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※生徒、最後の大事な授業
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生徒視点です
長いので2話になります
・・・・・・・
僕はルートハーブといいます。この学校へは6才の時に来ましたのでもう12年間もお世話になりました。数ヶ月前に行われたお見合いでフールフーガの皇太子殿下の側近に見初められた僕はその後文通でお付き合いを初め、先日のフールフーガからいらしている王弟のサミュエル様のお茶会でプロポーズをお受けしました。ノエル先生をはじめ色々な先生からお祝いの言葉や品物をいただいたのですが、ノエル先生から『最後にとても大事な授業があります』と言われ今日そうの授業を受けて来ました。
内容は…とても……ためになると思います。
教室にはノエル先生、トータ先生、校長先生がいらっしゃいました。
「ルートハーブ君、こんにちは。私と対面でお話をするのは初めてですね。私はαなので基本的に君達の授業を持つこともありませんでしたが、卒業を控えた最後のこの時間は私はαの立場で参加致します。これから君はαと暮らしαの社会を垣間見る事になります。授業でも少しは触れていたようですがそれは言葉を優しくしているので今日はαの本音を聞かせましょう。」
そして先生方はαと暮らすにあたって、どんな事になるかを教えて下さいました。
……今さら?と思ったのは間違いでした。
「番のαと暮らすという事はとても幸せな事も多いけど苦しい事も多い。特に君達の場合は立場が関係してくると思う。」
最初にそう言われたのはノエル先生だったのでそれは貴族の番という立場を指すのだろうと察した。
ところが話されているうちに何か違うような気もしてくる?……ん、これはもっと突っ込んで聞いた方が良いのではと思い始めたくらいでトータ先生かが口を開いた。
「君は今ノエル様が話していた内容が掴みきれていないでしょ?それで会ってるんだよ。君達のこれからはこういう解釈によってどうとも取れる会話が多くなる。これは王公貴族社会独特の言い回しなんだ。僕も苦労してるよ。」
「……どこが苦労してるの?僕を振り回してるのに。」
「ん?そうかなぁ。まぁ置いといて~。今のノエル様の内容は2つ……だよね?」
ノエル先生とトータ先生の会話はとても仲の良い友人同士の会話なのだけど立場だけで考えるとあり得ないと聞いたこともある。
「僕は今意図してあやふやに言っていた事は、貴族社会の立場とαの番としての立場、それからフールフーガに嫁いだ人間の立場の3つだよ。
詳しく話すね。貴族社会については授業を通してやってきたから良いとして、αの番という事はどういうことか……校長先生どうぞ。」
「……私から言うと非常に生々しいのですが?生徒に言う内容ですか?」
「だから“最後の授業”なんですよ。これ知らないと大変なんですから。αとして言って下さい。」
校長先生は非常に言い辛そうに話し出した。
「αは番を片時も離したく無いのが本音です。何時でも隣に置いて手の届く位置にいてほしい。知らない所で辛い目に会ってないか悲しい思いをしていないかと心配なんです。全てにおいて私を頼ってほしいし側にいてほしい。でもそれだと束縛しすぎで重いので嫌われない為に自由にしてもらいます。」
うわー、話しには聞いていたけど本当なんだ。校長先生の番って保健の先生の1人だったよね?……確かにちょっと生々しいかな。
長いので2話になります
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僕はルートハーブといいます。この学校へは6才の時に来ましたのでもう12年間もお世話になりました。数ヶ月前に行われたお見合いでフールフーガの皇太子殿下の側近に見初められた僕はその後文通でお付き合いを初め、先日のフールフーガからいらしている王弟のサミュエル様のお茶会でプロポーズをお受けしました。ノエル先生をはじめ色々な先生からお祝いの言葉や品物をいただいたのですが、ノエル先生から『最後にとても大事な授業があります』と言われ今日そうの授業を受けて来ました。
内容は…とても……ためになると思います。
教室にはノエル先生、トータ先生、校長先生がいらっしゃいました。
「ルートハーブ君、こんにちは。私と対面でお話をするのは初めてですね。私はαなので基本的に君達の授業を持つこともありませんでしたが、卒業を控えた最後のこの時間は私はαの立場で参加致します。これから君はαと暮らしαの社会を垣間見る事になります。授業でも少しは触れていたようですがそれは言葉を優しくしているので今日はαの本音を聞かせましょう。」
そして先生方はαと暮らすにあたって、どんな事になるかを教えて下さいました。
……今さら?と思ったのは間違いでした。
「番のαと暮らすという事はとても幸せな事も多いけど苦しい事も多い。特に君達の場合は立場が関係してくると思う。」
最初にそう言われたのはノエル先生だったのでそれは貴族の番という立場を指すのだろうと察した。
ところが話されているうちに何か違うような気もしてくる?……ん、これはもっと突っ込んで聞いた方が良いのではと思い始めたくらいでトータ先生かが口を開いた。
「君は今ノエル様が話していた内容が掴みきれていないでしょ?それで会ってるんだよ。君達のこれからはこういう解釈によってどうとも取れる会話が多くなる。これは王公貴族社会独特の言い回しなんだ。僕も苦労してるよ。」
「……どこが苦労してるの?僕を振り回してるのに。」
「ん?そうかなぁ。まぁ置いといて~。今のノエル様の内容は2つ……だよね?」
ノエル先生とトータ先生の会話はとても仲の良い友人同士の会話なのだけど立場だけで考えるとあり得ないと聞いたこともある。
「僕は今意図してあやふやに言っていた事は、貴族社会の立場とαの番としての立場、それからフールフーガに嫁いだ人間の立場の3つだよ。
詳しく話すね。貴族社会については授業を通してやってきたから良いとして、αの番という事はどういうことか……校長先生どうぞ。」
「……私から言うと非常に生々しいのですが?生徒に言う内容ですか?」
「だから“最後の授業”なんですよ。これ知らないと大変なんですから。αとして言って下さい。」
校長先生は非常に言い辛そうに話し出した。
「αは番を片時も離したく無いのが本音です。何時でも隣に置いて手の届く位置にいてほしい。知らない所で辛い目に会ってないか悲しい思いをしていないかと心配なんです。全てにおいて私を頼ってほしいし側にいてほしい。でもそれだと束縛しすぎで重いので嫌われない為に自由にしてもらいます。」
うわー、話しには聞いていたけど本当なんだ。校長先生の番って保健の先生の1人だったよね?……確かにちょっと生々しいかな。
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