【完結】イマジナリーフレンド

アークレイ商会

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4. 人生航路の行方

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 控え室に現れた妖精王オリバーによると玉座の間の取り巻きが居なくなったのは、私か怒って魔力をぶつけたので
 皆倒れて医務室送りになってしまったからだという、空気の読めない妖精や精霊も魔力には敏感らしい

 オリバーは自分は強い魔力波でさえ平気な強い妖精の王なんだと威張りながらオッドアイの左の金色の目を光らせるが
 実はあの生の魔力を一切の事前動作もなしにぶつけるのは魔力の多い私の得意技のひとつで
 あの時はわざわざ偉そうな取り巻き連中に向けて放ってやったからオリバーは直撃を免れただけだ
 それでも後ろの壁に叩き付けられ慌てて自分で自分に治癒魔法をかけていたのを私はしっかり見ていた
 これで妖精王オリバーが軽薄な嘘つきだと判明。

 しかし、オリバーが少し気だるげに前髪を手で掻き上げると、たちまち髪の毛が背中まで伸び
 私のソウルフレンドのオリビアの大人びた姿に変わったのには驚かされた

「相変わらずあなたは子供っぽいわね、お尻が大きいからって自慢気に色っぽいスケスケ下着を履いて大人ぶるなんて可愛いわよ」

 オリビアは私の薄い胸を見て鼻で嗤いながら他人の下着にまでケチを付ける、勢いで着てしまった勝負下着は恥ずかしいけれど個人の自由
 精霊やサキュバスはこちらの考えを読み下着まで見るらしい、それにしてもオリビアが昔以上に嫌味な女になってしまったのには呆れる。

「新しく貰った指輪は返さないわ、けどオリビアでもオリバーでも男になったり女だったりする得体の知れない精霊やサキュバスなんかと、私は絶対に結婚しないからね」

「うう~ん、貰った物は頂き約束は守らない?とっても良い心がけだね、でもそういうのを強欲って言うんだよ」

「約束なんかしてないわ、そんな事を言いながら妖精王の役目が終わったら、ちゃっかり隣かなんかに引っ越して来るつもりでしょう」

「アハハ、流石に私のソウルフレンドだけに私のことよく分かっていらっしゃるフフフ♫」

「そんな事をされると迷惑なのよ、今でもストーカーがたくさんいるから危なくて、外出には冒険者さんたちを護衛に雇ってまで警戒しているのに、イケメンのオリバーやボン・キュッ・ボンのオリビアが近くに来たら大変な事になるわ、そうなったらどうしてくれるのよ」

「だったら責任とって結婚してあげる!」

「何を能天気な事言ってるの!!、私はもうこの町を離れる覚悟までしているのに」(# ゚Д゚)

「怒らないで今のはサキュバスジョークよ、サキュバスによる夢支配の力を舐めないでストーカーや変な人たちなんて、み~んなまとめて一発でぶっ飛ばしてやんよ~♡」

 オリビアのあまりにも恐ろしい発言を私は聞かなかった事にする
 それにしても私のこれからの人生航路の行方は幸薄く
(夫婦漫才の人生幸朗・生恵幸子師匠?)
 嫌味なソウルフレンドのオリビアと軽薄でお馬鹿なオリバーに絡まれる、苦労と波乱しか見えないよトホホ(泣)。

(終わり)
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