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第七章 ヲタは領域を制す(王の依頼と煩い奴等編)

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「僕が領域封印に同行する……ですか?王様?失礼ですが、正気ですか?」
とさっきは食い気味に、今度は王の正気を疑うかのような発言をしたが、まぁ僕は異世界人なんだし、不敬とか言われても何とも思わない。ていうか、こっちからしたら、不敬を最初にして来たのは王様sideあっちなんだから、今更とやかく言われる筋合いは無いだろう(とまぁ、結構無理矢理に言い切ってみた感じは否めないけども)。

「余は正気であるぞ、のぞむ殿。先の大規模討伐でのそなたの働きは素晴らしいものであった。余はそなたのあの働きを買ったのだ、のぞむ殿。そなたは、ルードリッヒやミランダ、それからカールソンにも引けを取らない程の手腕と豪胆さを見せてくれた。誠、見事であった。何より狙撃の腕前であるな。あれは誠に、舌を巻く程のものであった。余は、感服したのだ。だからこそ、のぞむ殿に頼みたい。どうか領域を封印し、この国、サーバイーバール王国を魔獣から護ってはくれぬか。」
と懇願された。が、僕にはどうにも腑に落ちない点があった。

「えと……、僕に、発言をお許し下さいますか?王様。」
「ん?あぁ、許そう。して、なんだね?のぞむ殿。」
「えと……。僕は、ルードリッヒさんやミランダさん、それからカールソンさんが『やる!』と言えば……そして僕も連れて行くと言えば、僕は彼等について行きます。ですが、王宮ここには、王宮騎士団も居れば勇者達も居ますよね?彼等は封印には行かないんですか?っていうか……、領域は危険な場所なんですよね?であるなら、何故僕達を行かすんですか?ルードリッヒさんとミランダさんは、王様の子供なんでしょ?親なら子供を危険に晒そうとは思わないんじゃないですか?」
と、僕は王に対し、立て続けに─いや、矢継ぎ早に質問を投げつけた。
これにはルードリッヒさんもカールソンさんも驚いた顔をしていた。が、僕としては、至極当然な事を言ったと思うんだ。

だって、人の親なら、自分の大切な子供を、敢えて危険に晒すなんて出来やしないし、しないものだろ?
何より、僕達異世界人をこの世界に召喚した理由よ。魔力持ちの異世界人に封印させる為に召喚したんじゃなかったっけ?勇達は、その為に訓練してきたんじゃなかった?
なのに、魔力無しという理由で僕を城から追い出したのに、"僕の銃の腕前が見事だった。だから封印に行ってくれ”とか……、王様とはいえ自己中過ぎない?て思ったんだ。

だから再度問うた。
「勇達は?勇達は、僕達が封印をする事を知ってるんですか?納得してるんですか?」
と。
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