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第四章 大規模討伐と彼等との再会
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魔獣達が住む森の入り口に到着した僕達は、ルードリッヒさんが決めた陣形に付いての話を聞き、その陣形をとったままの状態で、全員揃って森の中へと入って行った。
最初は兎系や狐系等下級魔獣を出てきたそばからつぎつき倒していった。
「これは楽勝だな。」
「そうだな。」
等と笑いながら奥へと進んで行った僕達だったが、その後の戦いではそんな軽口を叩いていられる状態では無かった。
『おい!そっち片付いたら応援頼む!』
『怪我人だ!ミランダ様!お願いします!!』
『怪我人を此方へ運んで頂戴!魔導士の皆さん、念の為障壁を作って、私の結界を囲んで下さいませ!』
『のぞむ!怪我人が結界に入るまで援護!』
『はい!ルードリッヒさん!!』
『カールソン!削られたパーティーに援護!』
『承知致しました!ルードリッヒ様!』
今僕達が対峙している魔獣は、さっきまで戦った兎や狐なんかより遥かに強い魔獣、バーンヴォルフだ。狼系の魔獣とは以前にも戦った事がある僕達だったが、今回のは半端なく個体数が多い。
倒しても倒しても次から次へと湧きいでてくるように襲い掛かってくるバーンヴォルフ達に対して、僕達はルードリッヒさんが戦いの前に指示してくれた陣形を出来るだけ崩さない様にしながら戦った。
彼が言った陣形とは……
パターン1.一方向から襲って来る魔獣に対しては、チーム毎攻撃陣は横並びになり対峙し、その後ろに魔導士達 後方支援陣が並ぶ。そして最後尾には、ミランダさんをはじめとする治癒士達による救護班が怪我人の治癒や回復を行う。
パターン2.魔獣の群れに囲まれてしまった時は、こちらも円陣をとる。攻撃陣を外周に配置し、その内周に後方支援陣。そして一番内側には、救護班を配置するという陣形。
因みに僕の役割りというのは、救護班により張られた結界の中にいて、援護射撃をする事だ。
何故その様な役割りになったかと云えば、僕がいる救護班エリアに、怪我人を運んで来る事により、そのチームの人員が減ってしまう事になる。
魔獣は弱った生き物に対して、とどめを刺そうとするものだから、時に陣形の隙をついて突破してくる場合があるのだ。いくら魔導士達が複雑な魔法を構築し強靭な防護壁を立てたとしても、強固な結界を張ったとしても、それ等を魔獣に突破されしまえば、甚大な被害になってしまう。
だから、常に冷静な判断をしなくてはならない僕の援護射撃という役割りは大きい。やり甲斐のある役目になった僕は、"Be cool and steadyだ。望”と心の中でずっと言い、自身を鼓舞している。
バーンヴォルフに囲まれてしまった僕達は、パターン2の陣形で対応するも、鬱蒼とした森の木々の間から、予測しない方向から飛び出し襲い掛かってくるバーンヴォルフ達との戦いは緊張の連続で、僕達の神経はどんどんと削られていった。それでも諦める事無く、ルードリッヒさんの的確な指示と見事なチームワークで倒していく冒険者達の姿は、最強だと思う。
漸く群れのボスらしいバーンヴォルフを倒し終えた僕達は、全員その場に座り込んでしまった。
正しく疲労困憊だった。
最初は兎系や狐系等下級魔獣を出てきたそばからつぎつき倒していった。
「これは楽勝だな。」
「そうだな。」
等と笑いながら奥へと進んで行った僕達だったが、その後の戦いではそんな軽口を叩いていられる状態では無かった。
『おい!そっち片付いたら応援頼む!』
『怪我人だ!ミランダ様!お願いします!!』
『怪我人を此方へ運んで頂戴!魔導士の皆さん、念の為障壁を作って、私の結界を囲んで下さいませ!』
『のぞむ!怪我人が結界に入るまで援護!』
『はい!ルードリッヒさん!!』
『カールソン!削られたパーティーに援護!』
『承知致しました!ルードリッヒ様!』
今僕達が対峙している魔獣は、さっきまで戦った兎や狐なんかより遥かに強い魔獣、バーンヴォルフだ。狼系の魔獣とは以前にも戦った事がある僕達だったが、今回のは半端なく個体数が多い。
倒しても倒しても次から次へと湧きいでてくるように襲い掛かってくるバーンヴォルフ達に対して、僕達はルードリッヒさんが戦いの前に指示してくれた陣形を出来るだけ崩さない様にしながら戦った。
彼が言った陣形とは……
パターン1.一方向から襲って来る魔獣に対しては、チーム毎攻撃陣は横並びになり対峙し、その後ろに魔導士達 後方支援陣が並ぶ。そして最後尾には、ミランダさんをはじめとする治癒士達による救護班が怪我人の治癒や回復を行う。
パターン2.魔獣の群れに囲まれてしまった時は、こちらも円陣をとる。攻撃陣を外周に配置し、その内周に後方支援陣。そして一番内側には、救護班を配置するという陣形。
因みに僕の役割りというのは、救護班により張られた結界の中にいて、援護射撃をする事だ。
何故その様な役割りになったかと云えば、僕がいる救護班エリアに、怪我人を運んで来る事により、そのチームの人員が減ってしまう事になる。
魔獣は弱った生き物に対して、とどめを刺そうとするものだから、時に陣形の隙をついて突破してくる場合があるのだ。いくら魔導士達が複雑な魔法を構築し強靭な防護壁を立てたとしても、強固な結界を張ったとしても、それ等を魔獣に突破されしまえば、甚大な被害になってしまう。
だから、常に冷静な判断をしなくてはならない僕の援護射撃という役割りは大きい。やり甲斐のある役目になった僕は、"Be cool and steadyだ。望”と心の中でずっと言い、自身を鼓舞している。
バーンヴォルフに囲まれてしまった僕達は、パターン2の陣形で対応するも、鬱蒼とした森の木々の間から、予測しない方向から飛び出し襲い掛かってくるバーンヴォルフ達との戦いは緊張の連続で、僕達の神経はどんどんと削られていった。それでも諦める事無く、ルードリッヒさんの的確な指示と見事なチームワークで倒していく冒険者達の姿は、最強だと思う。
漸く群れのボスらしいバーンヴォルフを倒し終えた僕達は、全員その場に座り込んでしまった。
正しく疲労困憊だった。
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