タイトル: 「鏡の迷宮」

Selfish

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第十八章:最後の償い

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一行は再び鏡の神を完全に封じる方法を探し始めた。蓮の研究と陸の調査が進む中で、ついに鏡の神に関する失われた伝承を発見する。それは、神を完全に封じるためには、「罪の贖い」をもう一度行わなければならないというものだった。

「茉莉の犠牲が無駄ではなかった。しかし、彼女を救うためには、もう一度自らの罪を償う者が必要だ。」蓮が言う。

その時、遥は深い決意を固める。「私が、もう一度自らの罪を償う。」

遥は自らが鏡の神に試された過去を思い出し、もう一度その罪を背負う決心を固めた。自分が茉莉のように命を差し出すことで、茉莉を解放することができるのなら、彼女はその道を選ぶ覚悟を決めた。

そして、遥が鏡の前に立ち、茉莉の名前を呼びながら祈りを捧げると、鏡の中で茉莉の影が再び現れ、静かに言った。「ありがとう……あなたが私を救ってくれるのですね。」

その瞬間、鏡の神の力が解き放たれ、茉莉の魂はようやく解放された。神の力は消え去り、村には再び平和が戻った。

遥は涙を流しながら、茉莉の声が心の中で消えないことを感じ、静かに呟いた。「あなたが教えてくれたことを、忘れないよ。」
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