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レピアの精神面は不安定だった。大泣きして暴れる事もあれば、全く反応がない日もあった。
ノルディはそんなレピアにずっと付き添っていたが、ただ自傷行為をしないように見守るしかなかった。
アールの処罰もレピアの状態が安定するまで執行されない事となっていた。
今の精神状態のレピアがアールの処罰を知ればどうなるのか予想もできないからだ。
それから月日が経ち、また花が咲き乱れる季節がやってきた。
「皆には迷惑をかけたわね。」
レピアが神殿にいる者たちすべてを集め謝罪をした。
堂々と皆の前に立ち、聖女としての威厳を見せつけた。
その姿に安心する者も多くいた。
だが、それが表面的なものであることをノルディやノア、大神官は知っている。
眠剤がなければ寝れず、自傷行為こそなくなったが、急に反応がなくなるのもしばしばあった。
目を離せば死んでしまうのではないか。
ノルディはそんな中こうやって皆の前に立たせたくなかったが、レピアがどうしてもといって聞かなかった。
「皆を集めたのは私の愚かな行為を明らかにし、罪を明らかにするためです。」
レピアの言葉にざわついた。
「聖女様!何を言われるのですか!」
大神官が神官たちの前に出た。
「大神官、黙りなさい。私の言葉を遮る事は許しません。」
レピアから大神官に冷ややかな視線が向けられる。
今までの聖女様とは違う。
皆はそう思った。
今までの聖女様は皆を導く存在として威厳があり堂々としていた。
だが、こんなに冷たい目をされてはいなかった。
「申し訳ありません。」
大神官もレピアの言葉に従うしかなかった。
今までのレピアなら大神官をこのように押さえつける事もなかっただろう。
「私はアールを愛してしまった。そして、アールを手に入れるために禁術に手を出し彼の心を得ようとした。その過程でアールは死に私は聖女としての力を失ったのです。大きな罪でしょう。」
「レピア様!なぜアールをかばう!どうしてしてもいない罪をかぶる?」
ノルディはレピアに向かい思っている事を声にした。
ここにいる者全てはレピアがそんな事をしていないと知っている。
皆の代弁をしたのだ。
「罪など被っていないわ、ノルディ。事実よ。ここでは私の言うことが絶対です。今回の事件の真実をそれで皇室に届け出なさい。」
どうして状態も安定していないレピアが皆の前に立ったのか…それがやっとわかった。
「一人で今回の騒動の責任を取るつもりか。私がそんな報告をする訳がないだろう。」
ノルディが第三者として調査していたのは、レピアの嘘を報告するためではない。
「あなたがしなくても神殿から発表するわ。大神官、準備して。」
「聖女様、思い直してください。」
大神官はレピアに懇願した。
この場ではレピアの言葉は絶対。
大神官すらレピアの言葉を拒否はできない。
「では最後の命令です。発表準備をしなさい。」
レピアは大神官の懇願を無視し命令を下す。
「レピア様、それだけはやめてくれ。そんな事をすればあなた自身を貶めることになる。」
噂が噂を呼び事は大きくなっていく。
後から否定しても国民に広がった噂はもう取り返しがつかない事をノルディはよく知っていた。
「私に課せられた罰にしては軽すぎるわ。」
そう言って笑うレピアの表情を見てノルディは背筋がゾクリとした。
レピアの微笑みがこれほど怖いものだと今まで思った事はなかった。
「レピア様…」
「聖女失格である私が最後にできることよ。ノルディ、あなたには感謝しているわ。でも口を挟まないで。」
「最後?」
さっきも最後の命令と言っていた…
ノルディはその言葉に嫌な予感しかしなかった。
「この発表が済めば私はここから去ります。」
レピアはそう言い残すと呆然とする皆を残し立ち去った。
ノルディはそんなレピアにずっと付き添っていたが、ただ自傷行為をしないように見守るしかなかった。
アールの処罰もレピアの状態が安定するまで執行されない事となっていた。
今の精神状態のレピアがアールの処罰を知ればどうなるのか予想もできないからだ。
それから月日が経ち、また花が咲き乱れる季節がやってきた。
「皆には迷惑をかけたわね。」
レピアが神殿にいる者たちすべてを集め謝罪をした。
堂々と皆の前に立ち、聖女としての威厳を見せつけた。
その姿に安心する者も多くいた。
だが、それが表面的なものであることをノルディやノア、大神官は知っている。
眠剤がなければ寝れず、自傷行為こそなくなったが、急に反応がなくなるのもしばしばあった。
目を離せば死んでしまうのではないか。
ノルディはそんな中こうやって皆の前に立たせたくなかったが、レピアがどうしてもといって聞かなかった。
「皆を集めたのは私の愚かな行為を明らかにし、罪を明らかにするためです。」
レピアの言葉にざわついた。
「聖女様!何を言われるのですか!」
大神官が神官たちの前に出た。
「大神官、黙りなさい。私の言葉を遮る事は許しません。」
レピアから大神官に冷ややかな視線が向けられる。
今までの聖女様とは違う。
皆はそう思った。
今までの聖女様は皆を導く存在として威厳があり堂々としていた。
だが、こんなに冷たい目をされてはいなかった。
「申し訳ありません。」
大神官もレピアの言葉に従うしかなかった。
今までのレピアなら大神官をこのように押さえつける事もなかっただろう。
「私はアールを愛してしまった。そして、アールを手に入れるために禁術に手を出し彼の心を得ようとした。その過程でアールは死に私は聖女としての力を失ったのです。大きな罪でしょう。」
「レピア様!なぜアールをかばう!どうしてしてもいない罪をかぶる?」
ノルディはレピアに向かい思っている事を声にした。
ここにいる者全てはレピアがそんな事をしていないと知っている。
皆の代弁をしたのだ。
「罪など被っていないわ、ノルディ。事実よ。ここでは私の言うことが絶対です。今回の事件の真実をそれで皇室に届け出なさい。」
どうして状態も安定していないレピアが皆の前に立ったのか…それがやっとわかった。
「一人で今回の騒動の責任を取るつもりか。私がそんな報告をする訳がないだろう。」
ノルディが第三者として調査していたのは、レピアの嘘を報告するためではない。
「あなたがしなくても神殿から発表するわ。大神官、準備して。」
「聖女様、思い直してください。」
大神官はレピアに懇願した。
この場ではレピアの言葉は絶対。
大神官すらレピアの言葉を拒否はできない。
「では最後の命令です。発表準備をしなさい。」
レピアは大神官の懇願を無視し命令を下す。
「レピア様、それだけはやめてくれ。そんな事をすればあなた自身を貶めることになる。」
噂が噂を呼び事は大きくなっていく。
後から否定しても国民に広がった噂はもう取り返しがつかない事をノルディはよく知っていた。
「私に課せられた罰にしては軽すぎるわ。」
そう言って笑うレピアの表情を見てノルディは背筋がゾクリとした。
レピアの微笑みがこれほど怖いものだと今まで思った事はなかった。
「レピア様…」
「聖女失格である私が最後にできることよ。ノルディ、あなたには感謝しているわ。でも口を挟まないで。」
「最後?」
さっきも最後の命令と言っていた…
ノルディはその言葉に嫌な予感しかしなかった。
「この発表が済めば私はここから去ります。」
レピアはそう言い残すと呆然とする皆を残し立ち去った。
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