【完結】職業、悪役令嬢

アークレイ商会

文字の大きさ
5 / 6

5.悪女のお仕事

しおりを挟む
    この小屋でとりあえずビール? (/◎\)ゴクゴクッ・・・
    ではなく自分で集めた薬草による、ポーション作りのための、販売まで行う、これが国民主権です、リンカーン ( ̄∇ ̄*)ゞ
    個人でも川上から川下までの製造直売で大儲け?「少女よ大金をいだけ!」クラーク博士。

    これまでも少量のポーションを作り、ちまちまとギルドに納品してきましたが、いまだに低級ポーションしか作れません、けれど品質がちょっと良くなり安定して来たので、この小屋でポーションを沢山作り、種類も増やす大計画

    やっぱり、魔物や魔獣を狩るのは粗雑で野蛮な男性に任せ、知的で繊細な女性はポーション作りよ、ホホホ!(^O^)
    出来る研究者を気取って度のないメガネをかけ、白衣まで着込んでポーションを大量に作ってみると、意外に手間は掛かるし熱いし臭さいし汚れる疲れる
    元々古い小屋がさらに荒れ、近くの住民からは悪い魔女の住処すみかウワサされ始めた   
    雨ニモ負ケズ風ニモマケズ、何とか在庫を溜めて売ることを考える、やはり直販でお店を開くのが理想的、けれど資金がないからしばらくは「立ちんぼ」、駅弁風の立ち売りかな。

    昭和の時代には、バスターミナルに回数券を持ったおばさんが立っていて、それをバスを待つ乗客にバラ売りして小さく稼いでた
   規則違反だけど、おばさん達が戦争や交通事故の未亡人で、儲けもわずかなため見逃されていたらしい

    これを見習い、冒険者の集まるダンジョンや森のそばで、勝手に冒険者未亡人の会とか何とか書いた名札や腕章をして立ち
    大きなバッグに入れたり小さな台に並べたポーションを「兄ちゃん、いいクスリあるよぉ♪」と近づいて、ゲリラ的に売りましょう
    入場料が必要な管理ダンジョンでは、回数券のバラ売りもしようかな

   堂々とギルド職員のような、募金のような顔をして立っていれば何とかなりそう、もちろん無許可で場所代も払わない立ち売り
    見つかったらサッと逃げるし、捕まってもに個人的に分けているだけと言い張る、ちょっぴりグレーな闇商売。

    それでも、やってみせやらせてみて褒めて鳴かせるホトトギス、山本五十六?。
    一応、冒険者未亡人の会(仮)だから、困っている冒険者の家族や子供たちに、売ってもらえば社会貢献にもなる
    ここは中世レベルの身分制社会なので、全体に貧しく児童労働は当たり前だし、婦人の地位も低いから少しでも改善したい「私は海賊王、いえ救世主、いえいえ大聖女になる!」( ゚∀゚)o彡セイ!

    週2回、朝は門の近く、午後は森やダンジョン前に立ちポーションを売るが、私の可愛すぎる見た目のせいでしょうか、怪しまれてあまり売れない
    雨にも負けず嘘泣きして可哀想アピールしながら、デタラメな身の上話を語るポーション売りの少女ひとり

    思いつきで自分のお弁当作りのついでに、サンドイッチやコッペパンに野菜や肉をはさんだものを作ってみる
    だんだん惣菜パンの売り上げが増え、コーヒーなどの飲み物も置き、疲労回復のドリンクも開発、当初のポーション売りから外れて変な方向へ

    欲張って荷物が多くなり、持ちきれなくなったので、リヤカーのような人が引く荷車を使い、身体強化をかけて引いていると「怪力少女、アマゾネス」という二つ名までつけられ賞賛された? (^_^;)

    ジョアンナ・アークという別の名前で商業ギルドに登録して人を雇う、そして、ゆっくりとだが移動出来る魔導屋台を考案し、惣菜パンの移動販売と称して街で営業を始めた
    すると、たちまち真似をする人が現れて勝手に路上を占拠、既存の露天商と対立して血の雨が降る
    かと思ったら、街に根を張る反社会的勢力が仲裁に入り、自分たちの利益にする形で穏便に収めてしまった。

    そんな騒動であちらこちらから目をつけられたが、商業ギルドの事情や裏組織の縄張りなど街の様子も少しづつ分かって来る
    貴族中心の社会では平民は保護されず、治安警察の役目を裏組織がになっているらしい
    何か問題が起こると街の有力者が集まって協議する自治も行われ、いずれ王制から共和制へ移行することを予感させます。

    それでもまだ十分ではない、だから私の貴重な悪役令嬢係りの経験を生かし、警備と情報を扱う民間軍事会社的なものを考える
    たまたま、平民の間にも流行り出したパーティでの婚約破棄、このブームに乗ってその演出と調停などをする悪役令嬢請負業、まずここから始めてみよう。

    長らく平和が続いて国の経済が豊かになるにつれ、武張った騎士や下級貴族は没落、逆に平民で成功した者は名誉や地位を求める
    需要と供給が合って、貴族になりたい金持ちの平民が自分の子供を、お金で貧乏貴族の養子や婚約者にねじ込んだりする

    しかし、何年かして状況が変わると、普通はひっそりと婚約を解消するのに
    最近は若者の間で貴族を真似て、わざわざパーティやおおやけの場で派手に婚約破棄や令嬢を断罪するのが流行
   なかには、婚約者もいないのに他人のパーティで迷惑な断罪劇をやる者までいる、またこれをそそのかしてやらせ、そんな短慮な嫡男ちゃくなんは後継者には不適格だとして排除する貴族もどきの陰謀騒ぎもおきる。

   一時的な流行とはいえ、元悪役令嬢係りとしてはこれを見逃す手はないでしょう
    早速、商業ギルドや冒険者ギルドを通じて人を集め、小劇団か芸能プロダクションのようなものを作り、金持ちの平民、とくに流行に敏感な若者たちに営業をかけ噂を流す

    はじめは赤字覚悟のサービス価格で引き受け、貴族のようなやたらに豪華なパーティを開いて断罪劇を見せていると、その評判が広がり問い合わせが増え、商売が少しづつ軌道にのってきた
    パーティの開催と余興の手配は忙しいが、いろいろなビックリ企画を考えるのは楽しい

    少し資金に余裕が出来、投資してくれる人も現れたので、真っ白い宮殿のようなパーティ専用ホールを建て、断罪劇をさらに盛り上げる
    あまり派手にやると貴族に目をつけられるので、先に有力者や貴族に贈り物や献金をしたりして、よしみを通じておくのも忘れない。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある

柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった 王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。 リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。 「わかりました。あなたには、がっかりです」 微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持

空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。 その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。 ※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。 ※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

さようならの定型文~身勝手なあなたへ

宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」 ――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。 額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。 涙すら出なかった。 なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。 ……よりによって、元・男の人生を。 夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。 「さようなら」 だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。 慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。 別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。 だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい? 「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」 はい、あります。盛りだくさんで。 元・男、今・女。 “白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。 -----『白い結婚の行方』シリーズ ----- 『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

三回目の人生も「君を愛することはない」と言われたので、今度は私も拒否します

冬野月子
恋愛
「君を愛することは、決してない」 結婚式を挙げたその夜、夫は私にそう告げた。 私には過去二回、別の人生を生きた記憶がある。 そうして毎回同じように言われてきた。 逃げた一回目、我慢した二回目。いずれも上手くいかなかった。 だから今回は。

処理中です...