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「兄上!どういう事ですか?レピアに面会拒否されています!」
皇太子の私室の扉がバンと乱暴に開けられた。
皇太子とアリアが一緒にいるところにノルディが飛び込んで来た。
いつも穏やかなノルディでは考えられないくらい興奮している。
ノルディは皇帝の呼び出しからすぐにレピアの元に戻ったが、会うことができなかった。
レピアが妃となってからノルディを拒否したのは初めてだった。
「兄上とアリアが面会した後からレピアの様子がおかしくなったと侍女から聞いています。」
「それは…何というか…」
皇太子の歯切れが悪い。
レピアに何かをしたのは間違いない。
ノルディはギリギリと歯を噛んだ。
アリアが聖女に言ってしまった内容をノルディに伝えるのはダメだと皇太子もわかっていた。
皇太子の頭の中で危険信号が響き渡っている。
普段穏やかなノルディだが、聖女様が絡むと人が変わったように恐ろしくなるのは周知の事実だ。
チラッと目の前にいるアリアを見ると優雅にお茶を飲んでいた。
皇太子のその動きを見てノルディは何かしたのがアリアだと確信した。
「アリア、何をしたんだ!」
ノルディはアリアを睨みつけながら怒鳴った。
「何も。本当のことを言っただけです。」
アリアも負けじと睨みながら言い返した。
ノルディとアリアは昔から仲の良い幼馴染みだった。
お互いに気の置けない姉弟のような関係で色恋は全くなかったが、皇太子ですら2人の空気に入れないことがあった。
ノルディがレピアに惚れていなければ、ノルディとアリアが結婚すると噂がたっていただろう。
最近は2人とも大人になっていたと思っていたのに何も変わっていない姿に皇太子はため息をついた。
「本当の事?」
ノルディはアリアの物言いに嫌な予感しかしなかった。
「ノルディ様がかわいそうと言いました。」
「は?何を…」
アリアのドヤ顔に対してノルディは青ざめた。
「だって、そうでしょう?聖騎士を忘れられないというならノルディ様を拒否するべきだったのです。」
「それは私が脅したから…」
「じゃあ、拒まれていたら秘密を暴露しましたの?」
アリアはノルディの性格を知り尽くしている。どう行動するかなど誰よりもわかっていた。
「それは…」
「聖女様もわかっているようでしたわ。だからそれを言い訳にするなんて自分勝手でしょう?」
「それをレピアに言ったのか?」
「もちろん、聖女様は全く気づいていなかったのだから誰かが教えないといけません。」
「レピアになぜそんな事を言った?聖女はこの国にとって一番大切な人だ!」
そう誰よりも大切な人。
その為なら何も惜しくはない。自分を犠牲にしてもいい。
誰よりもその想いが強いとノルディ自身わかっている。
「では聖女でなければ彼女は必要ないと?」
「そんな事はない!」
「それならそう言えばいいですのに。聖女だから大切?あなたもそんな事を言い訳にしないください。」
「じゃあ、どうしろと言うんだ!愛しているのはアールだけだというレピアに愛して欲しいというのか?私だけを見て欲しいと!」
ノルディはアリアに挑発され胸の内に飲み込んでいた想いを吐き出した。
レピアに傷ついてほしくない。幸せになって欲しい。もちろんそれもある。
だが、アリアに挑発されて出た言葉は自分で抑え込んだ本当の想い。
ノルディはレピアに愛されたい。
自分だけを見て欲しい。
「やっと言えました?それは聖女様も気づいています。あなたが言わないから聖女様も思考を停止させてそばにいますのよ。」
ノルディは何と言葉を返していいかわからなかった。
アリアはため息をついた。
「聖女様は怯えています。」
皇太子の私室の扉がバンと乱暴に開けられた。
皇太子とアリアが一緒にいるところにノルディが飛び込んで来た。
いつも穏やかなノルディでは考えられないくらい興奮している。
ノルディは皇帝の呼び出しからすぐにレピアの元に戻ったが、会うことができなかった。
レピアが妃となってからノルディを拒否したのは初めてだった。
「兄上とアリアが面会した後からレピアの様子がおかしくなったと侍女から聞いています。」
「それは…何というか…」
皇太子の歯切れが悪い。
レピアに何かをしたのは間違いない。
ノルディはギリギリと歯を噛んだ。
アリアが聖女に言ってしまった内容をノルディに伝えるのはダメだと皇太子もわかっていた。
皇太子の頭の中で危険信号が響き渡っている。
普段穏やかなノルディだが、聖女様が絡むと人が変わったように恐ろしくなるのは周知の事実だ。
チラッと目の前にいるアリアを見ると優雅にお茶を飲んでいた。
皇太子のその動きを見てノルディは何かしたのがアリアだと確信した。
「アリア、何をしたんだ!」
ノルディはアリアを睨みつけながら怒鳴った。
「何も。本当のことを言っただけです。」
アリアも負けじと睨みながら言い返した。
ノルディとアリアは昔から仲の良い幼馴染みだった。
お互いに気の置けない姉弟のような関係で色恋は全くなかったが、皇太子ですら2人の空気に入れないことがあった。
ノルディがレピアに惚れていなければ、ノルディとアリアが結婚すると噂がたっていただろう。
最近は2人とも大人になっていたと思っていたのに何も変わっていない姿に皇太子はため息をついた。
「本当の事?」
ノルディはアリアの物言いに嫌な予感しかしなかった。
「ノルディ様がかわいそうと言いました。」
「は?何を…」
アリアのドヤ顔に対してノルディは青ざめた。
「だって、そうでしょう?聖騎士を忘れられないというならノルディ様を拒否するべきだったのです。」
「それは私が脅したから…」
「じゃあ、拒まれていたら秘密を暴露しましたの?」
アリアはノルディの性格を知り尽くしている。どう行動するかなど誰よりもわかっていた。
「それは…」
「聖女様もわかっているようでしたわ。だからそれを言い訳にするなんて自分勝手でしょう?」
「それをレピアに言ったのか?」
「もちろん、聖女様は全く気づいていなかったのだから誰かが教えないといけません。」
「レピアになぜそんな事を言った?聖女はこの国にとって一番大切な人だ!」
そう誰よりも大切な人。
その為なら何も惜しくはない。自分を犠牲にしてもいい。
誰よりもその想いが強いとノルディ自身わかっている。
「では聖女でなければ彼女は必要ないと?」
「そんな事はない!」
「それならそう言えばいいですのに。聖女だから大切?あなたもそんな事を言い訳にしないください。」
「じゃあ、どうしろと言うんだ!愛しているのはアールだけだというレピアに愛して欲しいというのか?私だけを見て欲しいと!」
ノルディはアリアに挑発され胸の内に飲み込んでいた想いを吐き出した。
レピアに傷ついてほしくない。幸せになって欲しい。もちろんそれもある。
だが、アリアに挑発されて出た言葉は自分で抑え込んだ本当の想い。
ノルディはレピアに愛されたい。
自分だけを見て欲しい。
「やっと言えました?それは聖女様も気づいています。あなたが言わないから聖女様も思考を停止させてそばにいますのよ。」
ノルディは何と言葉を返していいかわからなかった。
アリアはため息をついた。
「聖女様は怯えています。」
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