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1章
プロローグ
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ぱちりと目を開けたとき、一番はじめに思ったことはお腹がすいたということだった。何かを考える前に、空腹という圧倒的な欲求を前に彼女は意思表示をすることにした。
「ほやぁー!ほやぁー!」
と頼りなくも大きな泣き声をあげる。すると、誰かが彼女を上からのぞきこんだ。しかし、ぼんやりとした視界ではっきりとした姿はよく見えない。どうやら近眼になったようだ、と空腹を切々と訴えながらも彼女は思った。
「お腹がすいたのですね、お嬢様。いまお乳をあげますからね」
声からして女性だろう、その人は彼女を大切なものを扱うようにそっと抱き上げた。だんだんと上に上がって行く浮遊感、近眼でも見えるくらいまで女性の顔が近くなったとき、彼女は本当に、ほんの一瞬だけ空腹を忘れて目を見開いた。
猫だ。
すぐに意識は空腹に乗っ取られた。女性が差し出したおっぱいに吸い付く。柔らかく、ぷにょんとして、ふわふわの毛が彼女の顔に当たり……。
のちに欲求をある程度コントロールできるようになってから思ったことは、「おっぱいまで猫であった」ということだった。
「ほやぁー!ほやぁー!」
と頼りなくも大きな泣き声をあげる。すると、誰かが彼女を上からのぞきこんだ。しかし、ぼんやりとした視界ではっきりとした姿はよく見えない。どうやら近眼になったようだ、と空腹を切々と訴えながらも彼女は思った。
「お腹がすいたのですね、お嬢様。いまお乳をあげますからね」
声からして女性だろう、その人は彼女を大切なものを扱うようにそっと抱き上げた。だんだんと上に上がって行く浮遊感、近眼でも見えるくらいまで女性の顔が近くなったとき、彼女は本当に、ほんの一瞬だけ空腹を忘れて目を見開いた。
猫だ。
すぐに意識は空腹に乗っ取られた。女性が差し出したおっぱいに吸い付く。柔らかく、ぷにょんとして、ふわふわの毛が彼女の顔に当たり……。
のちに欲求をある程度コントロールできるようになってから思ったことは、「おっぱいまで猫であった」ということだった。
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