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プリプリ怒るよ
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父様のせいで予定が大幅に狂った。父様が大型気球で乗り付けたせいで陛下の要望にも答えなきゃならない。飛行船の操縦士は運転に無理の無いように1日に運転させる時間も地上での休憩時間も決めていたのに、操縦士を1人しか父様が連れて来なかったから無理をさせそうで怖い。一応、副操縦士もいるけどそれでも嫌だ。
「ノエル、そんなに怒らんでも……。」
いーえ!怒りますよ。父様のせいで王都で休暇に入っていた操縦士さんを呼びつける事になるし、父様の世話役の侍従さんも居ないから……可哀想な人が出てしまったじゃないか。
「無理です無理です無理です!!絶対に無理ですからどうかお願いです!!」
叫んでるのは双子のどっちだ?あ、イザムの方だね。王都からいつもの侍従さんが到着する夜迄の間だけお願いしたんだけど……。
でもこれ以上割ける人員が居ないのも事実。だって取り敢えず優先順位はお客様である陛下とサミュエルでしょ?だから馴れてる人をそっちから割り当てて行くと一般市民ではあってもアーノルドの友人であり僕とも関係がある双子はかり出されても仕方ないじゃない?しかもαなんだもの。
一通り騒ぎ愚痴を言ったあと送り出されたイザムはやっぱり優秀らしく、侍女さんのフォローを受けつつも様になっていた。
……戻って来たイザムの「ノエル様より考え方が分かりやすいぶん良かったかも。」という言葉がどうにも解せぬ。
翌日の陛下と父様は至極ご機嫌だった。
ええ、そうでしょうとも。夜遅くまで2人で酒盛りして笑って食べて、次の日は物見遊山ですからね!
「兄上?なんか今日はプリプリしてませんか?」
朝食後のサロンでご飯を終えた人から寛いでいるのだけど、アーノルドは来ないし僕は忙しいし……そりゃプリプリもしますよ!父様のせいでやらなきゃならない事が増えたんだもの!
「ローランド、身勝手な王様になんてなっちゃダメだからねっ!!」
ジロリと父様達を睨んで言うと周りは父様達を見て僕を見てウンウンと頷いている。……なんかちょっと僕が言った意味とは違う受け入れられかたをした様な気がしないでもないが?まぁいいでしょう。僕は忙しいんです。
今日の昼前に父様は陛下達を案内して空の旅に行く。大型気球といっても操縦士を含めて10名がせいぜいなので飛びたい人を募ったところサミュエルが拒否したので陛下、提督、デジレ様、父様、アーノルド、ローランドが乗る。
一応、何かあった時の為にフールフーガからはシグルーン女公爵とサミュエル。うちは母様と僕が待機という形をとった。
わかる?気球遊覧なんてここまで危機管理の一貫としてやらなきゃいけないのよ。もし…なんてあっちゃいけないのに考えておかないといけないのよ。面倒なのよ!
気球に乗るまで僕に怒られていたのに父様と陛下は至極上機嫌で乗り込み、デジレ様には「ムダです。」という言葉と共に頭を撫でられた。
……デジレ様なりの労い?なのかな?
「ノエル、そんなに怒らんでも……。」
いーえ!怒りますよ。父様のせいで王都で休暇に入っていた操縦士さんを呼びつける事になるし、父様の世話役の侍従さんも居ないから……可哀想な人が出てしまったじゃないか。
「無理です無理です無理です!!絶対に無理ですからどうかお願いです!!」
叫んでるのは双子のどっちだ?あ、イザムの方だね。王都からいつもの侍従さんが到着する夜迄の間だけお願いしたんだけど……。
でもこれ以上割ける人員が居ないのも事実。だって取り敢えず優先順位はお客様である陛下とサミュエルでしょ?だから馴れてる人をそっちから割り当てて行くと一般市民ではあってもアーノルドの友人であり僕とも関係がある双子はかり出されても仕方ないじゃない?しかもαなんだもの。
一通り騒ぎ愚痴を言ったあと送り出されたイザムはやっぱり優秀らしく、侍女さんのフォローを受けつつも様になっていた。
……戻って来たイザムの「ノエル様より考え方が分かりやすいぶん良かったかも。」という言葉がどうにも解せぬ。
翌日の陛下と父様は至極ご機嫌だった。
ええ、そうでしょうとも。夜遅くまで2人で酒盛りして笑って食べて、次の日は物見遊山ですからね!
「兄上?なんか今日はプリプリしてませんか?」
朝食後のサロンでご飯を終えた人から寛いでいるのだけど、アーノルドは来ないし僕は忙しいし……そりゃプリプリもしますよ!父様のせいでやらなきゃならない事が増えたんだもの!
「ローランド、身勝手な王様になんてなっちゃダメだからねっ!!」
ジロリと父様達を睨んで言うと周りは父様達を見て僕を見てウンウンと頷いている。……なんかちょっと僕が言った意味とは違う受け入れられかたをした様な気がしないでもないが?まぁいいでしょう。僕は忙しいんです。
今日の昼前に父様は陛下達を案内して空の旅に行く。大型気球といっても操縦士を含めて10名がせいぜいなので飛びたい人を募ったところサミュエルが拒否したので陛下、提督、デジレ様、父様、アーノルド、ローランドが乗る。
一応、何かあった時の為にフールフーガからはシグルーン女公爵とサミュエル。うちは母様と僕が待機という形をとった。
わかる?気球遊覧なんてここまで危機管理の一貫としてやらなきゃいけないのよ。もし…なんてあっちゃいけないのに考えておかないといけないのよ。面倒なのよ!
気球に乗るまで僕に怒られていたのに父様と陛下は至極上機嫌で乗り込み、デジレ様には「ムダです。」という言葉と共に頭を撫でられた。
……デジレ様なりの労い?なのかな?
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