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第二章 異世界での生活
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「誠、賢様は賢者に相応しいお方ですな。」
賢の賢者としての資質を褒める魔法士。
賢者とは、勇者などに助言などをする「魔法使い」の役割を担っており、高レベルの魔法の使い手としての役割を与えられていることが多いのだが、一緒に召喚された昴が【魔法使い】だった為、賢者になった賢は、聖女の愛子や僧侶の昭弘と共に後方支援の魔法の使い手という位置になるのだ。
賢は未だ、高位魔法は使えないが、魔法士から出される難問に対して100%に近い正答率を誇っている。
「これだけ優秀な頭をお持ちでしたら、高位魔法の修得も、数日で完了しそうですな。いやはや、感服致しました。」
と言われ、賢の鼻は御伽噺の主人公の様にグングンと伸びている。が、今賢が得ているのはあくまでも理論であり紙面上の理解でしかない。これがいざ魔法を使うとなった時に、この高くなった鼻とプライドは折れるどころか、ズタズタにされるであろう。
(今のうちにせいぜいいい気になっておれ。こんな餓鬼、わしの訓練には到底ついて来られまいて。)と魔法士は思うのだった。
~賢者の賢 side~
賢の賢者としての資質を褒める魔法士。
賢者とは、勇者などに助言などをする「魔法使い」の役割を担っており、高レベルの魔法の使い手としての役割を与えられていることが多いのだが、一緒に召喚された昴が【魔法使い】だった為、賢者になった賢は、聖女の愛子や僧侶の昭弘と共に後方支援の魔法の使い手という位置になるのだ。
賢は未だ、高位魔法は使えないが、魔法士から出される難問に対して100%に近い正答率を誇っている。
「これだけ優秀な頭をお持ちでしたら、高位魔法の修得も、数日で完了しそうですな。いやはや、感服致しました。」
と言われ、賢の鼻は御伽噺の主人公の様にグングンと伸びている。が、今賢が得ているのはあくまでも理論であり紙面上の理解でしかない。これがいざ魔法を使うとなった時に、この高くなった鼻とプライドは折れるどころか、ズタズタにされるであろう。
(今のうちにせいぜいいい気になっておれ。こんな餓鬼、わしの訓練には到底ついて来られまいて。)と魔法士は思うのだった。
~賢者の賢 side~
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