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第18話 宇宙人
グレーの触覚が生えた宇宙人の少女が後ろ手を縛られ、立っている。
あまりの異様な光景に、ボスはしばらく何も喋らなかった。
少し考え、とにかく自室に連れていくことに決めたボス。
人混みを下がらせ、自分の部屋まで連れていくボス。ボスの隣にはアイズと部下が立っている。
ボスは考えていた。相手が恐らく宇宙人である限り、こんな手を縛るだけでは、こちらが有利になってはいない。
万が一のことが起きてしまう可能性すらある。
しかし、逆に考えてみれば、この宇宙人が強大な力を持っていた場合、ボス達にとって大きなチャンスであるかもしれないのだ。
「君は、一体何者なんだい?」
ボスは、宇宙人に優しく尋ねた。
「そうだな、君たちの言葉でいえば、私は宇宙人だ。」
宇宙人は答える。
この間も全く動じていない、というよりどこにも隙がない事をボスは感じていた。
「そうか、君はどうして人質なんかになってしまったんだ?」
ボスはさらに尋ねる。
「私が地球に来た時にな、右も左もわからなかった私を泊めてくれた女がいたんだ。」
宇宙人は経緯を話し始めた。
「その女はグータラでろくに働きもせず、楽に稼ごうとして、賭け事に手を出したんだ。そして、私のコピー能力を使用して偽札を作り出し、大量の種銭で荒稼ぎ。それがバレて、私が人質になったんだ。」
宇宙人はちょっとだけ笑っていた。
「それでも君が人質になることはなかったんじゃないか?」
ボスは言う。
宇宙人はうーんと言いながらも答える。
「それでも、私が人質になればあの女が危ない目にあう可能性も減るだろう。最低なやつではあったが、まぁ一宿一飯の恩というやつだ。」
宇宙人は当たり前のように話す。
その語りにボスや部下、アイズはひどく感動していた。
「ボス、この子が人質であるべきだとは到底思えません。」
部下が言った。
「新参者ですが、私もそう思います。」
アイズも続ける。
ボスは大きく頷いた。
それに一つ気になることがある。それは部下も気になっていたらしく、宇宙人に向けてこんな質問をした。
「あの宇宙人さんはさっきコピー能力と言っていましたが、超能力が使えたりするんですか?」
宇宙人は笑って答える。
「君達が思い描く能力は大抵使えるよ。そうだな、例えば君達の考えていることなんかも私は読めてしまうから、次にやるべきことはこんな所かな?」
そう言うと、宇宙人はボスに向かって指をさす。
ボスの体が完全に硬直した。
「うわぁ!すごい!」
部下が珍しく年相応に驚く。
ボスは全く動くことができない。無抵抗のボスの首筋を優しく撫でる。
ゾクゾクしながら苦笑いを浮かべるボスとは対照に、宇宙人は続ける。
「そうだね、部下さん。例えば、寝ているボスに全く気付かれずに部下さんの隣に運び込むことだって私の能力なら造作もないよ。」
どうやらこの宇宙人は、誰についていくべきかを見定めたようだ。
「素晴らしいよ!宇宙人さん!ボス、この子は私達の仲間にするべきです!いや、します!」
ははは、まぁそうするか...とボスは笑いながら賛成することしかできなかった。
「ちなみに宇宙人さんは、どのくらい地球に滞在できるんですか?」
ロボットらしく、冷静な視点で質問をするアイズ。
「そうだね。暇になったら帰ろうかと思っていたんだが、君たちといたら楽しそうだ。特に期限とかもないから仲間に入れてくれるかい?」
宇宙人は涼しげに笑って答える。
あまりの異様な光景に、ボスはしばらく何も喋らなかった。
少し考え、とにかく自室に連れていくことに決めたボス。
人混みを下がらせ、自分の部屋まで連れていくボス。ボスの隣にはアイズと部下が立っている。
ボスは考えていた。相手が恐らく宇宙人である限り、こんな手を縛るだけでは、こちらが有利になってはいない。
万が一のことが起きてしまう可能性すらある。
しかし、逆に考えてみれば、この宇宙人が強大な力を持っていた場合、ボス達にとって大きなチャンスであるかもしれないのだ。
「君は、一体何者なんだい?」
ボスは、宇宙人に優しく尋ねた。
「そうだな、君たちの言葉でいえば、私は宇宙人だ。」
宇宙人は答える。
この間も全く動じていない、というよりどこにも隙がない事をボスは感じていた。
「そうか、君はどうして人質なんかになってしまったんだ?」
ボスはさらに尋ねる。
「私が地球に来た時にな、右も左もわからなかった私を泊めてくれた女がいたんだ。」
宇宙人は経緯を話し始めた。
「その女はグータラでろくに働きもせず、楽に稼ごうとして、賭け事に手を出したんだ。そして、私のコピー能力を使用して偽札を作り出し、大量の種銭で荒稼ぎ。それがバレて、私が人質になったんだ。」
宇宙人はちょっとだけ笑っていた。
「それでも君が人質になることはなかったんじゃないか?」
ボスは言う。
宇宙人はうーんと言いながらも答える。
「それでも、私が人質になればあの女が危ない目にあう可能性も減るだろう。最低なやつではあったが、まぁ一宿一飯の恩というやつだ。」
宇宙人は当たり前のように話す。
その語りにボスや部下、アイズはひどく感動していた。
「ボス、この子が人質であるべきだとは到底思えません。」
部下が言った。
「新参者ですが、私もそう思います。」
アイズも続ける。
ボスは大きく頷いた。
それに一つ気になることがある。それは部下も気になっていたらしく、宇宙人に向けてこんな質問をした。
「あの宇宙人さんはさっきコピー能力と言っていましたが、超能力が使えたりするんですか?」
宇宙人は笑って答える。
「君達が思い描く能力は大抵使えるよ。そうだな、例えば君達の考えていることなんかも私は読めてしまうから、次にやるべきことはこんな所かな?」
そう言うと、宇宙人はボスに向かって指をさす。
ボスの体が完全に硬直した。
「うわぁ!すごい!」
部下が珍しく年相応に驚く。
ボスは全く動くことができない。無抵抗のボスの首筋を優しく撫でる。
ゾクゾクしながら苦笑いを浮かべるボスとは対照に、宇宙人は続ける。
「そうだね、部下さん。例えば、寝ているボスに全く気付かれずに部下さんの隣に運び込むことだって私の能力なら造作もないよ。」
どうやらこの宇宙人は、誰についていくべきかを見定めたようだ。
「素晴らしいよ!宇宙人さん!ボス、この子は私達の仲間にするべきです!いや、します!」
ははは、まぁそうするか...とボスは笑いながら賛成することしかできなかった。
「ちなみに宇宙人さんは、どのくらい地球に滞在できるんですか?」
ロボットらしく、冷静な視点で質問をするアイズ。
「そうだね。暇になったら帰ろうかと思っていたんだが、君たちといたら楽しそうだ。特に期限とかもないから仲間に入れてくれるかい?」
宇宙人は涼しげに笑って答える。
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