51 / 111
51話 真実を知りたい?
しおりを挟む
5人の十字軍が派遣された、翌日。
執務室で、教皇は報告を聞いて顔を歪ませていた。
「まだ帰ってきていないだと……!?一体なにが起こっているんだ!」
「げ、現状では把握することができません!未だになんの連絡も来ない状態でして……」
「ラウディ商会が十字軍を殺したとでも言うのか!くそ……もう誰も聖水を買わなくなったぞ!一刻でも早くパワーエリクサーの製造法を手にすべきなのに……!」
「しょ、商会の錬金術師たちを脅すのはいかがでしょう?それなら、目的は達成できて―――」
「バカめ、知らしめないとダメじゃないか。教会に歯向かう、神聖なる神の力に対抗する者たちの末路がどうなるのか、人々にきちんと教え込むべきだろ!あいつらを見せしめにしなきゃいけない!」
「は、はい!では、追加の十字軍を派遣させた方がいいでしょうか!?」
「そうだな……チッ、本当に何が起きているんだ」
日付が変わっても帰ってきていないなんて、状況がおかしすぎる。秘書役の神父が出て行って、教皇は一人で頭を抱えながら考える。
まさか、十字軍が殺された?いや、そんなはずはない。いくらラウディ商会とリエルが教会に反感を持っているとしても、十字軍に手を出すのは宣戦布告だ。
この国を丸ごと敵に回すような行為なのだ。人々の評判と交渉が命である商会が、そんな真似をするはずはない。
なら、軟禁か?いや、そもそも十字軍に勝てる護衛兵士が商会にいるのか?一体、なにがどうなってるんだ……。
「クソ……あの娘、ここまで状況をややこしくするなんて。最悪の屈辱を味合わせなきゃ」
お前もコレクションに入れてやろう。さんざん弄んで、魂も体も徹底的に汚し尽くした後に、火あぶりにするのだ。
そうしないと、辻妻が合わない。ここまで俺の頭を煩わしくするなんて。
「ヒムラー様、アルウィンです。入ってもよろしいでしょうか?」
その時、ノックの音と共に聞こえてきた少女の声に、教皇はビクンと肩を跳ねさせた。
「はい、アルウィン。どうぞ中へ」
「ありがとうございます」
間もなくして薄い茶色の髪をした少女が中に入り、教皇はさっきと打って変わって優しく微笑みかける。
勇者パーティーのヒーラーは、嬉しそうにしながら教皇の前に座った。
「また、カルツ様と一緒に旅に出るんでしたっけ?今回の目的地はどこですか?」
「ここからけっこう離れているAランクダンジョンに挑戦したいとおっしゃってたので、明日からそちらに行くことになってます」
「ほう、もうAランクダンジョンですか……さすがはカルツ様、成長が早いですね」
「はい。まるで取りつかれたように、訓練だけを重ねていらっしゃいますから……」
教皇は微妙な顔で頷く。アルウィンに聞いた限りだと、カルツは精神的にかなり参っているみたいだった。
元々柔軟性のある性格ではなかったが、スラムでの一件を経てその頑固っぷりがさらに酷くなったと言う。
おかげで、彼に合わせているアルウィンとブリエンが大変な思いをしていると。
『ふふっ……まあ、勇者のことなんかどうでもいいけど』
カルツを勇者として選んだ理由は簡単だった。凄まじい才能と、その才能に全く見合わない破滅的な知性を持っているから。
要するに、帝国側からしたら利用しやすいと思ったわけだ。聖剣が彼を選んだのは決して意図したことではないが、彼が利用しやすいバカであることに変わりはない。
だから、アルウィンまで派遣して一緒に行動するようにと言い伝えているのだ。
彼女もまた、随一と言っても過言ではない才能を持っているから。
『もし、その神聖力じゃなかったら、この子も閉じ込めて……ふふっ、いや。今更そうすることは不可能か』
アルウィンの疲れたような表情を見て、教皇は心の中でうっすらと笑う。
彼女を拾ったのは本当に偶然のことだった。ある日、教会の正門に赤ん坊が泣いていると言って、性別を確かめてから仕方なく引き取ったのがアルウィンだったのだ。
その溢れんばかりの神聖力じゃなかったら、彼女も他のシスターたちと同じ扱いをされていただろう。
しかし、ただのおもちゃとして置いておくには、彼女のポテンシャルが凄まじすぎた。だから、彼女を弟子として迎え入れ、育てることになったのだ。
幸い、彼女は元々疑い深い性格ではなく、自分たちが抱えているやましい部分に気づくことはなかった。だからこそ、彼女が今まで無事にいられたのだ。
「最近、ヒムラー様の顔色が悪いですね。時にはゆっくりと休んだ方がいいんじゃないですか?」
「いえいえ、アルウィン。私はこの国の教皇。人々を正しい方向へ導き、死後の天国まで案内しなきゃいけませんので」
教皇は知っている。アルウィンは、自分にかなりの信頼を寄せていた。
彼女からしたら、教皇は行き場のない自分を引き取って家を与え、色々なことを教えてくれた恩人なのだから。
「それでも、健康が一番ですよ?ふふっ、神聖魔法でもかけましょうか?」
「ははっ、アルウィンのその優しい言葉だけでも力が湧きました。さぁ、早く行ってください。カルツ様が待っていますよ?」
「……………………はい」
アルウィンは気まずそうな表情をした後に、お辞儀をしてから部屋を出て行く。
教皇はニヤッと笑いながら、アルウィンの姿を思い出した。
「ああ……惜しいな、アルウィン。お前のことを、一度は抱いてみたかったのだが……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
―――アルウィンの気持ちは曇っていた。
明日からまた1週間、いや2週間ほどの戦闘が待ち受けている。スラムでの事件があった以来、カルツはとうとう羽目を外すことになった。
自分が正義だ、自分の信念が間違っているはずがない。そういう言葉をぶつぶつ言いながら、やや狂気じみた様子で戦うようになったのだ。
それにつれて、ブリエンや自分に対する当たりも強くなったじゃないか。
どうしていつも休もうとするんだ。肉体的な疲労は心意気と信念で克服できる領域だ。この程度で本当に、悪魔を倒せると思うのか……と。
「…………ふぅ」
分かっている。あの時、自分たち3人は悪魔に手も足も出せなかった。
カルツはボコボコにされていたし、ブリエンと自分は本能的な恐怖を感じて、あの少年の言葉に従順に従ってしまった。
その事実が、カルツにとってはとてつもない屈辱だったのだろう。その羞恥心を少しでも拭うために頑張っているのは分かるが―――これはちょっと、歪すぎる気がする。
「……クロエさん」
前は、こんなんじゃなかった。前は、クロエがいたからだ。
彼女はいつだって、自分やブリエンの代弁者だった。カルツに向かって堂々とものを言い、行き過ぎた行動にはきちんと注意をしながら、パーティー全体を上手く転がす潤滑剤のような存在だったのだ。
だからか、今の3人しかいない勇者パーティーはギシギシと、不吉な音を上げている。
ブリエンはもう疲れ切って、カルツに何を言われようがめんどくさそうな反応をするようになったし。
アルウィン自身だってそれを仲裁する過程で……けっこう、ストレスを感じているのである。
「……神よ、教えてください」
幼い頃からずっと使っていた、狭い祈りの部屋。
アルウィンはそこで跪いて、両手をぎゅっと握りしめながら切実な声で言った。
少しでも、答えを知るために。
「私が今歩んでいるこの道は、本当に正しいものですか……?私はあなたの言葉を、聖書を根拠にしてずっと生きてきました。教えてください、神よ。悪魔の力はあまりにも強大で、100年が経っても勝てるようにはみえませんでした」
告解をすると、少しは気持ちが軽くなる。
しかし、これから口にする質問がアルウィンの心をもっと、重くさせた。
「しかし、神よ……悪魔は、本当にその少年少女だけなんですか?」
自分は見てしまったから。スラムの森の中にあった、あの残酷な実験室を。
「この国にも悪魔がいるなら、いえ……この国のもっとも高貴なる方々がもし人間じゃない悪だとしたら、私は一体なんのために戦っているのですか?教えてください……あなたの従者が、答えを求めています。神よ、神よ……私は、真実が欲しいです」
いっそのこと、なにも知らない方がよかったと思う。そうしたら、こんな苦しい思いをせずに済んだのだから。
だけど、スラムで帰ってきてから芽生えた混乱は段々と膨らんで、いつの間にか自分の心を飲みつくしていた。迷いが生じてしまった。
正直に言うと、今のカルツは悪魔を倒せる勇者にも見えなかったし、この帝国が善だとも思えなかった。
だから、アルウィンは毎日神に祈ったのだ。答えを教えてくださいと、なにがあなたが決めた善なのかと。
「…………………ふぅ」
しかし、そう簡単に答えが出るわけがない。諦めて、アルウィンは立ち上がって部屋から出て行こうとする。
だけど、その瞬間。
「アルウィン」
「………………………………………………え?」
聞こえるはずのない声が、ドアの向こうから聞こえてきた。
懐かしい声色。心から信頼した仲間の声。気が付けばアルウィンはすぐさまドアを開けて、その声の主を確かめていた。
「……クロエさん!!」
そして、黒髪をしている大人びた少女は、苦笑を浮かべながら言い放つ。
「真実を、知りたい?」
執務室で、教皇は報告を聞いて顔を歪ませていた。
「まだ帰ってきていないだと……!?一体なにが起こっているんだ!」
「げ、現状では把握することができません!未だになんの連絡も来ない状態でして……」
「ラウディ商会が十字軍を殺したとでも言うのか!くそ……もう誰も聖水を買わなくなったぞ!一刻でも早くパワーエリクサーの製造法を手にすべきなのに……!」
「しょ、商会の錬金術師たちを脅すのはいかがでしょう?それなら、目的は達成できて―――」
「バカめ、知らしめないとダメじゃないか。教会に歯向かう、神聖なる神の力に対抗する者たちの末路がどうなるのか、人々にきちんと教え込むべきだろ!あいつらを見せしめにしなきゃいけない!」
「は、はい!では、追加の十字軍を派遣させた方がいいでしょうか!?」
「そうだな……チッ、本当に何が起きているんだ」
日付が変わっても帰ってきていないなんて、状況がおかしすぎる。秘書役の神父が出て行って、教皇は一人で頭を抱えながら考える。
まさか、十字軍が殺された?いや、そんなはずはない。いくらラウディ商会とリエルが教会に反感を持っているとしても、十字軍に手を出すのは宣戦布告だ。
この国を丸ごと敵に回すような行為なのだ。人々の評判と交渉が命である商会が、そんな真似をするはずはない。
なら、軟禁か?いや、そもそも十字軍に勝てる護衛兵士が商会にいるのか?一体、なにがどうなってるんだ……。
「クソ……あの娘、ここまで状況をややこしくするなんて。最悪の屈辱を味合わせなきゃ」
お前もコレクションに入れてやろう。さんざん弄んで、魂も体も徹底的に汚し尽くした後に、火あぶりにするのだ。
そうしないと、辻妻が合わない。ここまで俺の頭を煩わしくするなんて。
「ヒムラー様、アルウィンです。入ってもよろしいでしょうか?」
その時、ノックの音と共に聞こえてきた少女の声に、教皇はビクンと肩を跳ねさせた。
「はい、アルウィン。どうぞ中へ」
「ありがとうございます」
間もなくして薄い茶色の髪をした少女が中に入り、教皇はさっきと打って変わって優しく微笑みかける。
勇者パーティーのヒーラーは、嬉しそうにしながら教皇の前に座った。
「また、カルツ様と一緒に旅に出るんでしたっけ?今回の目的地はどこですか?」
「ここからけっこう離れているAランクダンジョンに挑戦したいとおっしゃってたので、明日からそちらに行くことになってます」
「ほう、もうAランクダンジョンですか……さすがはカルツ様、成長が早いですね」
「はい。まるで取りつかれたように、訓練だけを重ねていらっしゃいますから……」
教皇は微妙な顔で頷く。アルウィンに聞いた限りだと、カルツは精神的にかなり参っているみたいだった。
元々柔軟性のある性格ではなかったが、スラムでの一件を経てその頑固っぷりがさらに酷くなったと言う。
おかげで、彼に合わせているアルウィンとブリエンが大変な思いをしていると。
『ふふっ……まあ、勇者のことなんかどうでもいいけど』
カルツを勇者として選んだ理由は簡単だった。凄まじい才能と、その才能に全く見合わない破滅的な知性を持っているから。
要するに、帝国側からしたら利用しやすいと思ったわけだ。聖剣が彼を選んだのは決して意図したことではないが、彼が利用しやすいバカであることに変わりはない。
だから、アルウィンまで派遣して一緒に行動するようにと言い伝えているのだ。
彼女もまた、随一と言っても過言ではない才能を持っているから。
『もし、その神聖力じゃなかったら、この子も閉じ込めて……ふふっ、いや。今更そうすることは不可能か』
アルウィンの疲れたような表情を見て、教皇は心の中でうっすらと笑う。
彼女を拾ったのは本当に偶然のことだった。ある日、教会の正門に赤ん坊が泣いていると言って、性別を確かめてから仕方なく引き取ったのがアルウィンだったのだ。
その溢れんばかりの神聖力じゃなかったら、彼女も他のシスターたちと同じ扱いをされていただろう。
しかし、ただのおもちゃとして置いておくには、彼女のポテンシャルが凄まじすぎた。だから、彼女を弟子として迎え入れ、育てることになったのだ。
幸い、彼女は元々疑い深い性格ではなく、自分たちが抱えているやましい部分に気づくことはなかった。だからこそ、彼女が今まで無事にいられたのだ。
「最近、ヒムラー様の顔色が悪いですね。時にはゆっくりと休んだ方がいいんじゃないですか?」
「いえいえ、アルウィン。私はこの国の教皇。人々を正しい方向へ導き、死後の天国まで案内しなきゃいけませんので」
教皇は知っている。アルウィンは、自分にかなりの信頼を寄せていた。
彼女からしたら、教皇は行き場のない自分を引き取って家を与え、色々なことを教えてくれた恩人なのだから。
「それでも、健康が一番ですよ?ふふっ、神聖魔法でもかけましょうか?」
「ははっ、アルウィンのその優しい言葉だけでも力が湧きました。さぁ、早く行ってください。カルツ様が待っていますよ?」
「……………………はい」
アルウィンは気まずそうな表情をした後に、お辞儀をしてから部屋を出て行く。
教皇はニヤッと笑いながら、アルウィンの姿を思い出した。
「ああ……惜しいな、アルウィン。お前のことを、一度は抱いてみたかったのだが……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
―――アルウィンの気持ちは曇っていた。
明日からまた1週間、いや2週間ほどの戦闘が待ち受けている。スラムでの事件があった以来、カルツはとうとう羽目を外すことになった。
自分が正義だ、自分の信念が間違っているはずがない。そういう言葉をぶつぶつ言いながら、やや狂気じみた様子で戦うようになったのだ。
それにつれて、ブリエンや自分に対する当たりも強くなったじゃないか。
どうしていつも休もうとするんだ。肉体的な疲労は心意気と信念で克服できる領域だ。この程度で本当に、悪魔を倒せると思うのか……と。
「…………ふぅ」
分かっている。あの時、自分たち3人は悪魔に手も足も出せなかった。
カルツはボコボコにされていたし、ブリエンと自分は本能的な恐怖を感じて、あの少年の言葉に従順に従ってしまった。
その事実が、カルツにとってはとてつもない屈辱だったのだろう。その羞恥心を少しでも拭うために頑張っているのは分かるが―――これはちょっと、歪すぎる気がする。
「……クロエさん」
前は、こんなんじゃなかった。前は、クロエがいたからだ。
彼女はいつだって、自分やブリエンの代弁者だった。カルツに向かって堂々とものを言い、行き過ぎた行動にはきちんと注意をしながら、パーティー全体を上手く転がす潤滑剤のような存在だったのだ。
だからか、今の3人しかいない勇者パーティーはギシギシと、不吉な音を上げている。
ブリエンはもう疲れ切って、カルツに何を言われようがめんどくさそうな反応をするようになったし。
アルウィン自身だってそれを仲裁する過程で……けっこう、ストレスを感じているのである。
「……神よ、教えてください」
幼い頃からずっと使っていた、狭い祈りの部屋。
アルウィンはそこで跪いて、両手をぎゅっと握りしめながら切実な声で言った。
少しでも、答えを知るために。
「私が今歩んでいるこの道は、本当に正しいものですか……?私はあなたの言葉を、聖書を根拠にしてずっと生きてきました。教えてください、神よ。悪魔の力はあまりにも強大で、100年が経っても勝てるようにはみえませんでした」
告解をすると、少しは気持ちが軽くなる。
しかし、これから口にする質問がアルウィンの心をもっと、重くさせた。
「しかし、神よ……悪魔は、本当にその少年少女だけなんですか?」
自分は見てしまったから。スラムの森の中にあった、あの残酷な実験室を。
「この国にも悪魔がいるなら、いえ……この国のもっとも高貴なる方々がもし人間じゃない悪だとしたら、私は一体なんのために戦っているのですか?教えてください……あなたの従者が、答えを求めています。神よ、神よ……私は、真実が欲しいです」
いっそのこと、なにも知らない方がよかったと思う。そうしたら、こんな苦しい思いをせずに済んだのだから。
だけど、スラムで帰ってきてから芽生えた混乱は段々と膨らんで、いつの間にか自分の心を飲みつくしていた。迷いが生じてしまった。
正直に言うと、今のカルツは悪魔を倒せる勇者にも見えなかったし、この帝国が善だとも思えなかった。
だから、アルウィンは毎日神に祈ったのだ。答えを教えてくださいと、なにがあなたが決めた善なのかと。
「…………………ふぅ」
しかし、そう簡単に答えが出るわけがない。諦めて、アルウィンは立ち上がって部屋から出て行こうとする。
だけど、その瞬間。
「アルウィン」
「………………………………………………え?」
聞こえるはずのない声が、ドアの向こうから聞こえてきた。
懐かしい声色。心から信頼した仲間の声。気が付けばアルウィンはすぐさまドアを開けて、その声の主を確かめていた。
「……クロエさん!!」
そして、黒髪をしている大人びた少女は、苦笑を浮かべながら言い放つ。
「真実を、知りたい?」
36
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる