1 / 4
1. お花の妖精はお友達
しおりを挟む
私には大切なイマジナリーフレンドがいる、のんびり屋のお花の妖精さん、せっかちな蜜蜂の妖精さん、気ままで自由な蝶の妖精さん、美しく移り気な春の精霊さん、銀髪で白ひげの冬将軍さんなどたくさんお友達がいる
そんなお友達とお庭でお茶のないお茶会を開き、大人には分からない秘密のお喋りを楽しむ。
ある日、お花の妖精さんが可愛い女の子を連れて来て、お友達がひとり増えました
その子は魅力的なオッドアイで左目がキラキラと輝く金色、右目は透き通った深い湖のような青緑色で
ツーサイドアップというツインテールに似たお洒落な髪型をしている
時々、髪を複雑に編み込んでアップスタイルにする時があり
すごく器用だなと思って聞いてみたら侍女にしてもらったと自慢そうに話し格の違いを思い知らされた
その上、つるペタが当たり前の子供にはあり得ないボン・キュッ・ボンの我が儘ボディーを私にわざと見せつけて喜ぶ少し意地悪な女の子
天使さまのようなあどけない笑顔なのに、大人びた喋り方をして私の知らない難しいお話をたくさんしてくれる
妖精王オベロンや妖精女王ティターニアが有名だけど、最近は超自然的界でも民主化が進み
妖精や精霊、魔族の代表などが集まる協議会が出来て10年毎の持ち回りで妖精王が代わるようになったとか
サキュバスは見かけは尻尾やツノがあって低級な悪魔みたいな姿だけど
いつでも簡単に男性体のインキュバスになれるから本当は性別のない精霊に近い存在だとか
人では知り得ない不思議な事をたくさん教えてくれる。
お友達になって2年もすると彼女はますます大人びて脚が長くなり可愛い女の子から洗練された美女のような姿になった
そして、悲しそうに私にお花模様の彫り込まれた高そうな指輪を渡し
「これからしばらく会えないわ、必ずまた会えるから、この指輪はその証しよ」
左右色違いの目からポロポロと涙をこぼしながら、私の手を強く握って別れを切り出し去っていった。
私は大きくなると妖精さんや精霊さんが見えなくなり、大切な彼女の事も忘れてしまった
そのころの私はストーカーにあとをつけられたり、変なおじさんたちから話しかけられる事が増え身の危険を感じていて、その事で頭が一杯だった
そして、可愛いスカートや目立つ色を諦め、地見な色に野暮ったい服装をしてメガネをかけ男の子のように髪を短くしてズボンまで履いていた
なのにまたタイプの違う変な人たちに絡まれたり、怪しい女性から誘われて前よりも、いっそう戸惑うようになっていた
色々悩んた末、いつも頼りにしている裏通りの魔道具屋兼占い師の魔女っぽいおばさんに銀貨5枚を払い相談した
「あなたの魔力の質が高く量も多いから、変なものや悪い人たちが寄って来るのよ、身を守るには基礎体力をつけて剣術や体術を学び、出かける時には忘れずに冒険者のような人達に護衛を頼みなさい」
魔女っぽいおばさんからの有り難い助言を受け、出かける時には忘れずに冒険者に護衛を頼み
目付きの悪い冒険者と3人から6人の隊列を組んで練り歩くようになり、変な人が近付かない代わりに町の人からも避けられるようになった
店では何も言わないのに顔色を青くした店の人が値段を負けてくれ、震えながらペコペコしてオマケまでつけくれるほど大歓迎してくれる
新種のギャング団か暴力団関係者と勘違いされたらしい。
(続く)
そんなお友達とお庭でお茶のないお茶会を開き、大人には分からない秘密のお喋りを楽しむ。
ある日、お花の妖精さんが可愛い女の子を連れて来て、お友達がひとり増えました
その子は魅力的なオッドアイで左目がキラキラと輝く金色、右目は透き通った深い湖のような青緑色で
ツーサイドアップというツインテールに似たお洒落な髪型をしている
時々、髪を複雑に編み込んでアップスタイルにする時があり
すごく器用だなと思って聞いてみたら侍女にしてもらったと自慢そうに話し格の違いを思い知らされた
その上、つるペタが当たり前の子供にはあり得ないボン・キュッ・ボンの我が儘ボディーを私にわざと見せつけて喜ぶ少し意地悪な女の子
天使さまのようなあどけない笑顔なのに、大人びた喋り方をして私の知らない難しいお話をたくさんしてくれる
妖精王オベロンや妖精女王ティターニアが有名だけど、最近は超自然的界でも民主化が進み
妖精や精霊、魔族の代表などが集まる協議会が出来て10年毎の持ち回りで妖精王が代わるようになったとか
サキュバスは見かけは尻尾やツノがあって低級な悪魔みたいな姿だけど
いつでも簡単に男性体のインキュバスになれるから本当は性別のない精霊に近い存在だとか
人では知り得ない不思議な事をたくさん教えてくれる。
お友達になって2年もすると彼女はますます大人びて脚が長くなり可愛い女の子から洗練された美女のような姿になった
そして、悲しそうに私にお花模様の彫り込まれた高そうな指輪を渡し
「これからしばらく会えないわ、必ずまた会えるから、この指輪はその証しよ」
左右色違いの目からポロポロと涙をこぼしながら、私の手を強く握って別れを切り出し去っていった。
私は大きくなると妖精さんや精霊さんが見えなくなり、大切な彼女の事も忘れてしまった
そのころの私はストーカーにあとをつけられたり、変なおじさんたちから話しかけられる事が増え身の危険を感じていて、その事で頭が一杯だった
そして、可愛いスカートや目立つ色を諦め、地見な色に野暮ったい服装をしてメガネをかけ男の子のように髪を短くしてズボンまで履いていた
なのにまたタイプの違う変な人たちに絡まれたり、怪しい女性から誘われて前よりも、いっそう戸惑うようになっていた
色々悩んた末、いつも頼りにしている裏通りの魔道具屋兼占い師の魔女っぽいおばさんに銀貨5枚を払い相談した
「あなたの魔力の質が高く量も多いから、変なものや悪い人たちが寄って来るのよ、身を守るには基礎体力をつけて剣術や体術を学び、出かける時には忘れずに冒険者のような人達に護衛を頼みなさい」
魔女っぽいおばさんからの有り難い助言を受け、出かける時には忘れずに冒険者に護衛を頼み
目付きの悪い冒険者と3人から6人の隊列を組んで練り歩くようになり、変な人が近付かない代わりに町の人からも避けられるようになった
店では何も言わないのに顔色を青くした店の人が値段を負けてくれ、震えながらペコペコしてオマケまでつけくれるほど大歓迎してくれる
新種のギャング団か暴力団関係者と勘違いされたらしい。
(続く)
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる