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第五章 変わったヲタ
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「ほらほら~。聖女の愛子ちゃんも頑張らないとじゃん?」
「そうですね。今回頑張らないと、愛しの王子様から嫌われてしまうのでは?」
と昴や賢に揶揄れている愛子は、顔を真っ赤にして俯いている。
「もっともその愛しの王子は、美人なフィアンセ様に夢中で、お前なんて眼中に無いって話だけどな。」
ゲラゲラ笑う勇達。
愛子は下を向いて肩を震わせていたから、泣いてるのか?と思ったが、
「何よ!アンタだって!勇だって!王女様と…「その王女様から、昨日、クッキー貰ったぜ?俺。」え?クッキー?」
「あぁ。手作りだって言ってたな。手紙にそう書いてあったし。」
「そ、そんな事……。」
勇と王女様の話を聞いて膝から崩れ落ちた愛子を支える者はいなかった。
この世界に召喚されたあの日、彼氏の勇を無視し、目の前の王子様に目を奪われ、
「聖女様は王子様と結婚する!」
とか言った女を支えるなんて、プライドの高い勇は絶対にしないだろう。
「てか、ほらほら~。先生は木属性なんでしょ~?周りの樹木とかで、あのライオンなんとかしないとヤバくね?」
と言った昴の言葉に、僕はハッとして、レオを見ると、固めてあった後ろ足の氷も既に溶けていて、二本立ちしようとしていた。
僕は咄嗟に、
「中島先輩!危ない!!」
と結界の外にいる人達が射線から外れる場所に移動し、ライフルを構えると、
『ルードリッヒさん!カールソンさん!そこから動かないで!』
と叫ぶと、
『shoot!!』
と言うと同時にトリガーを引いた。
放たれた弾丸は、立ち上がったレオの眉間を貫き、レオは後ろ向きに倒れた。
レオの急所はそこではないから、傷は直ぐに再生されてしまう。
僕は、
『ルードリッヒさん!カールソンさん!援護して下さい!!』
と言って、魔銃をショットガンに持ち帰ると、結界から飛び出した!
『駄目よ、のぞむ君!危ないわ!』
ミランダさんの焦る声が聞こえたけど、
『大丈夫です、ミランダさん。絶対無事に戻りますから。』
と言って、倒れたレオの元へ猛スピードで走った。
「そうですね。今回頑張らないと、愛しの王子様から嫌われてしまうのでは?」
と昴や賢に揶揄れている愛子は、顔を真っ赤にして俯いている。
「もっともその愛しの王子は、美人なフィアンセ様に夢中で、お前なんて眼中に無いって話だけどな。」
ゲラゲラ笑う勇達。
愛子は下を向いて肩を震わせていたから、泣いてるのか?と思ったが、
「何よ!アンタだって!勇だって!王女様と…「その王女様から、昨日、クッキー貰ったぜ?俺。」え?クッキー?」
「あぁ。手作りだって言ってたな。手紙にそう書いてあったし。」
「そ、そんな事……。」
勇と王女様の話を聞いて膝から崩れ落ちた愛子を支える者はいなかった。
この世界に召喚されたあの日、彼氏の勇を無視し、目の前の王子様に目を奪われ、
「聖女様は王子様と結婚する!」
とか言った女を支えるなんて、プライドの高い勇は絶対にしないだろう。
「てか、ほらほら~。先生は木属性なんでしょ~?周りの樹木とかで、あのライオンなんとかしないとヤバくね?」
と言った昴の言葉に、僕はハッとして、レオを見ると、固めてあった後ろ足の氷も既に溶けていて、二本立ちしようとしていた。
僕は咄嗟に、
「中島先輩!危ない!!」
と結界の外にいる人達が射線から外れる場所に移動し、ライフルを構えると、
『ルードリッヒさん!カールソンさん!そこから動かないで!』
と叫ぶと、
『shoot!!』
と言うと同時にトリガーを引いた。
放たれた弾丸は、立ち上がったレオの眉間を貫き、レオは後ろ向きに倒れた。
レオの急所はそこではないから、傷は直ぐに再生されてしまう。
僕は、
『ルードリッヒさん!カールソンさん!援護して下さい!!』
と言って、魔銃をショットガンに持ち帰ると、結界から飛び出した!
『駄目よ、のぞむ君!危ないわ!』
ミランダさんの焦る声が聞こえたけど、
『大丈夫です、ミランダさん。絶対無事に戻りますから。』
と言って、倒れたレオの元へ猛スピードで走った。
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