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24話 ゴミ捨て場から生えた毒草
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ダンジョンの15層で退却して、街に戻ったその夜。
勇者カルツは、ギルドの隠し部屋―――最高層の小さな部屋で、ゲベルスと酒を飲んでいた。
「ふふっ、残念でしたね。灰色クライデンのボス部屋は18層。もうすぐでたどり着けたはずなのに」
「全くその通りです!!はあ……みんな根性が腐って」
ヤケ酒でもするように、カルツは酒をぐいぐいと飲んで行く。
最初の計画は、三日間でダンジョンのボスを倒してアーティファクトを手に入れ、影に対抗する……そういう流れのはずだった。
だけど、彼はまだ最初の目的であるダンジョンクリアすら達していない。どころか、皇太子の右腕であるゲベルスに無様な姿までさらしてしまったのだ。
プライドが高い彼がこの状況を許せるはずもなく、カルツはタン!とテーブルを叩きながらぼやく。
「くっそ……どうしてでしょうか。アルウィンは有力な次期教皇と呼ばれていた聖職者。ブリエンはエルフの民の中でも随一の才能と呼ばれていて、クロエは帝国に噂が立つほどの暗殺者なのに……どうして、どうして!!」
カルツの声は段々と荒くなり、ため息も深くなっていく。彼には理解ができなかった。
どうして、こんな凄腕の4人が揃ったのに中級ダンジョンすらクリアできないのか。カルツはどう考えても、その原因が見つからなかった。
―――事前に情報収集もせず、各々のポテンシャルを制限している自分のせいだとは、全く気付かずに。
「確かに、カルツ様の言う通りですね。この状況はあまりにもおかしすぎます」
そして、ゲベルスは糸目の端を吊り上げながら相槌を打つ。彼には一目瞭然だった。
カルツは個人の戦闘力は高いものの、他のメンバーの力を統率する能力が全くない。
頭は回らないのに、力はあって無駄に理想は高いヤツ。
こんな俺に合わせられないお前らが悪い。たぶん、彼の奥底ではこんな思いが秘められているだろう。
だからこそ、ゲベルスはカルツが大好きだった。
ちょっと餌を与えただけでも噛みついて、思い通りに行動してくれる―――都合のいいバカだから。
「私が見る限り、原因は戦闘力ではないと思います。カルツ様の言う通り、各々の力はすさまじいじゃないですか」
「……なら、ゲベルス様はなにが原因だと思いますか?」
「戦闘力が問題でないと言うなら、一番はパーティーの士気の問題だと思われますね。たぶん、士気を下げるごくつぶしがいるのでは?」
「…………士気を下げる、ごくつぶし」
一番の原因はリーダーのお前だけどな、カルツ。
そんな言葉を飲み込んで、ゲベルスは人のいい笑顔を湛えながらあえて話題を逸らす。彼の計算だと、カルツはすぐにある人物を思い浮かべるはずだ。
「…………クロエ」
「…………ふふっ、おや?クロエ様となにかありましたか?」
そして案の定、使いやすいお馬鹿は見事に釣られてくれる。
ゲベルスはしれっと質問を投げながら、カルツが憤る姿をじっくり鑑賞していた。
「すべてあいつのせいです!!あいつが、あいつが水を差すことばかり言うから!!」
「水を差す……と言いますと?」
「はっ、呆れてものも言えませんね。一刻でも早く強くなって、アーティファクトを手に入れなきゃいけないのに。なのに、あいつは街でのらりくらり休むことしか考えてないんですよ!」
「ほおほお……それは、さすがに酷いですね」
「あいつは昔からずっとそうでした!!いつも俺らの足を引っ張って、他の二人も士気も下げて!そのくせに、調べることがあるとか言って平気で単独行動をして……!仲間を思う気持ちも、自己犠牲の大事さも、あいつはなにも分かってないんですよ!ただのクズなんです、クズ!!」
相当溜まってたのか、カルツはタカが外れて次々と悪態を吐いて行った。
そして、彼が怒れば怒るほど、ゲベルスの笑みも深くなる。思ってた以上に容易いなと思いつつ、彼は言葉を投げた。
「さすがは、卑賎な奴隷出身の女ですね。確か、彼女もここのスラムで生まれたんでしたっけ?」
「そうですよ!はっ、どこぞの馬の骨かも分からないヤツを、腕だけ見て更生させてやると思って、パーティーに入れたのに……クソ、やっぱりミスでした。あんな女なんか、パーティーに入れるべきじゃなかった……!」
―――よし、いい流れだ。ここでもう一回、そそのかしておこう。
ゲベルスは少しだけ首を傾げた後、ゆっくりと前にかがんで……決定的な言葉を、口にした。
「なら、一秒でも早くあの女を取り除くべきなのでは?」
「……………ぁ、ぇ?」
「パーティーの雰囲気と士気は、時に戦闘力以上に大事な要素であります。ましてや、カルツ様は勇者。悪魔を倒して、あの予言―――悪魔がこの世界を飲みつくすという予言をを覆すはずの、選ばれし者なのです」
「…………」
「そんな崇高な方が、あんなゴミに足を引っ張られてはいけないと、私は思いますが?」
さっきまで意気揚々だったカルツの動きが、急にピタッと止まる。
あんなに悪態を吐いてはいたけど、カルツも頭の隅で分かってはいたのだ。このパーティーで自分の次に強いのは、間違いなくクロエだ。
彼女の戦闘センスと臨機応変は今も大いに役立っているし、なにより彼女には命を救われたこともある。
エインシャントグールにやられそうになった時、自分たち3人を抱えて地上まで逃げ切ったのは、まぎれもないクロエじゃないか。
いくらカルツでも、そんな優秀な人材を一瞬でバサッと切り捨てるほどバカではなかった。
もちろん、ゲベルスもこの反応を予想していた。だからこそ、この場を設けたのだ。
徐々に、彼女に対する疑いを膨らませるため。
自分の後をつけようとしている、極めて厄介なゴミを―――目の前の勇者に掃除させるために。
「ご、ゴミだなんて……確かに、クロエは色々と不十分なやつですが、急に追放させたりしたら残りの二人の士気が下がってしまいます」
「ほお、クロエ様はアルウィン様達に信頼されているのですね?」
「……理由は分かりませんが、はい。初めては到底ウマが合わなかったブリエンも、今はもうすっかりクロエを信頼しています」
その言葉を口にすると同時に、勇者は腹の辺りがぎゅっと握りつぶされるような、不愉快な感覚に陥った。
ブリエンとアルウィンの目つきを思い出す。最近、彼女たちは自分よりクロエの方をもっと頼もしく見つめているような気がした。
――――どうしてだ。リーダーは俺なのに。
「なるほど、ゴミも使い次第ですね、ふふふっ」
「……………………」
「ああっ、失礼。私としたことがついたわごとを……まあ、そんなに重要な人物なら傍に置いた方がよろしいでしょう。その分、カルツ様の望む理想とはかけ離れてしまいますが」
「……どういうことですか、ゲベルス様」
ここで、ゲベルスはスッと表情を消して両手を組んで、体を前にかがめた。
それから放たれる彼の声が、カルツの背筋がゾッとするほどの冷たいものだった。
「クロエは、英雄としてのプライドもクソもない現実主義者です」
「……………」
「あのゴミはこのスラムで、生き残るためだけに暗殺者になって汚らわしいことをしてきました。そんな、ゴミ捨て場から生まれた彼女が何を一番望んでいるのか、カルツ様は本当に分からないと言うのですか?」
「な、なっ………」
「帝国の滅亡」
はっ、と息を呑む音の次に、ゲベルスは薄眼を開いてやんわりと口角を上げる。
「自分をゴミ扱いしたこの帝国を、滅亡させること。聞いてください、カルツ様。彼女は本当になんの目的もなしに、このパーティーに入ったと思いますか?」
「そ、それは………」
「彼女は生き残るためならなんだってする、ゴミ捨て場から生えた毒草です。一見薬草に見えるかもしれませんが、安心してその草を傍に置いたら―――徐々に、体には毒が溜まるでしょう」
「………………」
「カルツ様、あなたはこの世界を救うべき偉大な勇者です。どうか、今の現実に縛られずに遠くの未来を見据えてください。その未来に、クロエのようにクソみたいな思想を持つ者は役に立つでしょうか……?ふふふっ」
「………………っ」
反論ができない。いや、正にそうだった。なんにせよ、クロエは時々一人でなにかを調べることがあったから。
―――もしかしてそれが、帝国を揺るがすための行動だとしたら?
「ああ、いけませんね。もうすぐでゴミたちがのさばる時間です……ふふっ、ここはスラムですからね」
ゲベルスはそう笑いながら、窓の外を見つめた。完璧に光っている満月、雲一つない綺麗な夜空。
その絶景に少しも相応しくない悪は、平然とした声で言う。
「そろそろ、ゴミ掃除もしなくちゃいけませんね……ふふっ」
勇者カルツは、ギルドの隠し部屋―――最高層の小さな部屋で、ゲベルスと酒を飲んでいた。
「ふふっ、残念でしたね。灰色クライデンのボス部屋は18層。もうすぐでたどり着けたはずなのに」
「全くその通りです!!はあ……みんな根性が腐って」
ヤケ酒でもするように、カルツは酒をぐいぐいと飲んで行く。
最初の計画は、三日間でダンジョンのボスを倒してアーティファクトを手に入れ、影に対抗する……そういう流れのはずだった。
だけど、彼はまだ最初の目的であるダンジョンクリアすら達していない。どころか、皇太子の右腕であるゲベルスに無様な姿までさらしてしまったのだ。
プライドが高い彼がこの状況を許せるはずもなく、カルツはタン!とテーブルを叩きながらぼやく。
「くっそ……どうしてでしょうか。アルウィンは有力な次期教皇と呼ばれていた聖職者。ブリエンはエルフの民の中でも随一の才能と呼ばれていて、クロエは帝国に噂が立つほどの暗殺者なのに……どうして、どうして!!」
カルツの声は段々と荒くなり、ため息も深くなっていく。彼には理解ができなかった。
どうして、こんな凄腕の4人が揃ったのに中級ダンジョンすらクリアできないのか。カルツはどう考えても、その原因が見つからなかった。
―――事前に情報収集もせず、各々のポテンシャルを制限している自分のせいだとは、全く気付かずに。
「確かに、カルツ様の言う通りですね。この状況はあまりにもおかしすぎます」
そして、ゲベルスは糸目の端を吊り上げながら相槌を打つ。彼には一目瞭然だった。
カルツは個人の戦闘力は高いものの、他のメンバーの力を統率する能力が全くない。
頭は回らないのに、力はあって無駄に理想は高いヤツ。
こんな俺に合わせられないお前らが悪い。たぶん、彼の奥底ではこんな思いが秘められているだろう。
だからこそ、ゲベルスはカルツが大好きだった。
ちょっと餌を与えただけでも噛みついて、思い通りに行動してくれる―――都合のいいバカだから。
「私が見る限り、原因は戦闘力ではないと思います。カルツ様の言う通り、各々の力はすさまじいじゃないですか」
「……なら、ゲベルス様はなにが原因だと思いますか?」
「戦闘力が問題でないと言うなら、一番はパーティーの士気の問題だと思われますね。たぶん、士気を下げるごくつぶしがいるのでは?」
「…………士気を下げる、ごくつぶし」
一番の原因はリーダーのお前だけどな、カルツ。
そんな言葉を飲み込んで、ゲベルスは人のいい笑顔を湛えながらあえて話題を逸らす。彼の計算だと、カルツはすぐにある人物を思い浮かべるはずだ。
「…………クロエ」
「…………ふふっ、おや?クロエ様となにかありましたか?」
そして案の定、使いやすいお馬鹿は見事に釣られてくれる。
ゲベルスはしれっと質問を投げながら、カルツが憤る姿をじっくり鑑賞していた。
「すべてあいつのせいです!!あいつが、あいつが水を差すことばかり言うから!!」
「水を差す……と言いますと?」
「はっ、呆れてものも言えませんね。一刻でも早く強くなって、アーティファクトを手に入れなきゃいけないのに。なのに、あいつは街でのらりくらり休むことしか考えてないんですよ!」
「ほおほお……それは、さすがに酷いですね」
「あいつは昔からずっとそうでした!!いつも俺らの足を引っ張って、他の二人も士気も下げて!そのくせに、調べることがあるとか言って平気で単独行動をして……!仲間を思う気持ちも、自己犠牲の大事さも、あいつはなにも分かってないんですよ!ただのクズなんです、クズ!!」
相当溜まってたのか、カルツはタカが外れて次々と悪態を吐いて行った。
そして、彼が怒れば怒るほど、ゲベルスの笑みも深くなる。思ってた以上に容易いなと思いつつ、彼は言葉を投げた。
「さすがは、卑賎な奴隷出身の女ですね。確か、彼女もここのスラムで生まれたんでしたっけ?」
「そうですよ!はっ、どこぞの馬の骨かも分からないヤツを、腕だけ見て更生させてやると思って、パーティーに入れたのに……クソ、やっぱりミスでした。あんな女なんか、パーティーに入れるべきじゃなかった……!」
―――よし、いい流れだ。ここでもう一回、そそのかしておこう。
ゲベルスは少しだけ首を傾げた後、ゆっくりと前にかがんで……決定的な言葉を、口にした。
「なら、一秒でも早くあの女を取り除くべきなのでは?」
「……………ぁ、ぇ?」
「パーティーの雰囲気と士気は、時に戦闘力以上に大事な要素であります。ましてや、カルツ様は勇者。悪魔を倒して、あの予言―――悪魔がこの世界を飲みつくすという予言をを覆すはずの、選ばれし者なのです」
「…………」
「そんな崇高な方が、あんなゴミに足を引っ張られてはいけないと、私は思いますが?」
さっきまで意気揚々だったカルツの動きが、急にピタッと止まる。
あんなに悪態を吐いてはいたけど、カルツも頭の隅で分かってはいたのだ。このパーティーで自分の次に強いのは、間違いなくクロエだ。
彼女の戦闘センスと臨機応変は今も大いに役立っているし、なにより彼女には命を救われたこともある。
エインシャントグールにやられそうになった時、自分たち3人を抱えて地上まで逃げ切ったのは、まぎれもないクロエじゃないか。
いくらカルツでも、そんな優秀な人材を一瞬でバサッと切り捨てるほどバカではなかった。
もちろん、ゲベルスもこの反応を予想していた。だからこそ、この場を設けたのだ。
徐々に、彼女に対する疑いを膨らませるため。
自分の後をつけようとしている、極めて厄介なゴミを―――目の前の勇者に掃除させるために。
「ご、ゴミだなんて……確かに、クロエは色々と不十分なやつですが、急に追放させたりしたら残りの二人の士気が下がってしまいます」
「ほお、クロエ様はアルウィン様達に信頼されているのですね?」
「……理由は分かりませんが、はい。初めては到底ウマが合わなかったブリエンも、今はもうすっかりクロエを信頼しています」
その言葉を口にすると同時に、勇者は腹の辺りがぎゅっと握りつぶされるような、不愉快な感覚に陥った。
ブリエンとアルウィンの目つきを思い出す。最近、彼女たちは自分よりクロエの方をもっと頼もしく見つめているような気がした。
――――どうしてだ。リーダーは俺なのに。
「なるほど、ゴミも使い次第ですね、ふふふっ」
「……………………」
「ああっ、失礼。私としたことがついたわごとを……まあ、そんなに重要な人物なら傍に置いた方がよろしいでしょう。その分、カルツ様の望む理想とはかけ離れてしまいますが」
「……どういうことですか、ゲベルス様」
ここで、ゲベルスはスッと表情を消して両手を組んで、体を前にかがめた。
それから放たれる彼の声が、カルツの背筋がゾッとするほどの冷たいものだった。
「クロエは、英雄としてのプライドもクソもない現実主義者です」
「……………」
「あのゴミはこのスラムで、生き残るためだけに暗殺者になって汚らわしいことをしてきました。そんな、ゴミ捨て場から生まれた彼女が何を一番望んでいるのか、カルツ様は本当に分からないと言うのですか?」
「な、なっ………」
「帝国の滅亡」
はっ、と息を呑む音の次に、ゲベルスは薄眼を開いてやんわりと口角を上げる。
「自分をゴミ扱いしたこの帝国を、滅亡させること。聞いてください、カルツ様。彼女は本当になんの目的もなしに、このパーティーに入ったと思いますか?」
「そ、それは………」
「彼女は生き残るためならなんだってする、ゴミ捨て場から生えた毒草です。一見薬草に見えるかもしれませんが、安心してその草を傍に置いたら―――徐々に、体には毒が溜まるでしょう」
「………………」
「カルツ様、あなたはこの世界を救うべき偉大な勇者です。どうか、今の現実に縛られずに遠くの未来を見据えてください。その未来に、クロエのようにクソみたいな思想を持つ者は役に立つでしょうか……?ふふふっ」
「………………っ」
反論ができない。いや、正にそうだった。なんにせよ、クロエは時々一人でなにかを調べることがあったから。
―――もしかしてそれが、帝国を揺るがすための行動だとしたら?
「ああ、いけませんね。もうすぐでゴミたちがのさばる時間です……ふふっ、ここはスラムですからね」
ゲベルスはそう笑いながら、窓の外を見つめた。完璧に光っている満月、雲一つない綺麗な夜空。
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