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第三章 それぞれの魔獣戦

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「よし!明日はギルドに行って、のぞむの冒険者登録をしようか。」
午後の訓練の休憩時間、ハイネさんが持たせてくれた紅茶とヘルシークッキーを食べながらルードリッヒさんがそう言った。
「ギルド登録ですか?この僕が。」
と聞く僕に、
「そうだ。ギルド登録をしないと魔物を狩りに行けないからな。」
と、クッキーをいっぺんに5枚程口の中に放り込んで咀嚼していたカールソンさんが答えてくれた。
カールソンさんは大柄な体格だけに、本当によく食べる。太っていた頃の僕もよく食べていたが、カールソンさん程ではなかった。また、ルードリッヒさんも食べる方だと思う。だけど、カールソンさんが食べる量はその比ではないんだ。

そういえば以前、こんな事があった。
慣れない訓練の後、フラフラになっていた僕をハイネさんの店に送ってくれた時、カールソンさんはハイネさんの店で食事をしていった事があったんだ。
その時彼が頼んだメニューの数はなんと七品!大人三人分相当の量になると思う。四人がけのテーブルの上にズラっと並べられた皿を見た僕は、しごき訓練でヘトヘトだった事もあって、思わず吐き戻しそうになった程だった。

そんな事を思い出している間にも、カールソンさんの腹の中へ目の前の大量クッキーが次々と入っていく。
「お前……よくもまぁのぞむのクッキーを遠慮も無く……。」
とルードリッヒさんは頭を抱えている。
「だ、大丈夫です。ハイネさんは以前お店に来られた時のカールソンさんの食べっぷりに惚れていましたので、カールソンさんが『ハイネさんのクッキーを食べたい。』と言っていたと話したら、快く作ってくれてるんです。」
と僕が言えば、
「ですから私は、こうやって彼女が私の為に・・・・作ってくれたクッキーを食しているのです。」
とカールソンさんは、悪びれもなくクッキーを食べ続けているんだ。
「まぁいい。のぞむ。先程の話だが、明日俺と「私もです!」あぁ、カールソンお前もだな。冒険者ギルドへ行ってから訓練をするからな。」
「はい!分かりました、ルードリッヒさん。」
と返事をしてから、
「それで……あの……。これを見てくれますか?」
と言って、僕は異空間鞄の中から一丁の銃を取り出しルードリッヒさんに見せたんだ。
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