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第四章 大規模討伐と彼等との再会
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その後ギルド長は、どのパーティーとパーティーがチームになるのかを発表していった。呼ばれたパーティーのリーダー同士がギルド長の前迄歩み出て、固く握手を交わしている。
そろそろ僕達のパーティーが呼ばれるのかな?と思っていたら、
「チームを組んで貰うパーティーは以上だ。それからリーダー達にはこれを渡しておく。」
ギルド長はそう言って、僕達ルードリッヒさんのパーティーメンバーが持っているのと同じ、(ワイヤレス型イヤホンと同じ仕様の)耳にかける通信機を渡していた。
「今渡した魔道具は、通信機だ。これにより、離れた場所にいても、リーダー同士 話す事が出来る。メンバーの中に怪我人が出た、対峙した魔獣を倒すには人手が欲しい等、他のパーティーリーダーに伝える事が出来る。また、今回は総司令官として、ルードリッヒ=ワシャールド公爵閣下が殲滅戦の指揮をとって下さる事になった。皆は、ルードリッヒ様の指示をよく聞いて動く様に!また、ルードリッヒ様のパーティーメンバーも全員この通信機を持っているから、メンバーのミランダ様・カールソン様、そして付与師でもあるのぞむとも連絡が取れる。戦いに於いて不具合等が出た時は遠慮なく彼等に連絡をして欲しい。」
そうか。僕達は総司令官になったルードリッヒさんの傍にいて、支援に回る立場になったんだな。だからさっきギルド長に呼ばれなかったんだ。と、僕は一人で納得していた。
「今回の殲滅戦での報酬は破格だ。俺は、この報酬を皆に平等に配ろうと考えている。だからこそチームになったパーティー同士内での争いはご法度。勿論、もう一方のメンバーに任せて、自分達パーティーメンバーは何もしないというのも厳禁だ!皆の行動は、今、俺の上に飛んでいる、これも魔道具なんだが。この小鳥の様な魔道具が皆の行動を記録している。今回の殲滅戦が終わったあと、これ等魔道具に収められた記録を見て、あまりに問題がある行動をしたパーティーには報酬を減額、または無償とする場合もある。皆にはそれを念頭に置いて戦って欲しい。最後になるが……、今回、魔獣からドロップされた魔石はリーダーのどちらかが一旦全て回収し、殲滅戦終了後、ギルドに全て出して欲しい。提出して貰った魔石は全てギルドで買い取る。が、どうしても個人的に欲しい魔石がある者は、ギルドに申請する様に。尚、先程も言ったとおり。皆の行動は小鳥型の魔道具がしっかりと見ている。よって、不正に魔石を得る事は出来ない。俺からは以上だ!次に、ルードリッヒ公爵閣下からお話を頂く。閣下、此方へ。」
そう言って、ギルド長はルードリッヒさんを壇上に招いた。
「今回の殲滅戦で総司令官を務める事になったルードリッヒだ。ま、総司令官とは言っても、冒険者諸君達の纏め役だと思っていてくれたらいい。先程ギルド長から渡された通信機の使い方の説明だけしておこうか。リーダー達は、この曲がった弦を耳にかけて貰い、コインの様な部分が耳の穴に被さる様に装着して欲しい。」
とルードリッヒさんに言われ、リーダー達が通信機を耳に装着し始めた。
「装着したら、コインの様な場所を二回突くと他者の声が聞こえ、三回突くと自身が話せる様になっている。試しに今やってみて欲しい。」
と言った彼の言葉に、リーダー達は直ぐに行動に移した。
「おお!聞こえるぞ!」
「三回だったな……。『おい!誰か俺の声聞こえてる奴いるか?』」
『聞こえてるぞ。こりゃ便利だ。』
リーダー達は通信機に興奮している様だ。
すると、
『のぞむ!のぞむは聞こえるか?俺の声が。』
といきなり僕の名前を呼ばれ、慌てて僕も通信機を三回突いて、その声に応答した。
『聞こえていますよ。貴方はどちら様ですか?』
と聞くと、
『俺だよ!ロッドだ。』
『あぁ!ロッドさんでしたか。お渡しした武器の具合は。』
『あぁ。いい塩梅だ。流石のぞむはいい仕事するぜ。』
『ありがとうございます、ロッドさん。今回の殲滅戦がんばりましょう。』
『あーそうだなのぞむ。派手にやってやろうぜ!』
と意気込むロッドさんに苦笑いをしていると、
「通信機に不具合は無かったかな?」
とリーダー達に問うルードリッヒの言葉に、誰も申し立てをする者はいなかった。
「今日の殲滅戦には、王宮騎士団と勇者様ご一行がいらっしゃる。が、俺は彼等より此処にいる冒険者達の方が強いと思っている!今日はその実力を示すいい機会だ!俺達の力を見せつけてやろう!!」
と冒険者達を鼓舞するルードリッヒさんの言葉に、
「「「「「おぉ~!!」」」」」
と冒険者達が雄叫びを上げた。僕もその仲間に入りつつ、王宮騎士団と一緒に来るという勇達の戦いぶりを見られるのが楽しみに思った。
そんな僕の様子を見たカールソンさんとミランダさんは、そっと隣で笑っていたんた
そろそろ僕達のパーティーが呼ばれるのかな?と思っていたら、
「チームを組んで貰うパーティーは以上だ。それからリーダー達にはこれを渡しておく。」
ギルド長はそう言って、僕達ルードリッヒさんのパーティーメンバーが持っているのと同じ、(ワイヤレス型イヤホンと同じ仕様の)耳にかける通信機を渡していた。
「今渡した魔道具は、通信機だ。これにより、離れた場所にいても、リーダー同士 話す事が出来る。メンバーの中に怪我人が出た、対峙した魔獣を倒すには人手が欲しい等、他のパーティーリーダーに伝える事が出来る。また、今回は総司令官として、ルードリッヒ=ワシャールド公爵閣下が殲滅戦の指揮をとって下さる事になった。皆は、ルードリッヒ様の指示をよく聞いて動く様に!また、ルードリッヒ様のパーティーメンバーも全員この通信機を持っているから、メンバーのミランダ様・カールソン様、そして付与師でもあるのぞむとも連絡が取れる。戦いに於いて不具合等が出た時は遠慮なく彼等に連絡をして欲しい。」
そうか。僕達は総司令官になったルードリッヒさんの傍にいて、支援に回る立場になったんだな。だからさっきギルド長に呼ばれなかったんだ。と、僕は一人で納得していた。
「今回の殲滅戦での報酬は破格だ。俺は、この報酬を皆に平等に配ろうと考えている。だからこそチームになったパーティー同士内での争いはご法度。勿論、もう一方のメンバーに任せて、自分達パーティーメンバーは何もしないというのも厳禁だ!皆の行動は、今、俺の上に飛んでいる、これも魔道具なんだが。この小鳥の様な魔道具が皆の行動を記録している。今回の殲滅戦が終わったあと、これ等魔道具に収められた記録を見て、あまりに問題がある行動をしたパーティーには報酬を減額、または無償とする場合もある。皆にはそれを念頭に置いて戦って欲しい。最後になるが……、今回、魔獣からドロップされた魔石はリーダーのどちらかが一旦全て回収し、殲滅戦終了後、ギルドに全て出して欲しい。提出して貰った魔石は全てギルドで買い取る。が、どうしても個人的に欲しい魔石がある者は、ギルドに申請する様に。尚、先程も言ったとおり。皆の行動は小鳥型の魔道具がしっかりと見ている。よって、不正に魔石を得る事は出来ない。俺からは以上だ!次に、ルードリッヒ公爵閣下からお話を頂く。閣下、此方へ。」
そう言って、ギルド長はルードリッヒさんを壇上に招いた。
「今回の殲滅戦で総司令官を務める事になったルードリッヒだ。ま、総司令官とは言っても、冒険者諸君達の纏め役だと思っていてくれたらいい。先程ギルド長から渡された通信機の使い方の説明だけしておこうか。リーダー達は、この曲がった弦を耳にかけて貰い、コインの様な部分が耳の穴に被さる様に装着して欲しい。」
とルードリッヒさんに言われ、リーダー達が通信機を耳に装着し始めた。
「装着したら、コインの様な場所を二回突くと他者の声が聞こえ、三回突くと自身が話せる様になっている。試しに今やってみて欲しい。」
と言った彼の言葉に、リーダー達は直ぐに行動に移した。
「おお!聞こえるぞ!」
「三回だったな……。『おい!誰か俺の声聞こえてる奴いるか?』」
『聞こえてるぞ。こりゃ便利だ。』
リーダー達は通信機に興奮している様だ。
すると、
『のぞむ!のぞむは聞こえるか?俺の声が。』
といきなり僕の名前を呼ばれ、慌てて僕も通信機を三回突いて、その声に応答した。
『聞こえていますよ。貴方はどちら様ですか?』
と聞くと、
『俺だよ!ロッドだ。』
『あぁ!ロッドさんでしたか。お渡しした武器の具合は。』
『あぁ。いい塩梅だ。流石のぞむはいい仕事するぜ。』
『ありがとうございます、ロッドさん。今回の殲滅戦がんばりましょう。』
『あーそうだなのぞむ。派手にやってやろうぜ!』
と意気込むロッドさんに苦笑いをしていると、
「通信機に不具合は無かったかな?」
とリーダー達に問うルードリッヒの言葉に、誰も申し立てをする者はいなかった。
「今日の殲滅戦には、王宮騎士団と勇者様ご一行がいらっしゃる。が、俺は彼等より此処にいる冒険者達の方が強いと思っている!今日はその実力を示すいい機会だ!俺達の力を見せつけてやろう!!」
と冒険者達を鼓舞するルードリッヒさんの言葉に、
「「「「「おぉ~!!」」」」」
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