25 / 33
chapter 3
4話 ダンジョン
しおりを挟む
「あれ、…………着いた、のですか?」
眠気眼を擦りながらミサが目を覚ます。流石のミサでも、渾身のツッコミを耳元で叫ばれては寝ていられなかったらしい。
覚醒したミサは馬上から周囲を見渡すと、瞳をキラキラと輝かせながら露店を見る。如何にもファンタジーな露店は購買意欲を誘う。前世と現世の記憶が入り混じった俺でも、色々な武器やら防具が並ぶ様は感動を覚える。異世界に転生ではなく迷い込んだとしたら、きっと発狂しながら露店に突っ込んだだろう。
ミサは純異世界人であるから、そこまで珍しがる事もないだろ……と思うが、人一倍好奇心が強いのだろう。何せ九つ命がある猫をも殺すのだ。常識人たる俺には理解出来ない領域にあるのだろう。
「あれ欲しいですっ!」
突然興奮しながら指を差すミサを抑え、その差された指先を見る。――――そこには、鉄の処女が置いてあった。名札的な物にはアイゼルネ・ユングフラウと書いてあるが、どう見ても処刑道具である。商品の説明で拷問器具だ、なんて言葉が聞こえるが、どう見ても処刑道具である。
何でこの場に処刑道具があるんだよと思うが、確かにそこらの武器より殺傷能力は高そうだ。ドラゴンと素手で闘うか、アイアン・メイデンに入るかの二択しかなければ、俺は果敢にも素手でドラゴンに挑む。
「取り敢えず言わせて貰うが…………シスターが欲しがる物じゃねえよッ!」
血塗れのシスターとか、誰得だよ。意外に需要はあるかも知れないが。
「そんな! マリア様を想起させる、慈愛に道溢れた武器だというのにっ!」
「慈愛の欠片もねえよ! っていうか武器じゃなくて処刑道具だし!」
聖母マリアを侮辱し過ぎだろ! こいつは本当にシスターなのか!?
…………いかん、冷静になるんだ。自分の目的を思い出せ。俺は『神の座』を攻略しに来たのであり、間違えても銀髪のシスターと漫才をしに来たのではない。
数度深呼吸し冷静さを取り戻した俺は、未だ瞳を輝かせるミサの視界を左の手の平で塞ぎ厩舎を探した。
大抵馬は隣の宿駅までしか乗れず、どうしても同じ馬に乗りたい場合は買うか期日までに戻って来るしかない。今回、特段馬に愛着の無い俺は駅毎に馬を借りているため、面倒な手続きもせずに済む。ここの厩舎の人間に馬を渡せば、後の心配はせずにダンジョンを攻略出来る。
「あぁ、エリザベス九号…………」
唯一ミサは馬に名前を付ける程可愛がっていたためか、別れる際は非常に辛そうだった。…………まぁ、本当に可愛がっていたのか微妙な名前ではあるが。
「一応突っ込むが、あれは十一号だ」
…………何気に俺の方が可愛がっていた、なんてオチは多分無い。
「準備は万端……な、はず」
手元の荷物を確認する。ポーション類はある。五日分の着替えはある。乾パン、クッキー、干肉オッケー。種子島も予備の弾もオッケー。マップも、現在最大到達階である四十階まで購入した。不備は無いはず。
着替えは現地で洗濯して着回し、水は魔法で生み出す。食料に不安があるものの、エンカウントするモンスターは食べられるとの情報を得ている。
ちなみに何よりも重要な情報だが、このダンジョンは十階毎に強力な、俗に言う『フロアボス』が存在するらしい。最初のボスはケンタウロスであるようで、苦戦する理由は無い。
あとは不思議な事に、パーティーの人数でフロアボスの強さが変わるとの報告が多数上がっているらしい。しかもパーティー毎にフロアボスは出現し、一度討伐済みのパーティーで該当するフロアの最奥に行っても、フロアボスは出てこなかったとの事。これにより、『神の座』の推奨パーティー人数は前衛二人後衛二人の四人。また、四十階への到達推奨レベルは七十五であるようだ。もちろんレベル制度は冒険者ギルドのもので、傭兵の俺にはよく分からん。
「行きましょう。神の奇跡を照覧するためにも」
キリッとした顔で言っているものの、右手には屋台で買った串が握られている。腰にも大量の串が装備されており、中でも串カツ擬きはお気に入りなのか、既に全てが串だけとなっている。
ミサの緊張感の無さは約一ヶ月の旅で嫌という程知ったため、今更何か言う事は無い。それにダンジョンの内部に入るとはいえ、何も俺たちだけで探索するわけでは無い。マップは三十層まではかなり緻密に描かれているし、周りには『神の座』を攻略しようとする輩で溢れている。
『神の座』は地下へと続く迷宮となっているため、今もその唯一の入口である階段を降りる順番待ちだ。階段は二列で辛うじて降りられる程度の広さしか無く、また傾斜が急だ。変に急ぐと将棋倒し状態になり、ダンジョンに入る前に全滅……なんて事になり兼ねない。
傭兵と違い冒険者はそこら辺はしっかりとしているのか、押しや割り込みが無く進んでいる。まぁ、ゼロでは無いのだが。
「転けるなよ?」
ミサならやらかし兼ねないので、一段先に降りて支える。その姿は端から見ると、どこかのご令嬢をエスコートする騎士にしか見えない。…………俺単体で見るとやさぐれた青年にしか見えないが、癪ではあるがミサ自体麗しい容姿の持ち主であるためそう見える。
何が問題か、といえばやはり下卑た視線か。
名誉と冒険を求める生粋の冒険者ならまだしも、そうじゃない輩は無遠慮な視線を俺たちに投げる。『神の座』で一攫千金を目論むよりも、貴族の娘を拐った方が得だと考えるやつも居るだろうし、それこそミサを抱きたいだけのやつも居るだろう。
今のところは人数の多さもあり、誰も手を出して来ないが…………下層に行き、人目が少なくなればどうなるかは分からない。油断は禁物だ。
…………最も、狙われている本人はその視線に気が付いていない。正確に言えば『自分が狙われている』と思っていない。きっとこの腐った女は、ホモが沢山居る程度の認識しか無いだろう。末恐ろしい女だ。
階段は螺旋状になっており、中心のぶっとい柱を囲むような形で下へ下へと降りていく。気になるのが壁や柱の材質で、コンクリートに似た物質で出来ている。完全なオーバーテクノロジーだが、魔法が確かな文明として発達すれば不可能では無いだろう。
永久に続くかと錯覚を抱きそうになる螺旋階段を、鎧で固めた人間がほぼ無言で歩く姿は中々に息苦しい。金属がぶつかる音と、時折聞こえるぼそぼそとした話し声がその息苦しさを増長させる。
下から流れる空気が不気味な鳴き声を上げ、ばちばちと松明が燃焼音を響かせる。
眠気眼を擦りながらミサが目を覚ます。流石のミサでも、渾身のツッコミを耳元で叫ばれては寝ていられなかったらしい。
覚醒したミサは馬上から周囲を見渡すと、瞳をキラキラと輝かせながら露店を見る。如何にもファンタジーな露店は購買意欲を誘う。前世と現世の記憶が入り混じった俺でも、色々な武器やら防具が並ぶ様は感動を覚える。異世界に転生ではなく迷い込んだとしたら、きっと発狂しながら露店に突っ込んだだろう。
ミサは純異世界人であるから、そこまで珍しがる事もないだろ……と思うが、人一倍好奇心が強いのだろう。何せ九つ命がある猫をも殺すのだ。常識人たる俺には理解出来ない領域にあるのだろう。
「あれ欲しいですっ!」
突然興奮しながら指を差すミサを抑え、その差された指先を見る。――――そこには、鉄の処女が置いてあった。名札的な物にはアイゼルネ・ユングフラウと書いてあるが、どう見ても処刑道具である。商品の説明で拷問器具だ、なんて言葉が聞こえるが、どう見ても処刑道具である。
何でこの場に処刑道具があるんだよと思うが、確かにそこらの武器より殺傷能力は高そうだ。ドラゴンと素手で闘うか、アイアン・メイデンに入るかの二択しかなければ、俺は果敢にも素手でドラゴンに挑む。
「取り敢えず言わせて貰うが…………シスターが欲しがる物じゃねえよッ!」
血塗れのシスターとか、誰得だよ。意外に需要はあるかも知れないが。
「そんな! マリア様を想起させる、慈愛に道溢れた武器だというのにっ!」
「慈愛の欠片もねえよ! っていうか武器じゃなくて処刑道具だし!」
聖母マリアを侮辱し過ぎだろ! こいつは本当にシスターなのか!?
…………いかん、冷静になるんだ。自分の目的を思い出せ。俺は『神の座』を攻略しに来たのであり、間違えても銀髪のシスターと漫才をしに来たのではない。
数度深呼吸し冷静さを取り戻した俺は、未だ瞳を輝かせるミサの視界を左の手の平で塞ぎ厩舎を探した。
大抵馬は隣の宿駅までしか乗れず、どうしても同じ馬に乗りたい場合は買うか期日までに戻って来るしかない。今回、特段馬に愛着の無い俺は駅毎に馬を借りているため、面倒な手続きもせずに済む。ここの厩舎の人間に馬を渡せば、後の心配はせずにダンジョンを攻略出来る。
「あぁ、エリザベス九号…………」
唯一ミサは馬に名前を付ける程可愛がっていたためか、別れる際は非常に辛そうだった。…………まぁ、本当に可愛がっていたのか微妙な名前ではあるが。
「一応突っ込むが、あれは十一号だ」
…………何気に俺の方が可愛がっていた、なんてオチは多分無い。
「準備は万端……な、はず」
手元の荷物を確認する。ポーション類はある。五日分の着替えはある。乾パン、クッキー、干肉オッケー。種子島も予備の弾もオッケー。マップも、現在最大到達階である四十階まで購入した。不備は無いはず。
着替えは現地で洗濯して着回し、水は魔法で生み出す。食料に不安があるものの、エンカウントするモンスターは食べられるとの情報を得ている。
ちなみに何よりも重要な情報だが、このダンジョンは十階毎に強力な、俗に言う『フロアボス』が存在するらしい。最初のボスはケンタウロスであるようで、苦戦する理由は無い。
あとは不思議な事に、パーティーの人数でフロアボスの強さが変わるとの報告が多数上がっているらしい。しかもパーティー毎にフロアボスは出現し、一度討伐済みのパーティーで該当するフロアの最奥に行っても、フロアボスは出てこなかったとの事。これにより、『神の座』の推奨パーティー人数は前衛二人後衛二人の四人。また、四十階への到達推奨レベルは七十五であるようだ。もちろんレベル制度は冒険者ギルドのもので、傭兵の俺にはよく分からん。
「行きましょう。神の奇跡を照覧するためにも」
キリッとした顔で言っているものの、右手には屋台で買った串が握られている。腰にも大量の串が装備されており、中でも串カツ擬きはお気に入りなのか、既に全てが串だけとなっている。
ミサの緊張感の無さは約一ヶ月の旅で嫌という程知ったため、今更何か言う事は無い。それにダンジョンの内部に入るとはいえ、何も俺たちだけで探索するわけでは無い。マップは三十層まではかなり緻密に描かれているし、周りには『神の座』を攻略しようとする輩で溢れている。
『神の座』は地下へと続く迷宮となっているため、今もその唯一の入口である階段を降りる順番待ちだ。階段は二列で辛うじて降りられる程度の広さしか無く、また傾斜が急だ。変に急ぐと将棋倒し状態になり、ダンジョンに入る前に全滅……なんて事になり兼ねない。
傭兵と違い冒険者はそこら辺はしっかりとしているのか、押しや割り込みが無く進んでいる。まぁ、ゼロでは無いのだが。
「転けるなよ?」
ミサならやらかし兼ねないので、一段先に降りて支える。その姿は端から見ると、どこかのご令嬢をエスコートする騎士にしか見えない。…………俺単体で見るとやさぐれた青年にしか見えないが、癪ではあるがミサ自体麗しい容姿の持ち主であるためそう見える。
何が問題か、といえばやはり下卑た視線か。
名誉と冒険を求める生粋の冒険者ならまだしも、そうじゃない輩は無遠慮な視線を俺たちに投げる。『神の座』で一攫千金を目論むよりも、貴族の娘を拐った方が得だと考えるやつも居るだろうし、それこそミサを抱きたいだけのやつも居るだろう。
今のところは人数の多さもあり、誰も手を出して来ないが…………下層に行き、人目が少なくなればどうなるかは分からない。油断は禁物だ。
…………最も、狙われている本人はその視線に気が付いていない。正確に言えば『自分が狙われている』と思っていない。きっとこの腐った女は、ホモが沢山居る程度の認識しか無いだろう。末恐ろしい女だ。
階段は螺旋状になっており、中心のぶっとい柱を囲むような形で下へ下へと降りていく。気になるのが壁や柱の材質で、コンクリートに似た物質で出来ている。完全なオーバーテクノロジーだが、魔法が確かな文明として発達すれば不可能では無いだろう。
永久に続くかと錯覚を抱きそうになる螺旋階段を、鎧で固めた人間がほぼ無言で歩く姿は中々に息苦しい。金属がぶつかる音と、時折聞こえるぼそぼそとした話し声がその息苦しさを増長させる。
下から流れる空気が不気味な鳴き声を上げ、ばちばちと松明が燃焼音を響かせる。
0
あなたにおすすめの小説
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく
タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。
最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
追放された荷物持ち、【分解】と【再構築】で万物創造師になる~今更戻ってこいと言われてももう遅い~
黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティーから「足手まとい」と捨てられた荷物持ちのベルク。しかし、彼が持つ外れスキル【分解】と【再構築】は、万物を意のままに創り変える「神の御業」だった!
覚醒した彼は、虐げられていた聖女ルナを救い、辺境で悠々自適なスローライフを開始する。壊れた伝説の剣を直し、ゴミから最強装備を量産し、やがて彼は世界を救う英雄へ。
一方、彼を捨てた勇者たちは没落の一途を辿り……。
最強の職人が送る、痛快な大逆転&ざまぁファンタジー!
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる