってきたのか氷の柱を立てて涼しくしてくれた所にハンモックを吊って作ってくれた所にコロンと転がる。
ハァ~、天国。
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