Ωの僕がお偉いさん

白いモフモフ

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緊急会議

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 はっきり言えば昨日は楽しかった。
ダンスではリフトもしてもらえたし、カドリールではαΩのカップルが僕たちしか居なかった為、悪目立ちしてしまいアーノルドが店のおじさん達にからかわれているのも面白かった。

 凄く楽しくて、食べたり飲んだり…思いっきりはしゃいでいたね。…うん。
 だからコレは自分のせいだって解ってるよ?解ってるけど!人のせいにしたい事ってあるじゃない?ソレだよ、まさに今ソレ。

 なんでこうなった?


 目が覚めた。あれ?爺に抱えられて寝ていた?
小さい頃は良くあったけど、僕もう大きいのになんで?

「おはよう、爺。」

「ああ、おはようございますノエル様。気持ち悪かったり頭が痛かったり致しませんか?」

「ううん、大丈夫だよ?ぐっすり寝た。」

 あれ、昨日どうやって帰って来た?ダンスして喉渇いたからご馳走の並ぶテーブルに行って色々食べたんだよね。アーノルドは「こんなところに野ざらしの料理なんて」とかブツブツ言っていたら酔っ払いのおじさん達に囲まれて飲まされてた。それ見て僕も笑ってたんだよね。その後の記憶がございませんね~。

 爺は目が覚めた僕を抱え直して脈を診たりおでこで熱がないか確認している。
 自分の部屋のベッドの隅っこに腰掛けてずっと僕を抱っこしていたらしい。なんで?

「おはようノエル。大丈夫そうだね。」

「え?父様!あれ…母様は?」

父様じゃダメかい?と聞いてくるのでううん、父様も好きだよ。と返しておく。でも昨日の夜母様だったのに今日目が覚めたら父様って吃驚しちゃうよ。

「おはよう父様。昨日は母様取っちゃってゴメンね。急にお泊まりするって吃驚したでしょ?
あ!だから僕が風邪ひいたかもって思った?」

…だから爺の抱っこだったのかな。

「ン?いや、大丈夫だよ。父様がどうしても来たかったから来たんだよ。」

「そうなの?ありがとう父様。大好きー!」

 ハハハハハ!!と笑う父様の足元に何か布が固まっているような?

 よく見てみる。…なんか動いてる?スライム?まさかいるはず無い。前世のゲームのモンスターでありここにはいない…猫でも隠れてる?

「ダメだよ、ノエル。お酒なんて飲んじゃ。」

え?僕お酒飲んじゃったんだ。…だから爺が抱っこしてたんだね。心配させてゴメンナサイ。
 そう言うと2人とも笑って、なんともなければ良いんだよと言ってくれたけど、心配だから子供でも大丈夫といわれる低アルコールの果実酒を薄めたものも禁止されてしまった。
 昨日僕が飲んだのもそれだから仕方無いね。

「父様、僕昨日どうやって帰って来たか知ってる?」

「……やっぱり!!覚えてないのだなノエル。」

 ゆらりと父様から何か立ち登る。何か解らないけど僕を守るような気配だ。ギュッと抱きしめてくる父の腕が少し苦しいが何か心配してるようだからそのままにしておく。

 父が僕のすぐ側に来たので父の足元にあった布の固まりがよく見えるようになった。
 
 ぅえ!?まさかの……アーノルド!!

 







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