俺の学園日常、そして趣味

白石華

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俺の学園生活、そして趣味

早速、書いていこうとすると

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「沙幹。沙幹は何、作る事にした?」
「ああ。碧は知らなかったよな。」

 その後、チャットをしていたリビングから部屋に戻ろうとしたところ、ミドリの部屋のドアが開き。部屋に戻って、粗方、思い浮かんだ分をプロットやキャラデザラフを作り終えたであろう後の碧に、声を掛けられる。

「ああ。後で話す。俺も書いときたいからさ。
 いやあ……人と話してこんなに話や考えがまとまった事ってなくて。」
「俺もだよ。」

 碧は一仕事、終えた後なのか、とても清々しそうだった。

「碧はどうなった?」
「ああ。サキュバスもお姉さんもいい感じになり。
 しかもギムナジウムだから主人公もいい感じになり。
 更に周りもギムナジウムだから美少年が多く。」
「碧、そういうのも好きなんだな。」
「ああ。美少年じゃなくても全然いいけどな!
 入れられそうだったら入れるぜ!」

 碧の話からはギムナジウムを扱った創作への思い入れまでありそうだった。少女漫画から極端な影響を受けている気がするがホントに好きな事を入れたのな。

「碧の話はそれくらい? 俺、部屋に戻るけど。
 さっきも言ったけど俺もまとめたいんだよ。」
「ああ。キャラ言ってくれたら描くよ。だから声掛けたんだけど。
 その代わり、俺のも描いてくれよ。見せるから。
 主人公のキャラデザだけどうするかまだ案があってさ。
 絵の案、二人で描きながら詰めようぜ。」
「ンンッ!?」

 碧からの提案に俺は心が大きく揺れた。何しろ碧は俺より絵の造詣が深い。あと、碧の企画も見たい。

「……俺が書いてからにしない? じゃなかったら見てく?」
「そうだな。なんか食いたいのある? 作ってからそっち寄ったら。
 いい時間にならん?」
「ングッ!?」

 碧が次々に魅力的な提案をしてくる。間食してダベりながら自分たちが作った企画を見せて、絵も描いて俺も描くってコト……? なにそれ超楽しそう。

「えっと。それじゃあ。夜だし……、麦茶とクリームチーズ塩辛と。
 そういうのを食べるディップで……。あんまりしょっぱくしないで。」
「オッケー。他にスティック野菜も付けとくわ。」
「おお~。サンキュな。」

 碧はキッチンへ向かって行った。相変らずご飯選びに隙が無さすぎた。

「俺も作るか~。」

 先にまとめ終えた、サッパリした気分で料理とその後のダベりタイムまで迎えられそうな碧のあとを追うために俺も自室に戻っていった。

「ん~……。んっ。ん~。」

 俺はときどき、独り言を交えながらキーボードを打っていき、大体の話の大筋を作っていき。更にプロットでどんな話になるかの分類に沿って、今回はこういう話にしますよと言う大まかな流れを作って、そこにさっきチャットで話していた事を元に配置していく。
 
「やっぱり和を題材にした現代伝奇だと小説の筆が進む……。
 最近、迷い気味だったけど、やっぱり暗い話も書かないとな。」

 俺は好青年と男性の、二人から後押しを得て、暗いエピソードもバリバリ入れる事にして。メリーバッドエンドを迎える側のキャラクターを先に固めていった。
 今度は主人公側にして。主人公とどういう絡ませ方にして。更にラストでどういう回収をしていくかも書いていき。
 そこまで作ったところで主人公のエピソードに取り掛かり。主人公はメリーバッドエンドを迎える側のキャラクターの因縁を最初から被らせつつ、自分はハッピーな方向に迎えられるようにして……。
 主人公側のオチも書いたら、更に修正して。メリバ役を迎えるキャラのエピソードを、主人公の話に取り入れていき、今度は主人公の話として膨らませていく……。
 ここまで修正したら、今度はラフに簡潔に書き起こしていって。

「おお~。書けた! 次はキャラデザか~。
 この作風だと俺の絵柄って合うだろうか……。」

 これだけ書けば、後はまた、プロットが思いついたらでいいやと言うところまで来られた俺は今度はキャラデザインに移る。基本、イラスト模写は二次創作でしかやったことが無く。更に同一作品であっても絵柄に統一感もバリエーションも無いのだが、とりあえず筆を走らせていく。

「と思ったら、あっという間に描けた。」

 不安は全くの杞憂に終わり、和風ファンタジーの現代伝奇だからか、あっという間にイメージキャラが作れた。メリバ役に至っては一瞬だった。指定書き込みまでびっしりである。

「こんだけ描けば、未来の自分に渡していいか。」

 俺は終わったところで一息吐こうと思ったら。

「お~。沙幹。どこまで行けたん?」

 ドアがノックされ、碧に部屋のドア越しから声を掛けられた。

「ちょうど今、案だけ作り終えたところ。入っていいよ。」
「おう!」

 碧がプリントアウトしたのも含めた紙に書いてある設定と食べ物を持って俺の部屋に入ってきて。

「ほら。サキュバス。ちょっとボーイッシュにしてみたん。
 元々は男の子としてギムナジウムに入ってきたし。
 お姉さんと丁度キャラが分かれて、いい感じじゃん?」
「へ~。ボーイッシュライバルキャラから、溺愛になるんか。」
「そう。溺愛は外せない。」
「ふむ……。」

 俺はじっくり見てしまっていた。やはり碧の絵はいい。

「他にはお姉さん。」
「ふむふむ……。」
「主人公と周りのモブっぽいの。」
「ふむ……。」

 当たり前のように亜人が入っている。そしてデザインがいい。
 現代っぽいのだと考証を決めなくていいのは勿論だが、デザインがこう……説明に困るのだが、時代を無視したデザイン優先でもよくなるのだった。
 碧の話ってイラストが付くと、こっちの方がいいなと思ってしまう。

「あと学園だと、机とか椅子とか面倒だから。
 大学みたいな長テーブルにした。授業風景は出るか怪しいけど。」
「へ~。変えていいんかと思ったけど、大学も学園だからな。」
「ああ。減らしていい所は減らしていくし。
 成人ですってアピールにならん?」
「分からん。」
「だよな~。」

 これに関しては何も言えない。何しろどうすればいいのか分からん。それにしてもイラスト資料がどんどん作れているようだった。

「それで、碧は最終的にはここをどういう学園にするんだ?」
「えっと。亜人も通っている、ジョブスキル取得の学園にして。
 全寮制の寄宿舎もあって。って感じだけど。他に詰める所ってある?」
「うーん……ハーレムか、少人数グループの群像劇にするって言ってたよな?」
「そうそう。話が続けられるかも分からんよ?
 だから、書き始めてでもいいかと思ったけど。」
「いやあ。ジョブって言っても全職、入れられるかどうかもない?」
「そっか。○○専門学校ってあるけど、専門学校だし。
 どんだけ覚えられるかだよな。」
「国によって特殊技能も違ってくるだろ? 多分。
 それに緩衝地帯の学園なら、学園の場所によって。
 覚えられるジョブも違う事にして。複数校、ある事にしない?
 それならシリーズも作れそうだし。主役の職業も変えられるし。
 たまに過去キャラをゲストに出してもいいし。」
「そういう作り方か~、良さそうだな。そうしてみる。
 やっぱり沙幹って設定作るの得意だよな!」

 碧が嬉しそうに自分の設定に書き足している。

「そう?」
「ああ! この調子で言ってくれよ! そんで沙幹のは?」
「俺のは、こっち。」
「うわー。すげーびっしりな文章……。えっ。こういう構成。
 こんなアッサリ書けるん? へー。うわっ。あー……。マジで?
 あっ、こうなった……。小説でこういう構成……へー。」

 碧が俺の書いた設定文とプロットを読んでいる。

「沙幹さ、何でこんな量と内容と展開を一瞬で書けるんだ?」
「碧だってイラスト描けてるし飯も作るだろ。」
「うむ。俺の事を褒めてくれるのは嬉しいんだけどさ。
 自分の特技も認めていいと思うぜ。
 この量を出すのは誰にでもできる事ではない。」
「おう、ありがとう。」

 今回の俺はスッパリとお礼を言った。

「珍しく素直に認めたな。」
「今回の場合は迷いが無かったんだよ。最初に相談に乗って貰ったし。
 やっていい事とかも教わったし。そうしたらこう、がーッと。」
「コンディションと協力してくれた人のお陰なのは確かだが。
 お前は本当に自分の才能を認めろ。
 世の中、言われただけでやれるやつばかりじゃねーからな!」

 碧だって好青年に言われてやる気をめっちゃ出して来たばかりだろと思ったが、言える圧ではない。

「ホントに日頃の気分とコンディションに左右されるから。
 才能なんて信じられないんだって!」
「調子がいいだけでここまで書かれてたまるか!」
「だってー。」

 碧に怒られてしまった。

「お互いに見たし、おやつとお茶食べたらお絵かきしようぜ。」
「お、いいね。俺、ボーイッシュサキュバス描いていい?」
「そんじゃ俺はもう一人の主人公にするわ。」
「やっぱり、その子、描くよな。」
「ああ。狙ったかのようなデザイン……主人公と並べてみるわ。」
「やったー! 両方描いてくれ!
 あと、主人公の家族で描きたいのがあったら。それも。」
「うん。後で描くから、まずはこの子を……。」

 碧に次々に描いて貰うように注文してしまい。ステイを食らった後。やっぱり乗ってるな~と、再確認したのだった……。

 
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