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6章 雪山での遭難
6話 刺身、お茶漬け、塩焼き、唐揚げ、燻製。
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ぱちぱちと焼べられた枝が爆ぜる。既に陽は沈み、たき火の光が二人の影を引き延ばしていた。
カムイはテントに覆い被せるように着物を広げた。明日までに乾くとは思えないが、それでも火にあてていた方が多少とはいえ乾きも早いだろう。
その間にクロは手早く下着を替え、新しい着物を取り出す。
「きつくないか?」
「大丈夫です」
テキパキとカムイは着付けを施し、帯をぐっと締めた。最後に和物のコートを着せてやれば、クロの着替えは終了である。
カムイはクロにたき火の前で座って暖を取る事を指示すると、革袋からイワナを取り出した。同時に折りたたみ式の簡易テーブルを置き、まな板と包丁を取り出す。
「おっと」
イワナは気絶させただけでまだ生きているため、目を覚ましたイワナがぴちぴちと暴れる。それを岩に叩き付けて再度気絶させると、滑(ぬめ)りがあるためタオルで押さえながら頭と背の間に切れ込みを入れた。
そして少し皮を捲ってやり、それに歯を立てて思いっきり引っ張る。
こうしてやればイワナの皮は綺麗に剥けるのだ。ここで綺麗に剥けない場合、それは鮮度が落ちている証拠であるのだが……今回は全く関係ない。皮を剥かれてなお生きているイワナは、気絶しているため静かに痙攣する。その姿は少しグロテスクかも知れないが、鮮やかなピンク色の身はかなり美味しそうでそんな事は気にならない。
「……お腹空きました」
いつの間にか隣で作業を眺めていたクロが、ぷりぷりの身を見てぼそりと呟いた。
カムイはそれに答えずに内蔵を取り出し、頭と尻尾と骨を避けてその身を切る。俗に言う三枚おろしというやつだ。
そのまま刺身として食べる身には斜めからナイフを差し込み、ぶつ切りにしていく。残った部分は袋にまとめておく。きちんと調理してやれば、普通は捨てるような骨も美味しくいただけるのだ。
「はい、あーん」
「あーん」
お腹空いた、という言葉には同じ言葉を返すよりも、美味しいものを与える方が良い。カムイは刺身に上から醤油をかけると、一切れを箸で摘んでクロの口内へと運んだ。
「ふにゃ!?」
鮮度抜群のイワナを口にした瞬間、クロは驚きに声をあげた。
「身が、身が弾けました……!」
その反応に満足すると、カムイも刺身を口にした。
これを越える鮮度の魚はまず存在しない。故にその身はぷりぷりで、かつぎゅむぎゅむとした確かな食感を残す。白身魚特有の、濃すぎず癖になる淡白さ。そのすっきりとした味わいを支える醤油。その全てが完成された味だった。
ただ切って、醤油を付けただけのシンプルさ。だから最も素材の味が活かされる。
「んじゃ、俺は米炊くから。食べ過ぎるなよ?」
五匹ほど刺身にすると、頬に手を当ててうっとりとイワナを口にするクロに声をかけて飯を洗う。
無洗米のものもあるが、やはり味が落ちてしまうのだ。新月食堂の時は無洗米でしかも炊飯器を使っていたが、今の奴隷食堂では糠が残っているような米を丁寧に洗い、土鍋で炊いている。今日は土鍋代わりに飯盒を用意していた。
「つめてー」
雪解け水で洗っているため、すぐに手が寒さで真っ赤になる。だがかけた苦労はその分、味に変わるのだ。カムイはせっせと洗って行く。
米研ぎが終わった後は飯盒に洗った米と水を入れる。分量は完全に勘だが、空気が乾燥しているためいつもより気持ち多めに水を入れる。
飯盒で飯を炊く事は難しいと思われがちだが、あとは強火で炊いて吹きこぼれたら重石を置き、蛍火で十三分ほど待った後にひっくり返し、数分蒸らしてやれば出来上がりだ。たき火で火加減の調整は難しいが、それさえクリアしてしまえばそれで終わりだ。
「はえーよ、おい」
砂時計を置いて時間を計りながらクロを見ると、既に三匹分の刺身がこの世から姿を消していた。
そろそろ味に飽きる頃だと思い、沢の近くに自生してあったわさびを数本採取しておいたのだが、クロの勢いは止まりそうにない。
「はむっ、当然の事ですね」
何が当然かは分からなかったが、まあそういう事なのだろう。気にせずカムイはわさびを擦る。
「……出ましたね、緑の悪魔」
以前クロはわさびが何かを知らないまま、それを単体でひと掴み食べた事があった。それからは警戒して口にする事はなかったが、今回のわさびはひと味違う。新鮮さとはそれだけでかなりのステータスなのだ。
「まあ騙されたと思って食べてみろ」
「騙されたと思ったら食べません」
「口を開けろ。そのまま突っ込んでやる」
にじり寄るカムイに観念したのか、クロは目線を逸らしたままほんの少しだけ口を開いた。
イワナの刺身に擦り立てのわさびを乗せる。それを醤油に付けると、カムイはクロの口内にそっと運び入れた。
「ふわ!? 甘い、です!」
そりゃそうだろ、と言い自らもわさびを乗せた刺身を口にする。
店用のわさびは正確に言えばホースラディッシュ、つまりは西洋わさびだ。それはハルたちイアンパヌが住んでいた森でよく採れるのだが、ここにあったわさびは本物のわさびだったのだ。
本物の、しかも採れたてのわさびは口に入れるとまず香りが鼻を抜けるが、ぴりぴりとした刺激は感じない。むしろどこかスイーツのような、まろやかな味わいがあるのだ。
(ふっ、わさび用の卸し器をわざわざ持って来ていたからな)
不思議そうにわさびをイワナに付けるクロを見て、カムイはどや顔をする。
わさびとは卸すもので味が変わり、今回カムイは最も味がまろやかになる、鮫肌で作られた卸し器を持って来ていた。不足の事態に備えて荷物は多くしているが、その中に無意味な料理道具を入れるあたりカムイは生粋の料理人であった。
「まだまだ料理はあるからな。加減して食えよ」
「はいです。全部食べます」
微妙に会話が成り立っていないが、いつもの事なのでそのまま作業に入る。
(次は塩焼きだが)
やはりこういった場所で魚を食べるなら、これが定番だろう。腹をかっ捌いて内蔵を取り出し、口から竹の棒を刺し込む。コツは身をくねらせながら刺し込み、貫通はさせない事だ。そうする事で棒に刺した魚がズレ落ちる事を防ぐ。
ちなみにカムイは刺す棒ですらこだわりを持つ。今回は流石に竹しか用意していなかったのだが、棒の材料となる木によって味が変わって来るのだ。料理とは奥深いものである。
(さて、何尾焼くか)
どのくらい食べられるか分からないが、残ったものは燻製にすればいいだけの話だ。三匹だけイワナ茶漬け用に取って置き、残りは全て捌いて竹串を刺す。
「刺身にお茶漬けに塩焼きに燻製……幸せです」
たき火の側に突き刺し、じっくりと焼かれて行く魚を肴に、クロは刺身を食べる。
「甘いな。まだあと一品あるんだな、これが」
カムイは念のために持って来た唐揚げ粉を取り出すと、水とタオルで滑りを取ったイワナの骨や皮にまぶしていく。
カリカリに揚げた骨と皮は、「まさか捨てるはずの部位がこんなに美味しいなんて……」と食べた人間が感動する程度には美味い。骨は酒にする事でまた違った旨味も出てくるのだが、生憎カムイは未成年であるし持って来ている酒は、消毒用のアルコール度数が高いものだけだ。
「……暑いです」
塩焼きを見つめるクロの顔には玉の汗がじんわりと浮き出ている。
無理もない。お米用、塩焼き用、唐揚げ用と周囲をたき火に囲まれているのだ。何も知らない人がこの光景を見れば何事かと思うだろう。カムイはこと料理に於いては常に全力といっても過言ではないのだ。そして後の事はあまり考えない傾向にある。
カムイはテントに覆い被せるように着物を広げた。明日までに乾くとは思えないが、それでも火にあてていた方が多少とはいえ乾きも早いだろう。
その間にクロは手早く下着を替え、新しい着物を取り出す。
「きつくないか?」
「大丈夫です」
テキパキとカムイは着付けを施し、帯をぐっと締めた。最後に和物のコートを着せてやれば、クロの着替えは終了である。
カムイはクロにたき火の前で座って暖を取る事を指示すると、革袋からイワナを取り出した。同時に折りたたみ式の簡易テーブルを置き、まな板と包丁を取り出す。
「おっと」
イワナは気絶させただけでまだ生きているため、目を覚ましたイワナがぴちぴちと暴れる。それを岩に叩き付けて再度気絶させると、滑(ぬめ)りがあるためタオルで押さえながら頭と背の間に切れ込みを入れた。
そして少し皮を捲ってやり、それに歯を立てて思いっきり引っ張る。
こうしてやればイワナの皮は綺麗に剥けるのだ。ここで綺麗に剥けない場合、それは鮮度が落ちている証拠であるのだが……今回は全く関係ない。皮を剥かれてなお生きているイワナは、気絶しているため静かに痙攣する。その姿は少しグロテスクかも知れないが、鮮やかなピンク色の身はかなり美味しそうでそんな事は気にならない。
「……お腹空きました」
いつの間にか隣で作業を眺めていたクロが、ぷりぷりの身を見てぼそりと呟いた。
カムイはそれに答えずに内蔵を取り出し、頭と尻尾と骨を避けてその身を切る。俗に言う三枚おろしというやつだ。
そのまま刺身として食べる身には斜めからナイフを差し込み、ぶつ切りにしていく。残った部分は袋にまとめておく。きちんと調理してやれば、普通は捨てるような骨も美味しくいただけるのだ。
「はい、あーん」
「あーん」
お腹空いた、という言葉には同じ言葉を返すよりも、美味しいものを与える方が良い。カムイは刺身に上から醤油をかけると、一切れを箸で摘んでクロの口内へと運んだ。
「ふにゃ!?」
鮮度抜群のイワナを口にした瞬間、クロは驚きに声をあげた。
「身が、身が弾けました……!」
その反応に満足すると、カムイも刺身を口にした。
これを越える鮮度の魚はまず存在しない。故にその身はぷりぷりで、かつぎゅむぎゅむとした確かな食感を残す。白身魚特有の、濃すぎず癖になる淡白さ。そのすっきりとした味わいを支える醤油。その全てが完成された味だった。
ただ切って、醤油を付けただけのシンプルさ。だから最も素材の味が活かされる。
「んじゃ、俺は米炊くから。食べ過ぎるなよ?」
五匹ほど刺身にすると、頬に手を当ててうっとりとイワナを口にするクロに声をかけて飯を洗う。
無洗米のものもあるが、やはり味が落ちてしまうのだ。新月食堂の時は無洗米でしかも炊飯器を使っていたが、今の奴隷食堂では糠が残っているような米を丁寧に洗い、土鍋で炊いている。今日は土鍋代わりに飯盒を用意していた。
「つめてー」
雪解け水で洗っているため、すぐに手が寒さで真っ赤になる。だがかけた苦労はその分、味に変わるのだ。カムイはせっせと洗って行く。
米研ぎが終わった後は飯盒に洗った米と水を入れる。分量は完全に勘だが、空気が乾燥しているためいつもより気持ち多めに水を入れる。
飯盒で飯を炊く事は難しいと思われがちだが、あとは強火で炊いて吹きこぼれたら重石を置き、蛍火で十三分ほど待った後にひっくり返し、数分蒸らしてやれば出来上がりだ。たき火で火加減の調整は難しいが、それさえクリアしてしまえばそれで終わりだ。
「はえーよ、おい」
砂時計を置いて時間を計りながらクロを見ると、既に三匹分の刺身がこの世から姿を消していた。
そろそろ味に飽きる頃だと思い、沢の近くに自生してあったわさびを数本採取しておいたのだが、クロの勢いは止まりそうにない。
「はむっ、当然の事ですね」
何が当然かは分からなかったが、まあそういう事なのだろう。気にせずカムイはわさびを擦る。
「……出ましたね、緑の悪魔」
以前クロはわさびが何かを知らないまま、それを単体でひと掴み食べた事があった。それからは警戒して口にする事はなかったが、今回のわさびはひと味違う。新鮮さとはそれだけでかなりのステータスなのだ。
「まあ騙されたと思って食べてみろ」
「騙されたと思ったら食べません」
「口を開けろ。そのまま突っ込んでやる」
にじり寄るカムイに観念したのか、クロは目線を逸らしたままほんの少しだけ口を開いた。
イワナの刺身に擦り立てのわさびを乗せる。それを醤油に付けると、カムイはクロの口内にそっと運び入れた。
「ふわ!? 甘い、です!」
そりゃそうだろ、と言い自らもわさびを乗せた刺身を口にする。
店用のわさびは正確に言えばホースラディッシュ、つまりは西洋わさびだ。それはハルたちイアンパヌが住んでいた森でよく採れるのだが、ここにあったわさびは本物のわさびだったのだ。
本物の、しかも採れたてのわさびは口に入れるとまず香りが鼻を抜けるが、ぴりぴりとした刺激は感じない。むしろどこかスイーツのような、まろやかな味わいがあるのだ。
(ふっ、わさび用の卸し器をわざわざ持って来ていたからな)
不思議そうにわさびをイワナに付けるクロを見て、カムイはどや顔をする。
わさびとは卸すもので味が変わり、今回カムイは最も味がまろやかになる、鮫肌で作られた卸し器を持って来ていた。不足の事態に備えて荷物は多くしているが、その中に無意味な料理道具を入れるあたりカムイは生粋の料理人であった。
「まだまだ料理はあるからな。加減して食えよ」
「はいです。全部食べます」
微妙に会話が成り立っていないが、いつもの事なのでそのまま作業に入る。
(次は塩焼きだが)
やはりこういった場所で魚を食べるなら、これが定番だろう。腹をかっ捌いて内蔵を取り出し、口から竹の棒を刺し込む。コツは身をくねらせながら刺し込み、貫通はさせない事だ。そうする事で棒に刺した魚がズレ落ちる事を防ぐ。
ちなみにカムイは刺す棒ですらこだわりを持つ。今回は流石に竹しか用意していなかったのだが、棒の材料となる木によって味が変わって来るのだ。料理とは奥深いものである。
(さて、何尾焼くか)
どのくらい食べられるか分からないが、残ったものは燻製にすればいいだけの話だ。三匹だけイワナ茶漬け用に取って置き、残りは全て捌いて竹串を刺す。
「刺身にお茶漬けに塩焼きに燻製……幸せです」
たき火の側に突き刺し、じっくりと焼かれて行く魚を肴に、クロは刺身を食べる。
「甘いな。まだあと一品あるんだな、これが」
カムイは念のために持って来た唐揚げ粉を取り出すと、水とタオルで滑りを取ったイワナの骨や皮にまぶしていく。
カリカリに揚げた骨と皮は、「まさか捨てるはずの部位がこんなに美味しいなんて……」と食べた人間が感動する程度には美味い。骨は酒にする事でまた違った旨味も出てくるのだが、生憎カムイは未成年であるし持って来ている酒は、消毒用のアルコール度数が高いものだけだ。
「……暑いです」
塩焼きを見つめるクロの顔には玉の汗がじんわりと浮き出ている。
無理もない。お米用、塩焼き用、唐揚げ用と周囲をたき火に囲まれているのだ。何も知らない人がこの光景を見れば何事かと思うだろう。カムイはこと料理に於いては常に全力といっても過言ではないのだ。そして後の事はあまり考えない傾向にある。
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