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22話 勇者に足りないもの
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「そっか……私から盗んだダークサイトスキルで、目に見える魔力を消して……」
クロエはようやく合点がいったように頷く。俺はニアと手を繋いだまま、小声で彼女に言いかけた。
「俺たちの魔力は基本的に感知されやすいからね。ダークサイトは気配と共に他人に見える魔力も消せるし、便利だなと思って」
「……だからあの時、手を繋いだんだね?」
「ちょっ、ニアの前でそんなこと言うなよ!!って、くあぁああっ……!?手が、手がぁあ……!!」
急に頭に来たのか、目に包帯を巻いているニアは我慢できないとばかりに、繋いだ手に力を加えてきた。
自然と、少しでも痛みを逃すために俺の体勢は前かがみになる。そんな俺の姿を見て、クロエは拍手まで打ちながら笑い始めた。
「あははっ、本当にもう……でも、ニアの魔力はどうやって隠したの?魔力視野でも、ニアの中の悪魔は見えないんだけど?」
「最大限抑えて欲しいって頼んだんだ。なんとか悪魔の顔までは見えないようにできるみたい」
「へぇ……本当すごいよね、ニアも」
まあ、そりゃこの世界のラスボスですからね……今は俺と魔力が半分こになっているから、コントロールするのがもっと容易くなったのかもしれないけど。
とにかく、勇者たちに気づかれないよう綿密に確認をしながら、俺はクロエとニアと並んで前を歩く。間もなくして、クロエから怪訝そうな声が飛んできた。
「今更だけどさ、どういうつもり……?どうしてここまで来たの?」
クロエは最大限に声を抑えながら、後ろで俺に語り掛ける。
俺は勇者が見てないのを確認した後、しれっと肩をすくめて見せた。
「なに言ってるのかさっぱり分かりませんな、あははっ。というより、さっきの演技よかっただろ?」
「いや、誤魔化せないでよ!なんらかの目的があって来たんでしょ!?ああ、もう……」
クロエは呆れながらも嬉しそうに微笑む。
何故か、包帯を巻いているはずのニアの目が光っている気がするけど……うん、気のせいにするか!気のせいに……
「ニア、浮気じゃないから!」
「……ぶぅうう」
「あはっ、ニアは相変わらずか」
ダンジョンの中にいるとは思えないほどの、和やかな雰囲気が流れる。
そう、俺たちは今15層に来ていた。前を歩いている勇者―――カルツは休憩エリアで俺たちを助けると決めてはいたものの、一度街に戻るのを極力嫌がったのだ。
『いや、このまま攻略を続けるぞ。そもそも今日は17層突破を目指していただろ?』
『で、でも、カルツさん!さすがに今は前に進むより、この子たちを安全な場所へ帰すべきだと思います。この先になにがあるかも分かりませんし、二人とも幼い子供じゃないですか!』
無理強いをした勇者に抗議をしたのは、案外ヒーラーのアルウィンだった。
彼女は聖職者だから、行き場を失った子供たちに対して色々思うところがあったのだろう。だけど、アルウィンの主張は受け取られなかった。
『なら、ちょうどいいな。いつかは人質を抱えたまま戦う場面があるかもしれない。この子たちを守りながら15層を突破しよう』
『ちょっ、カルツ!?15層は本格的にボス部屋に近いところでしょ?何が出るかも分からないのに、子供たちを守りながら戦うなんて普通に無理じゃん!』
『……ブリエン。君さえもクロエと同じようなことを言うのか。俺がさっき言ったはずだろ?いつかは誰かを守りながら戦う場面が来るかもしれないと。そのための予行演習としてはちょうどいいじゃないか』
『で、でも……!!』
『休憩は終わりだ。さぁ、さっさと行くぞ』
というのが、今までの大まかな展開だった。ブリエンとアルウィンは結局勇者に従うしかなく、クロエはそもそもカルツを止めることを諦めたらしい。
……こいつ、マジで原作通りだなと、ため息をつきそうになった。
シナリオでもこういう性格だったのだ。正義感と責任感があってそれなりにリーダーシップもあるものの、カルツには決定的に足りない部分がある。
『……やっぱり人の気持ちを汲めないな、お前は』
共感能力。それこそが、カルツにもっとも足りない能力だった。
自分の理想を周りに突き付けて、その理想に従わないヤツを勝手に悪として規定してしまう。相手の事情を聞く気もない、サイコパスに近い英雄。
それこそが、このゲーム世界―――ダーク・ブラッドオンラインの主人公なのである。
『クロエを助けるついでに、ヤツの性格も確かめておきたくて来たんだけど……これはもう、ダメだな』
少しばかり複雑な気持ちが湧いた。彼は俺が4年もゲームキャラとして接してきた人物なのだ。簡単に敵に回したくはない。
――でも、カルツの行き過ぎた正義は反吐が出るほど醜くて、自分勝手なものだ。シナリオを全部見た俺には分かる。
やっぱり、敵対することになるか……そうやって観念していた瞬間。
急に周りから光が消え、不吉な音が空間を満たす。
「――――っ!?敵だ!みんな気をつけろ!」
カルツの鋭い声が鳴り響き、間もなくしてシャーシャーっとモンスターたちの音が聞こえてくる。
この音、そして周りが真っ暗になるパターン……これは、タランチュラだ!
「っ!?アルウィン!!」
「きゃあっ!?あ、ありがとうございます、クロエさん……!!」
「くそ、なんだこの糸は……!」
クロエが身を投じてアルウィンを助け、4人は困惑した顔で上を見つめる。
魔力視野で確認すると、敵は大体10匹くらい。毒蜘蛛モンスターたちはいつの間にか俺たちを包囲していて、糸と毒の唾液を吐こうとしている。
「……カイ、殺してもいい?」
魔力視野を使ったニアは、俺やクロエと同じく状況をしっかり把握できていた。
すぐにでも目の包帯を解こうとするニアの手を、俺はぎゅっと握る。
「いや、俺たちの出番じゃない。ここは一旦隠れよう」
今の俺たちはあくまで、ダンジョンの中で遭難してしまった哀れな少年少女だ。勝手に行動に出るわけにはいかない。
それに、万が一にも正体がバレたらやっかいなことになる。だから、俺たちは隅っこで息を潜んで、勇者たちの戦闘を眺めることにした。
幸い、カルツはすぐに魔力視野を働かせて、壁にくっついている蜘蛛に向かって飛び立つ。
「死ね―――ディバイン・カッター!!」
―――早い。
たった一瞬で、忌々しいCランクモンスターのタランチュラは5等分に切り裂かれ、消滅してしまった。
カルツが今使ったスキルは、Bランクの神聖スキル。思ってたよりずっと成長が早くて、つい目を丸くしてしまう。
伊達に聖剣に選ばれたわけじゃないってことか。でも――――
「ライジングアロー!どうよ、これが世界樹の力―――っ、きゃあっ!?」
「ぶ、ブリエンさん!?」
「ブリエン!!!」
「あ……ぅっ」
……戦型を整えながら戦うとか、仲間を守りながら戦うとか。
こいつにはそういう概念が、薄い。前で仲間を守るべきヤツがモンスター狩りにだけ集中しているから、後衛がやられるのだ。
実際に、毒針に刺さったっぽいブリエンは肩を掴みながら苦しそうに悶えている。
アルウィンはパニック状態で、クロエは歯を食いしばりながら敵の攻撃を短刀で弾いていた。
「っ!?ブリエン、怪我をしたのか!!」
ようやく状況を把握したカルツが戻るものの、状況はもう最悪。
すっかり包囲されていて、このままじゃみんな毒針でハリセンボンになってしまう。
「……カイ」
「………………」
……仕方ない。ここはクロエのためにも前に出るべきか。はあ、なんでこんなことに……。
そうやって嘆いていた、その瞬間。
「これはこれは、危なっかしいですね~~」
一人の男が、暗闇から姿を表す。
腰まで伸びているベージュ色の長髪に、糸目。流し目で見ただけでも、俺は彼の正体に気づいてしまった。
ゲベルス・ゾディアック。
勇者にクロエを殺すよう促した黒幕が、目の前に登場したのだ。
クロエはようやく合点がいったように頷く。俺はニアと手を繋いだまま、小声で彼女に言いかけた。
「俺たちの魔力は基本的に感知されやすいからね。ダークサイトは気配と共に他人に見える魔力も消せるし、便利だなと思って」
「……だからあの時、手を繋いだんだね?」
「ちょっ、ニアの前でそんなこと言うなよ!!って、くあぁああっ……!?手が、手がぁあ……!!」
急に頭に来たのか、目に包帯を巻いているニアは我慢できないとばかりに、繋いだ手に力を加えてきた。
自然と、少しでも痛みを逃すために俺の体勢は前かがみになる。そんな俺の姿を見て、クロエは拍手まで打ちながら笑い始めた。
「あははっ、本当にもう……でも、ニアの魔力はどうやって隠したの?魔力視野でも、ニアの中の悪魔は見えないんだけど?」
「最大限抑えて欲しいって頼んだんだ。なんとか悪魔の顔までは見えないようにできるみたい」
「へぇ……本当すごいよね、ニアも」
まあ、そりゃこの世界のラスボスですからね……今は俺と魔力が半分こになっているから、コントロールするのがもっと容易くなったのかもしれないけど。
とにかく、勇者たちに気づかれないよう綿密に確認をしながら、俺はクロエとニアと並んで前を歩く。間もなくして、クロエから怪訝そうな声が飛んできた。
「今更だけどさ、どういうつもり……?どうしてここまで来たの?」
クロエは最大限に声を抑えながら、後ろで俺に語り掛ける。
俺は勇者が見てないのを確認した後、しれっと肩をすくめて見せた。
「なに言ってるのかさっぱり分かりませんな、あははっ。というより、さっきの演技よかっただろ?」
「いや、誤魔化せないでよ!なんらかの目的があって来たんでしょ!?ああ、もう……」
クロエは呆れながらも嬉しそうに微笑む。
何故か、包帯を巻いているはずのニアの目が光っている気がするけど……うん、気のせいにするか!気のせいに……
「ニア、浮気じゃないから!」
「……ぶぅうう」
「あはっ、ニアは相変わらずか」
ダンジョンの中にいるとは思えないほどの、和やかな雰囲気が流れる。
そう、俺たちは今15層に来ていた。前を歩いている勇者―――カルツは休憩エリアで俺たちを助けると決めてはいたものの、一度街に戻るのを極力嫌がったのだ。
『いや、このまま攻略を続けるぞ。そもそも今日は17層突破を目指していただろ?』
『で、でも、カルツさん!さすがに今は前に進むより、この子たちを安全な場所へ帰すべきだと思います。この先になにがあるかも分かりませんし、二人とも幼い子供じゃないですか!』
無理強いをした勇者に抗議をしたのは、案外ヒーラーのアルウィンだった。
彼女は聖職者だから、行き場を失った子供たちに対して色々思うところがあったのだろう。だけど、アルウィンの主張は受け取られなかった。
『なら、ちょうどいいな。いつかは人質を抱えたまま戦う場面があるかもしれない。この子たちを守りながら15層を突破しよう』
『ちょっ、カルツ!?15層は本格的にボス部屋に近いところでしょ?何が出るかも分からないのに、子供たちを守りながら戦うなんて普通に無理じゃん!』
『……ブリエン。君さえもクロエと同じようなことを言うのか。俺がさっき言ったはずだろ?いつかは誰かを守りながら戦う場面が来るかもしれないと。そのための予行演習としてはちょうどいいじゃないか』
『で、でも……!!』
『休憩は終わりだ。さぁ、さっさと行くぞ』
というのが、今までの大まかな展開だった。ブリエンとアルウィンは結局勇者に従うしかなく、クロエはそもそもカルツを止めることを諦めたらしい。
……こいつ、マジで原作通りだなと、ため息をつきそうになった。
シナリオでもこういう性格だったのだ。正義感と責任感があってそれなりにリーダーシップもあるものの、カルツには決定的に足りない部分がある。
『……やっぱり人の気持ちを汲めないな、お前は』
共感能力。それこそが、カルツにもっとも足りない能力だった。
自分の理想を周りに突き付けて、その理想に従わないヤツを勝手に悪として規定してしまう。相手の事情を聞く気もない、サイコパスに近い英雄。
それこそが、このゲーム世界―――ダーク・ブラッドオンラインの主人公なのである。
『クロエを助けるついでに、ヤツの性格も確かめておきたくて来たんだけど……これはもう、ダメだな』
少しばかり複雑な気持ちが湧いた。彼は俺が4年もゲームキャラとして接してきた人物なのだ。簡単に敵に回したくはない。
――でも、カルツの行き過ぎた正義は反吐が出るほど醜くて、自分勝手なものだ。シナリオを全部見た俺には分かる。
やっぱり、敵対することになるか……そうやって観念していた瞬間。
急に周りから光が消え、不吉な音が空間を満たす。
「――――っ!?敵だ!みんな気をつけろ!」
カルツの鋭い声が鳴り響き、間もなくしてシャーシャーっとモンスターたちの音が聞こえてくる。
この音、そして周りが真っ暗になるパターン……これは、タランチュラだ!
「っ!?アルウィン!!」
「きゃあっ!?あ、ありがとうございます、クロエさん……!!」
「くそ、なんだこの糸は……!」
クロエが身を投じてアルウィンを助け、4人は困惑した顔で上を見つめる。
魔力視野で確認すると、敵は大体10匹くらい。毒蜘蛛モンスターたちはいつの間にか俺たちを包囲していて、糸と毒の唾液を吐こうとしている。
「……カイ、殺してもいい?」
魔力視野を使ったニアは、俺やクロエと同じく状況をしっかり把握できていた。
すぐにでも目の包帯を解こうとするニアの手を、俺はぎゅっと握る。
「いや、俺たちの出番じゃない。ここは一旦隠れよう」
今の俺たちはあくまで、ダンジョンの中で遭難してしまった哀れな少年少女だ。勝手に行動に出るわけにはいかない。
それに、万が一にも正体がバレたらやっかいなことになる。だから、俺たちは隅っこで息を潜んで、勇者たちの戦闘を眺めることにした。
幸い、カルツはすぐに魔力視野を働かせて、壁にくっついている蜘蛛に向かって飛び立つ。
「死ね―――ディバイン・カッター!!」
―――早い。
たった一瞬で、忌々しいCランクモンスターのタランチュラは5等分に切り裂かれ、消滅してしまった。
カルツが今使ったスキルは、Bランクの神聖スキル。思ってたよりずっと成長が早くて、つい目を丸くしてしまう。
伊達に聖剣に選ばれたわけじゃないってことか。でも――――
「ライジングアロー!どうよ、これが世界樹の力―――っ、きゃあっ!?」
「ぶ、ブリエンさん!?」
「ブリエン!!!」
「あ……ぅっ」
……戦型を整えながら戦うとか、仲間を守りながら戦うとか。
こいつにはそういう概念が、薄い。前で仲間を守るべきヤツがモンスター狩りにだけ集中しているから、後衛がやられるのだ。
実際に、毒針に刺さったっぽいブリエンは肩を掴みながら苦しそうに悶えている。
アルウィンはパニック状態で、クロエは歯を食いしばりながら敵の攻撃を短刀で弾いていた。
「っ!?ブリエン、怪我をしたのか!!」
ようやく状況を把握したカルツが戻るものの、状況はもう最悪。
すっかり包囲されていて、このままじゃみんな毒針でハリセンボンになってしまう。
「……カイ」
「………………」
……仕方ない。ここはクロエのためにも前に出るべきか。はあ、なんでこんなことに……。
そうやって嘆いていた、その瞬間。
「これはこれは、危なっかしいですね~~」
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腰まで伸びているベージュ色の長髪に、糸目。流し目で見ただけでも、俺は彼の正体に気づいてしまった。
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