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レピアはノルディの妃となり数ヶ月が経った。
ノルディは言葉の通り妃としての義務は求められず、レピアは聖女としての役割をこなす以外は自室で過ごすことも多かった。
レピアが本を読みながらくつろいでいると部屋のドアがノックされノアが入ってきた。
「レピア様、皇太子様とお妃様が来られていますが、どうされますか?」
ノアがレピアの元に来て皇太子の来訪を伝えた。
同じ皇居内であっても通常は先触れを出すのが礼儀だ。
皇太子とは言え、いきなり来訪したのなら断る事もできる。
「お通しして。」
レピアは深刻な顔をしているノアに伝えた。
皇居に来て皇太子が訪ねてくるのは初めてのことだった。
それだけにノアは警戒もしていた。
「ノルディ様に確認されてから再度来ていただいた方が良いと思います。」
ノルディもノアもレピアには過保護すぎる。
レピアも少しずつだが気持ちも落ち着き、前向きに考えられるようになってきた。
それなのにいつまでも腫れ物を扱うような扱いをする。
この部屋にいればレピアにとって辛い事は起こらない。
だが、いつまでもこの部屋の中だけで生きる訳にはいかないとレピア自身わかっている。
「通しなさい。」
レピアの決定事項だというような声にノアは頭を下げ皇太子を部屋に招き入れた。
皇太子夫妻が2人で部屋に入ってくるのが見えた。
個人的に会うのはレピアも初めてだったが、夫婦仲はとても良いので有名だった。
そんな2人にレピアは憧れていた。
いつかアールとこの2人のようになりたい。
そう思っていたが、そんな夢は粉々に壊れてしまった。
レピアの暗い表情に皇太子夫妻の表情は固くなった。
「聖女様、急な来訪で申し訳ございません。お会い頂きありがとうございます。」
皇太子夫妻は深く頭を下げた。
皇太子の深刻そうな真顔を見て、この来訪がレピアにとっては良いものではない事を知らせていた。
「…聖女である前にノルディの妃です。その対応でお願いします。お義兄様と呼ばせていただいてよろしいですか?」
レピアが微笑みかけると皇太子は少しホッとしたように表情を緩める。
皇太子とはいえ、聖女であるレピアと面会できる機会などなかなか作れない。
しかもいきなりの来訪でありレピアの気分を害する可能性もあった。
「そう言ってもらえるとありがたいです。感謝致します。」
皇太子は膝をつきレピアの手を取り頭を下げた。
弟の妃に対して堅苦しい皇太子の態度にレピアは苦笑いを浮かべたが、聖女という立場上仕方ない事も理解していた。
レピアは2人をソファに座らせお茶とお菓子の準備ができたのを確認するとノアに外に出ているように言う。
ノアは何かを言いたげにレピアを見たが、レピアの視線を感じると黙って外に出て行った。
「それでお話というのは何でしょう。ノルディを呼び出してわざわざその時間を狙ったのですから余程聞かせたくない話なのでしょう?」
レピアは単刀直入に聞いた。
ノルディは皇帝に呼ばれていた。
その隙を狙い皇太子がいきなりレピアに会いにきたのなら皇帝と皇太子が手を組みその状況を作り出したのはすぐにわかった。
皇太子は少し驚いたような表情を浮かべたが、すぐに表情を戻した。
「ノルディとの結婚式をしてほしいのです。国にとってもノルディやあなたにとっても重要なものになるでしょう。お願い致します。」
皇太子と皇太子妃は2人で頭を下げた。
「頭を上げてください。結婚式をノルディが拒否をしていたのですか?」
「はい。何度も説得しましたが、首を横に振るばかりで…ですので聖女様に直接お願いに来たのです。」
レピアは手を顎に添え、少し考え込んだ。
ノルディは言葉の通り妃としての義務は求められず、レピアは聖女としての役割をこなす以外は自室で過ごすことも多かった。
レピアが本を読みながらくつろいでいると部屋のドアがノックされノアが入ってきた。
「レピア様、皇太子様とお妃様が来られていますが、どうされますか?」
ノアがレピアの元に来て皇太子の来訪を伝えた。
同じ皇居内であっても通常は先触れを出すのが礼儀だ。
皇太子とは言え、いきなり来訪したのなら断る事もできる。
「お通しして。」
レピアは深刻な顔をしているノアに伝えた。
皇居に来て皇太子が訪ねてくるのは初めてのことだった。
それだけにノアは警戒もしていた。
「ノルディ様に確認されてから再度来ていただいた方が良いと思います。」
ノルディもノアもレピアには過保護すぎる。
レピアも少しずつだが気持ちも落ち着き、前向きに考えられるようになってきた。
それなのにいつまでも腫れ物を扱うような扱いをする。
この部屋にいればレピアにとって辛い事は起こらない。
だが、いつまでもこの部屋の中だけで生きる訳にはいかないとレピア自身わかっている。
「通しなさい。」
レピアの決定事項だというような声にノアは頭を下げ皇太子を部屋に招き入れた。
皇太子夫妻が2人で部屋に入ってくるのが見えた。
個人的に会うのはレピアも初めてだったが、夫婦仲はとても良いので有名だった。
そんな2人にレピアは憧れていた。
いつかアールとこの2人のようになりたい。
そう思っていたが、そんな夢は粉々に壊れてしまった。
レピアの暗い表情に皇太子夫妻の表情は固くなった。
「聖女様、急な来訪で申し訳ございません。お会い頂きありがとうございます。」
皇太子夫妻は深く頭を下げた。
皇太子の深刻そうな真顔を見て、この来訪がレピアにとっては良いものではない事を知らせていた。
「…聖女である前にノルディの妃です。その対応でお願いします。お義兄様と呼ばせていただいてよろしいですか?」
レピアが微笑みかけると皇太子は少しホッとしたように表情を緩める。
皇太子とはいえ、聖女であるレピアと面会できる機会などなかなか作れない。
しかもいきなりの来訪でありレピアの気分を害する可能性もあった。
「そう言ってもらえるとありがたいです。感謝致します。」
皇太子は膝をつきレピアの手を取り頭を下げた。
弟の妃に対して堅苦しい皇太子の態度にレピアは苦笑いを浮かべたが、聖女という立場上仕方ない事も理解していた。
レピアは2人をソファに座らせお茶とお菓子の準備ができたのを確認するとノアに外に出ているように言う。
ノアは何かを言いたげにレピアを見たが、レピアの視線を感じると黙って外に出て行った。
「それでお話というのは何でしょう。ノルディを呼び出してわざわざその時間を狙ったのですから余程聞かせたくない話なのでしょう?」
レピアは単刀直入に聞いた。
ノルディは皇帝に呼ばれていた。
その隙を狙い皇太子がいきなりレピアに会いにきたのなら皇帝と皇太子が手を組みその状況を作り出したのはすぐにわかった。
皇太子は少し驚いたような表情を浮かべたが、すぐに表情を戻した。
「ノルディとの結婚式をしてほしいのです。国にとってもノルディやあなたにとっても重要なものになるでしょう。お願い致します。」
皇太子と皇太子妃は2人で頭を下げた。
「頭を上げてください。結婚式をノルディが拒否をしていたのですか?」
「はい。何度も説得しましたが、首を横に振るばかりで…ですので聖女様に直接お願いに来たのです。」
レピアは手を顎に添え、少し考え込んだ。
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