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1章 始まりの街
8話 リサの実力
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リサが決闘を受けてしまった。アヤネはバトルフィールドを前に、不安そうに見つめている。気が付けばリサが決闘を受けていた。それまで、アヤネは、体が硬直し意識を失っていた。
過度のストレスにより脳へのダメージを軽減する為、一時的にフリーズしていた。アヤネは、強姦未遂を受けた記憶が蘇り、男性が怖くなっていた。その恐怖が過度のストレスと認識され、サーバーとの接続が遮断された。
今もストーカー被害を受けている。警察に守られて日常生活を送っている。家族も心配しており、協力してくれていた。万が一、ストーカーが家族に手を出したら? その不安がいつもあるが、最近は落ち着きを取り戻している。
何故か、出版社に持ち込みをして、漫画家としてデビューする事になってから、ストーカーの被害が無くなった。一応、警察の方は見回りとして、アヤネの自宅周辺を巡回している。
ストーカーの被害が無くなったのは、アヤネが、集中して漫画を描けるように、出版社が根回しをしたからだ。
ストーカーの個人情報を調べ、相手を脅している。警察にも情報を提供して、任意で取り調べを受けるまで、追い詰めていた。それも、アヤネの為だと、専属の編集者は話す。
その編集者は女性で、一条涼子と言って、アヤネ、否、綾を苛めていた女子生徒の親戚だった。アヤネの専属になった涼子は、親戚の娘が行った苛めの罪滅ぼしをしたいと言っていた。
一条財閥は、出版社も手掛けており、TDOにも投資している。アヤネの持ち込んだ漫画が採用されたのは、才能もあるが、罪の意識からの優遇でもあった。アヤネは全ての事情を知っており、受け入れている。
リサがマスコミに持ち込んだ動画と写真は、一条財閥にも少なからずダメージを与えており、信用と信頼を傷つけた。権力を盾に好き勝手して、他人を傷つけている。そのイメージを世の中に与えるきっかけとなった。
その回復の為、アヤネは涼子に取り込まれた。苛めていた女子生徒と違い、涼子は優しく、頼れるお姉さんと言う人柄だった。同時に、廃課金プレイヤーでもある。涼子自身も、課金と言う方法でTDOに投資している。
その課金額は月100万円とも言っており、彼女は現在、中央に聳えるディアナのタワーを攻略中と話していた。その実力は、課金の力もあるが、プレイヤースキルも高い。
そんな、涼子からガチャで出たと言って貰ったアイテム、鑑定眼鏡で、アヤネは対峙する男性プレイヤーを見つめていた。
ジョージ
種族:人間
職業:魔法剣士
LV:20
HP:310/310
MP:210/210【毎分20回復】
STR:50【+100】
VIT:50【+100】
AGI:50
DEX:40
INT:100
LUK:10
ステータスポイント:0【300】
専用スキル
魔法剣【炎】:LV2【60】
魔法剣【風】:LV2【60】
魔法剣【雷】:LV2【60】
魔法剣【水】:LV2【60】
魔法剣【地】:LV2【60】
スキルポイント:0【300】
称号:ゴブリンハンター【100/100】
タクマ
種族:人間
職業:格闘家
LV:22
HP:410/410
MP:30/30【毎分20回復】
STR:110【+20】
VIT:100【+50】
AGI:60【+10】
DEX:60
INT:10
LUK:0
ステータスポイント:0【310】
共通スキル
HPアップ:LV1…+100【10】
STRアップ:LV1…+10【10】
AGIアップ:LV1…+10【10】
DEXアップ:LV1…+10【10】
毒耐性:LV1【10】
麻痺耐性:LV1【10】
睡眠耐性:LV1【10】
専用スキル
衝撃拳:LV3【80】
瞬歩:LV3【80】
見切り:LV3【80】
スキルポイント:0【310】
称号:ゴブリンハンター【100/100】
ジョージはLV20、タクマはLV22と予想よりレベルが高かった。しかし、アヤネは不安になる事は無かった。何故なら、
(リサちゃんの方が確かに強いね)
出会った時に鑑定をしてから思っていた。
リサ
種族:人間
職業:ゴーレムクリエイター
LV:1
HP:320/320
MP:20/520
STR:60
VIT:110
AGI:110
DEX:50
INT:210
LUK:20
ステータスポイント:0【500】
共通スキル
HPアップ:LV1…+100【10】
MPアップ:LV1…+100【10】
STRアップ:LV1…+10【10】
VITアップ:LV1…+10【10】
AGIアップ:LV1…+10【10】
DEXアップ:LV1…+10【10】
INTアップ:LV1…+10【10】
LUKアップ:LV1…+10【10】
全異常耐性:LV1【10】
全属性耐性:LV1【10】
専用スキル
MPゴーレム作成:LV1【50】
HP自動回復:LV1【50】
MP自動回復:LV1【50】
共有スキル:LV1【50】
ゴーレムクリエイト:LV1【50】
魔改造強化:LV1【50】
パーツ作成:LV1【50】
ゴーレム格納庫:LV1【50】
スキルポイント:0【500】
LV1なのに、HPが300を超えて、MPは500以上ある。アヤネの初期ステータスより高かった。しかも、装備による補正が一切反映されていない。今のリサは、初期装備であり、冒険者の衣装を着ているが、補正が無いのでステータスには何も反映されていない。
そんな状態なのに、アヤネはリサが負けるとは思わなかった。
「…MPが減ってる?」
気が付くと、リサのMPが500も減っていた。そして、その減ったMPの行先は、彼女の肩に乗るウッドゴーレムだった。
「……何…あの強さ?」
思わず呆けてしまう。ウッドゴーレムのステータスが凄く上がったからだ。
ウッドゴーレム
種族:ゴーレム
HP:1320/1320
MP:1520/1520
STR:560
VIT:610
AGI:610
DEX:550
INT:710
LUK:520
共有スキル
全属性耐性:LV1
弱点:炎
始まりの街の周辺では存在しないステータスの高さに、空いた口が塞がらなくなる。よくよく見ると、リサのステータスに消費したMPが足された数値になっている。ただし、HPとMPは2倍になっていた。
HPの高さとVITの高さが弱点属性の攻撃を受けても耐える原因だと、アヤネは観察していた。魔法剣士のジョージは炎を剣に纏わせ、ウッドゴーレムを斬り付ける。
しかし、15㎝という小ささのウッドゴーレムは攻撃が当たらない。そこで、剣の炎を激しく燃え上がらすと、薙ぎ払いを行った。大きな炎の波が生まれ、ウッドゴーレムを飲み込む。
(凄い…燃えてない)
炎に包まれて倒したと安心したのかジョージが警戒を解く。刹那、炎の中からウッドゴーレムが飛び出すと、飛び上がり、ジョージの顔を殴り飛ばした。初めて頭が飛ぶ光景を見た気がする。
殴られた衝撃でジョージのHPはあっという間に無くなり、首から上の頭が吹き飛んだ。残された体と、床に転がる勝ち誇った顔は、光と共に砕けて散った。炎に晒されたウッドゴーレムは、表面が黒く焼けていたが、次第に元の茶色い木の肌へと戻っていく。減っていたHPも回復してきた。
そして、リサはタクマと対峙していた。彼は接近戦を挑まず、遠距離から拳圧による衝撃波を放っていた。彼の持つスキルを見る限り接近して格闘に持ち込めばいいと思うが、アヤネは彼の動きを見て、
(素人ね)
職業は格闘家なのに動きに無駄が多かった。リサはリアルでも格闘術を身に着けており、その動きは俊敏で、隙は無い。いつもの彼女なら、攻撃を見切りながら懐に入り、一撃を食らわせて体勢を崩して、追撃の攻撃を加える。そんなパターンで仕掛けるが、今は回避ばかりしている。
時間を稼いでいるような気がしたが、実際その通りで、ジョージを倒したウッドゴーレムが仕掛けてきた。タクマの背後に飛び蹴りを食らわせた。大きく仰け反ると、タクマのHPが瞬間に減り、決闘の勝負はついた。
誰もが初心者のリサが勝つと予想していなかったと思う。アヤネ自身も、勝てるのか不安はあったが、リサの自信のある笑みから、安心はしていた。ウッドゴーレムの動きにも驚いたが、タクマの攻撃を逃げ延びていたリサの動きにも驚いた。
決闘が終わり、リサがウッドゴーレムを抱きかかえて歩いてきた。野次馬がリサを取り囲んでいたが、彼女の頭の上に載ったウッドゴーレムが威嚇し、離れて道を開けた。
「うん? どうかした?」
「え、いや。リサちゃんの人形、強いんだね」
「丹精込めて作ったから」
呆けていたが、直ぐに返事を返す。実際にMPを大量に使っており、今もウッドゴーレムのステータスはそのままだった。
「そろそろクエストに行こうか」
「そ、そうだね」
戸惑いながら返事をすると、アヤネはリサの隣に並ぶ。リアルと違い小さくなった彼女だが、存在感は大きかった。大切な親友は、ゲーム初日に課金プレイヤーを倒すという、大きな偉業を成し遂げた。
(リサちゃんを主人公にしてよかった)
漫画のネタになる。彼女と一緒にいれば、いろいろな経験が出来る。そう思い、出来るだけ一緒にいようと考えた。
後に、後悔する程の経験をするのだが…。
過度のストレスにより脳へのダメージを軽減する為、一時的にフリーズしていた。アヤネは、強姦未遂を受けた記憶が蘇り、男性が怖くなっていた。その恐怖が過度のストレスと認識され、サーバーとの接続が遮断された。
今もストーカー被害を受けている。警察に守られて日常生活を送っている。家族も心配しており、協力してくれていた。万が一、ストーカーが家族に手を出したら? その不安がいつもあるが、最近は落ち着きを取り戻している。
何故か、出版社に持ち込みをして、漫画家としてデビューする事になってから、ストーカーの被害が無くなった。一応、警察の方は見回りとして、アヤネの自宅周辺を巡回している。
ストーカーの被害が無くなったのは、アヤネが、集中して漫画を描けるように、出版社が根回しをしたからだ。
ストーカーの個人情報を調べ、相手を脅している。警察にも情報を提供して、任意で取り調べを受けるまで、追い詰めていた。それも、アヤネの為だと、専属の編集者は話す。
その編集者は女性で、一条涼子と言って、アヤネ、否、綾を苛めていた女子生徒の親戚だった。アヤネの専属になった涼子は、親戚の娘が行った苛めの罪滅ぼしをしたいと言っていた。
一条財閥は、出版社も手掛けており、TDOにも投資している。アヤネの持ち込んだ漫画が採用されたのは、才能もあるが、罪の意識からの優遇でもあった。アヤネは全ての事情を知っており、受け入れている。
リサがマスコミに持ち込んだ動画と写真は、一条財閥にも少なからずダメージを与えており、信用と信頼を傷つけた。権力を盾に好き勝手して、他人を傷つけている。そのイメージを世の中に与えるきっかけとなった。
その回復の為、アヤネは涼子に取り込まれた。苛めていた女子生徒と違い、涼子は優しく、頼れるお姉さんと言う人柄だった。同時に、廃課金プレイヤーでもある。涼子自身も、課金と言う方法でTDOに投資している。
その課金額は月100万円とも言っており、彼女は現在、中央に聳えるディアナのタワーを攻略中と話していた。その実力は、課金の力もあるが、プレイヤースキルも高い。
そんな、涼子からガチャで出たと言って貰ったアイテム、鑑定眼鏡で、アヤネは対峙する男性プレイヤーを見つめていた。
ジョージ
種族:人間
職業:魔法剣士
LV:20
HP:310/310
MP:210/210【毎分20回復】
STR:50【+100】
VIT:50【+100】
AGI:50
DEX:40
INT:100
LUK:10
ステータスポイント:0【300】
専用スキル
魔法剣【炎】:LV2【60】
魔法剣【風】:LV2【60】
魔法剣【雷】:LV2【60】
魔法剣【水】:LV2【60】
魔法剣【地】:LV2【60】
スキルポイント:0【300】
称号:ゴブリンハンター【100/100】
タクマ
種族:人間
職業:格闘家
LV:22
HP:410/410
MP:30/30【毎分20回復】
STR:110【+20】
VIT:100【+50】
AGI:60【+10】
DEX:60
INT:10
LUK:0
ステータスポイント:0【310】
共通スキル
HPアップ:LV1…+100【10】
STRアップ:LV1…+10【10】
AGIアップ:LV1…+10【10】
DEXアップ:LV1…+10【10】
毒耐性:LV1【10】
麻痺耐性:LV1【10】
睡眠耐性:LV1【10】
専用スキル
衝撃拳:LV3【80】
瞬歩:LV3【80】
見切り:LV3【80】
スキルポイント:0【310】
称号:ゴブリンハンター【100/100】
ジョージはLV20、タクマはLV22と予想よりレベルが高かった。しかし、アヤネは不安になる事は無かった。何故なら、
(リサちゃんの方が確かに強いね)
出会った時に鑑定をしてから思っていた。
リサ
種族:人間
職業:ゴーレムクリエイター
LV:1
HP:320/320
MP:20/520
STR:60
VIT:110
AGI:110
DEX:50
INT:210
LUK:20
ステータスポイント:0【500】
共通スキル
HPアップ:LV1…+100【10】
MPアップ:LV1…+100【10】
STRアップ:LV1…+10【10】
VITアップ:LV1…+10【10】
AGIアップ:LV1…+10【10】
DEXアップ:LV1…+10【10】
INTアップ:LV1…+10【10】
LUKアップ:LV1…+10【10】
全異常耐性:LV1【10】
全属性耐性:LV1【10】
専用スキル
MPゴーレム作成:LV1【50】
HP自動回復:LV1【50】
MP自動回復:LV1【50】
共有スキル:LV1【50】
ゴーレムクリエイト:LV1【50】
魔改造強化:LV1【50】
パーツ作成:LV1【50】
ゴーレム格納庫:LV1【50】
スキルポイント:0【500】
LV1なのに、HPが300を超えて、MPは500以上ある。アヤネの初期ステータスより高かった。しかも、装備による補正が一切反映されていない。今のリサは、初期装備であり、冒険者の衣装を着ているが、補正が無いのでステータスには何も反映されていない。
そんな状態なのに、アヤネはリサが負けるとは思わなかった。
「…MPが減ってる?」
気が付くと、リサのMPが500も減っていた。そして、その減ったMPの行先は、彼女の肩に乗るウッドゴーレムだった。
「……何…あの強さ?」
思わず呆けてしまう。ウッドゴーレムのステータスが凄く上がったからだ。
ウッドゴーレム
種族:ゴーレム
HP:1320/1320
MP:1520/1520
STR:560
VIT:610
AGI:610
DEX:550
INT:710
LUK:520
共有スキル
全属性耐性:LV1
弱点:炎
始まりの街の周辺では存在しないステータスの高さに、空いた口が塞がらなくなる。よくよく見ると、リサのステータスに消費したMPが足された数値になっている。ただし、HPとMPは2倍になっていた。
HPの高さとVITの高さが弱点属性の攻撃を受けても耐える原因だと、アヤネは観察していた。魔法剣士のジョージは炎を剣に纏わせ、ウッドゴーレムを斬り付ける。
しかし、15㎝という小ささのウッドゴーレムは攻撃が当たらない。そこで、剣の炎を激しく燃え上がらすと、薙ぎ払いを行った。大きな炎の波が生まれ、ウッドゴーレムを飲み込む。
(凄い…燃えてない)
炎に包まれて倒したと安心したのかジョージが警戒を解く。刹那、炎の中からウッドゴーレムが飛び出すと、飛び上がり、ジョージの顔を殴り飛ばした。初めて頭が飛ぶ光景を見た気がする。
殴られた衝撃でジョージのHPはあっという間に無くなり、首から上の頭が吹き飛んだ。残された体と、床に転がる勝ち誇った顔は、光と共に砕けて散った。炎に晒されたウッドゴーレムは、表面が黒く焼けていたが、次第に元の茶色い木の肌へと戻っていく。減っていたHPも回復してきた。
そして、リサはタクマと対峙していた。彼は接近戦を挑まず、遠距離から拳圧による衝撃波を放っていた。彼の持つスキルを見る限り接近して格闘に持ち込めばいいと思うが、アヤネは彼の動きを見て、
(素人ね)
職業は格闘家なのに動きに無駄が多かった。リサはリアルでも格闘術を身に着けており、その動きは俊敏で、隙は無い。いつもの彼女なら、攻撃を見切りながら懐に入り、一撃を食らわせて体勢を崩して、追撃の攻撃を加える。そんなパターンで仕掛けるが、今は回避ばかりしている。
時間を稼いでいるような気がしたが、実際その通りで、ジョージを倒したウッドゴーレムが仕掛けてきた。タクマの背後に飛び蹴りを食らわせた。大きく仰け反ると、タクマのHPが瞬間に減り、決闘の勝負はついた。
誰もが初心者のリサが勝つと予想していなかったと思う。アヤネ自身も、勝てるのか不安はあったが、リサの自信のある笑みから、安心はしていた。ウッドゴーレムの動きにも驚いたが、タクマの攻撃を逃げ延びていたリサの動きにも驚いた。
決闘が終わり、リサがウッドゴーレムを抱きかかえて歩いてきた。野次馬がリサを取り囲んでいたが、彼女の頭の上に載ったウッドゴーレムが威嚇し、離れて道を開けた。
「うん? どうかした?」
「え、いや。リサちゃんの人形、強いんだね」
「丹精込めて作ったから」
呆けていたが、直ぐに返事を返す。実際にMPを大量に使っており、今もウッドゴーレムのステータスはそのままだった。
「そろそろクエストに行こうか」
「そ、そうだね」
戸惑いながら返事をすると、アヤネはリサの隣に並ぶ。リアルと違い小さくなった彼女だが、存在感は大きかった。大切な親友は、ゲーム初日に課金プレイヤーを倒すという、大きな偉業を成し遂げた。
(リサちゃんを主人公にしてよかった)
漫画のネタになる。彼女と一緒にいれば、いろいろな経験が出来る。そう思い、出来るだけ一緒にいようと考えた。
後に、後悔する程の経験をするのだが…。
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