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第13章 ブス姉が幸せになる為に(明かされる真実)
8
「オースティンお義父様!」
「アンジー!アンジェリータ!!」
妖精王ランカスター様が開かれた扉は、オースティンお義父様のおられる教会内の妖精王を象った石像の真横に開き、教会の正面の大きな扉から丁度入って来られたオースティンお義父様のお姿を拝見出来たの。
私を見つけたお義父様は、それこそ猛ダッシュで駆け寄って来られ、痛いほどの力でギューと抱き締めて下さったわ。
「ただいま戻りましたわ、オースティンお義父様。ご心配をおかけして申「謝る事などないんだよ。兎に角無事で良かった、アンジー…。本当に…本当に無事で良かった」お、お義父様…」
私を先程から変わらず強く抱き締めて下さっているお義父様だけども、その声は震えていたし、心做しか私を抱き締めている腕も震えているように思えたの。
私はお義父様の広くてがっしりとした背中に腕を回し、そっと彼を抱き締め返したの。そして背中をそっとトントンして差し上げたのよ。
なんてたって私、前世と今世合わせたら百十歳超えのおばぁちゃんなんですもの、人を落ち着かせる方法くらい心得てるってもんよね。
そんな私の行為が功を奏したのか?お義父様は、漸く私を抱き締めていた腕の力を少し緩めてくれたわ。そして
「何処に連れて行かれたのか聞いても良いかい?」
と私の顔を腕の中に閉じ込めた状態で、少し照れ臭そうに、声が震えていた事を誤魔化すかのように私にそう聞いてきたお義父様。私はそんな彼に
「聞いて下さいましお義父様!妖精国ですわ!!私、妖精国で妖精王にお会いしましたのッ!!」
と、態と弾む心を隠しきれない!とばかりに出た言葉と捉えて貰える様、一際大きな声でそうお義父にお話したの。すると、
「よ、妖精国で妖精王にお会いしたと?それは真か?アンジー?!」
と今度はとても慌てておられるお義父様。私は彼のそんな様子にクスリと内心笑いながらも彼に調子を合わせ、
「えぇえぇ。真のお話ですわ、お義父様。あの眩い光は、妖精国へと続く門と申しますか"扉”と申しますか…。兎も角、あれは妖精国に通ずるものでしたの!妖精王様はそれはそれは麗しいお姿でしたわ。そして、とてもお優しいお方でしたの。」
と、先程より少しだけ声の音量を下げ、でも興奮冷めやらぬという雰囲気だけは引き続き醸し出しつつそうお話したの。
「あ!それからですけれども。私、妖精王より愛し子と呼んで頂きましたのよ」
「え?それは真か?」
「はい!なんでも…私、全属性の妖精達からの加護を受けているからなのですって。」
と恥ずかしげにちょっと俯いて┄ 逆に胸張って言ったら自慢してるみたいじゃない?ま、ちょっとあざとかったけどさ ┄ お話すると、
「ん?ちょっと待ってくれアンジー……」
「はい?」
「今君は、全属性の妖精達から加護を受けている、そう言った様だが、私の幻聴ではない、よな?」
「いいえ、お義父様のお耳は正常かと存じますわ。」
とにっこり笑ってそうお伝えすると、お義父は私からガバッと離れたの。次の瞬間、そのまま石像の前に膝まづかれ
「おお!偉大なる妖精王よ!我が娘、アンジェリータに愛し子の祝福を賜り、誠にありがとうございます!」
と祈り始めたの。てか、ランカスター様は、私が全属性の加護持ちだから愛し子になったて言ってのだけれど…。
祝福ねぇ…
ま、いっか。めちゃくちゃ喜んでくれてるみたいだから
その後私も、ランカスター様を模した石像にお義父様と並んで祈りを捧げてから、ランドルフ公爵家の邸宅へと戻ったわ。
勿論、屋敷に戻ったオースティンお義父が教会での出来事を鼻息も荒くお義母様やお義兄様達にお話されたものだから、お屋敷内は上へ下への大騒ぎになったのは言うべきにもあらずだったわよね。
「アンジー!アンジェリータ!!」
妖精王ランカスター様が開かれた扉は、オースティンお義父様のおられる教会内の妖精王を象った石像の真横に開き、教会の正面の大きな扉から丁度入って来られたオースティンお義父様のお姿を拝見出来たの。
私を見つけたお義父様は、それこそ猛ダッシュで駆け寄って来られ、痛いほどの力でギューと抱き締めて下さったわ。
「ただいま戻りましたわ、オースティンお義父様。ご心配をおかけして申「謝る事などないんだよ。兎に角無事で良かった、アンジー…。本当に…本当に無事で良かった」お、お義父様…」
私を先程から変わらず強く抱き締めて下さっているお義父様だけども、その声は震えていたし、心做しか私を抱き締めている腕も震えているように思えたの。
私はお義父様の広くてがっしりとした背中に腕を回し、そっと彼を抱き締め返したの。そして背中をそっとトントンして差し上げたのよ。
なんてたって私、前世と今世合わせたら百十歳超えのおばぁちゃんなんですもの、人を落ち着かせる方法くらい心得てるってもんよね。
そんな私の行為が功を奏したのか?お義父様は、漸く私を抱き締めていた腕の力を少し緩めてくれたわ。そして
「何処に連れて行かれたのか聞いても良いかい?」
と私の顔を腕の中に閉じ込めた状態で、少し照れ臭そうに、声が震えていた事を誤魔化すかのように私にそう聞いてきたお義父様。私はそんな彼に
「聞いて下さいましお義父様!妖精国ですわ!!私、妖精国で妖精王にお会いしましたのッ!!」
と、態と弾む心を隠しきれない!とばかりに出た言葉と捉えて貰える様、一際大きな声でそうお義父にお話したの。すると、
「よ、妖精国で妖精王にお会いしたと?それは真か?アンジー?!」
と今度はとても慌てておられるお義父様。私は彼のそんな様子にクスリと内心笑いながらも彼に調子を合わせ、
「えぇえぇ。真のお話ですわ、お義父様。あの眩い光は、妖精国へと続く門と申しますか"扉”と申しますか…。兎も角、あれは妖精国に通ずるものでしたの!妖精王様はそれはそれは麗しいお姿でしたわ。そして、とてもお優しいお方でしたの。」
と、先程より少しだけ声の音量を下げ、でも興奮冷めやらぬという雰囲気だけは引き続き醸し出しつつそうお話したの。
「あ!それからですけれども。私、妖精王より愛し子と呼んで頂きましたのよ」
「え?それは真か?」
「はい!なんでも…私、全属性の妖精達からの加護を受けているからなのですって。」
と恥ずかしげにちょっと俯いて┄ 逆に胸張って言ったら自慢してるみたいじゃない?ま、ちょっとあざとかったけどさ ┄ お話すると、
「ん?ちょっと待ってくれアンジー……」
「はい?」
「今君は、全属性の妖精達から加護を受けている、そう言った様だが、私の幻聴ではない、よな?」
「いいえ、お義父様のお耳は正常かと存じますわ。」
とにっこり笑ってそうお伝えすると、お義父は私からガバッと離れたの。次の瞬間、そのまま石像の前に膝まづかれ
「おお!偉大なる妖精王よ!我が娘、アンジェリータに愛し子の祝福を賜り、誠にありがとうございます!」
と祈り始めたの。てか、ランカスター様は、私が全属性の加護持ちだから愛し子になったて言ってのだけれど…。
祝福ねぇ…
ま、いっか。めちゃくちゃ喜んでくれてるみたいだから
その後私も、ランカスター様を模した石像にお義父様と並んで祈りを捧げてから、ランドルフ公爵家の邸宅へと戻ったわ。
勿論、屋敷に戻ったオースティンお義父が教会での出来事を鼻息も荒くお義母様やお義兄様達にお話されたものだから、お屋敷内は上へ下への大騒ぎになったのは言うべきにもあらずだったわよね。
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